iLO5のMCTP(Management Component Transport Protocol)の検出設定を無効に設定しても有効のままとなることがあります。
高
iLO Webインターフェースの[システム情報]>[デバイスインベントリ]画面において、MCTPの検出設定を無効に設定した場合、表示上は無効となりますが実動作としては有効のままとなることがあります。
MCTPの検出設定には、システム装置全体に対する設定と、各PCI-Eスロットごとに対する設定の2つがありますが、それぞれのMCTPの検出設定は、iLO5ファームウェアのバージョンに依って、有効のままとなることがあります。(下表参照)
<MCTPの検出設定と当該事象が発生するiLO5ファームウェア>
MCTPの検出設定対象 | 事象が発生するiLO5ファームウェアバージョン |
---|---|
システム装置全体のMCTP検出設定 | v2.14以降 |
各PCI-EスロットごとのMCTP検出設定 | v2.65より前 |
※それぞれのMCTP検出設定のデフォルトは有効設定です。
回避策はありません。
iLO5ファームウェアをバージョン2.72以降にアップデートしてください。
次の日立Webページから対策版ファームウェアを収録したSPHをダウンロードしてください。SPHをダウンロードの上、SPHのReadmeを参照し対策版ファームウェアを適用してください。
ファームウェアバージョン :2.72 (SPH6.70収録バージョン) 以降
対象装置 |
HA8000V/DL360 Gen10 for Nutanix HA8000V/DL380 Gen10 for Nutanix |
---|
特定の発生条件はありません。
iLO5ファームウェア バージョン2.65以前
適用済みのファームウェアやソフトウェアのバージョンはiLO Web インターフェイスの「ファームウェア & OS ソフトウェア」のページから確認できます。詳細は「HPE iLO 5 x.xx ユーザーガイド」を参照ください(x.xxの部分にはバージョンが入ります)。
「HPE iLO 5 x.xx ユーザーガイド」は、HA8000Vダウンロードサイトの「製品マニュアル」よりダウンロードしてください。
適用したService Pack for HA8000V(SPH)からファームウェアやソフトウェアのバージョンを確認する場合は、「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」を参照してください。
「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」は、HA8000Vダウンロードサイトの「技術ドキュメント」よりダウンロードしてください。
「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」中で使われているDescription名の対応は以下のとおりです。
ファームウェア/ソフトウェア名称 | 「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」内でのDescription名 |
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iLO5 | Online ROM Flash Component for Linux - iLO 5 |
OS依存はありません。
2022年12月23日(公開)
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