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概要

BIOS 2.60においてアドバンストメモリプロテクションの設定をフォールトトレラントメモリ(ADDDC)に設定した場合でもアドバンストECCサポートとして動作します。

発生頻度

現象および影響範囲

BIOS 2.60においてアドバンストメモリプロテクションの設定をフォールトトレラントメモリ(ADDDC)に設定した場合でもアドバンストECCサポートのモードとして動作します。

この現象が発生した場合BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)上のアドバンストメモリプロテクションの設定はフォールトトレラントメモリ(ADDDC)と表示されますが、iLO Web UI → システム情報 → メモリ情報の構成済みAMPモードはアドバンストECCと表示されます。

以下にBIOS/プラットフォーム構成(RBSU)の画面とiLO Web UIの画面を示します。

BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)の画面イメージ
図 BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)

図 iLO Web UIイメージ
図 iLO Web UI

回避策

回避策はありません。

対策方法

BIOSを 2.62以降にアップデートしてください。BIOS 2.62以降にアップデートした後のPOSTにおいて下記のメッセージがPOST画面およびIMLに記録された場合、回復方法に記載の手順を実施してください。

「Unsupported DIMM Configuration Detected - Installed DIMM configuration does NOT support configured AMP Mode. System will operate in Advanced ECC Mode.」

最新のBIOSは、次のHA8000Vダウンロードサイトのドライバ・ファームウェア・ユーティリティよりダウンロードしてください。

BIOSのアップデートはオフラインで可能です。作業時間は、1台あたり約10分です。(当該ファームウェアのみ更新した場合)

回復方法

対策方法に記載のBIOS 2.62以降にアップデートした後「Unsupported DIMM Configuration Detected」がPOST画面およびIMLに記録される現象が発生した場合、下記の1または2のどちらかを実施してください。

  1. BIOS/プラットフォーム構成(RBSU) → メモリオプション → アドバンストメモリプロテクションの設定をアドバンストECCサポートに設定して再起動してください。ワークロードプロファイルがカスタム以外に設定されている場合、再起動時に自動的にフォールトトレラントメモリ(ADDDC)に再設定されます。ワークロードプロファイルがカスタムに設定されている場合、手動でフォールトトレラントメモリ(ADDDC)に再設定してください。
  2. BIOS 2.58にダウングレードしてPOSTを完了させた後、再度BIOSを 2.62以降にアップデートしてください。BIOS 2.58は前述のHA8000Vダウンロードサイトに掲載されています。

対象製品

対象装置 HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

発生条件

BIOS 2.60かつアドバンストメモリプロテクションの設定をフォールトトレラントメモリ(ADDDC)に設定した場合

対象バージョン

BIOS 2.60

バージョン確認方法

適用済みのファームウェアやソフトウェアのバージョンはiLO Web インターフェイスの「ファームウェア & OS ソフトウェア」のページから確認できます。詳細は「HPE iLO 5 x.xx ユーザーガイド」を参照ください(x.xxの部分にはバージョンが入ります)。

「HPE iLO 5 x.xx ユーザーガイド」は、HA8000Vダウンロードサイトの「製品マニュアル」よりダウンロードしてください。

適用したService Pack for HA8000V(SPH)からファームウェアやソフトウェアのバージョンを確認する場合は、それぞれ「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」を参照してください。

「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」は、HA8000Vダウンロードサイトの「技術ドキュメント」よりダウンロードしてください。

「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」中で使われているDescription名の対応は以下の通りです。

ファームウェア/ソフトウェア名称 「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」内でのDescription名
BIOS(DL360 Gen10) Online ROM Flash Component for Linux - System ROM U32
BIOS(DL380 Gen10) Online ROM Flash Component for Linux - System ROM U30
BIOS(DL580 Gen10) Online ROM Flash Component for Linux - System ROM U34
BIOS(ML350 Gen10) Online ROM Flash Component for Linux - System ROM U41

対象OS

対象製品がサポートする全OS

関連するアドバイザリ

設定可能なアドバンストメモリプロテクションの設定はワークロードプロファイルやメモリ構成によって異なります。フォールトトレラントメモリ(ADDDC)で動作可能な条件は下記のアドバイザリを参照ください。また、フォールトトレラントメモリ(ADDDC)に関する技術的な情報も下記アドバイザリ記載のTechnical white paperを参照ください。
ADV-2019-0011:Memory RAS機能の強化とデフォルト動作モードの変更について

更新情報

2022年3月25日(公開)

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本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2022-0042