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概要

Windows Server 2016/2019 Hyper-V環境で、QLogic製ファイバーチャネルホストバスアダプタードライバv9.4.2.20を使用し、仮想ファイバーチャネルポートにテープ装置を接続している場合、ゲストOSを起動したままホストOSをシャットダウンするとBSoD(Bug Check 0x9F)に至る場合があります。

発生頻度

現象および影響範囲

Windows Server 2016/2019のHyper-V環境で、QLogic Storportドライババージョン9.4.2.20を使用し、仮想ファイバーチャネルポートにテープ装置を接続している場合、シャットダウンプロセス中に「Bug Check 0x9F: DRIVER_POWER_STATE_FAILURE」イベントが発生する場合があります。
この問題は、シャットダウンプロセスの過程で仮想ポートが削除される前にHBA用のWindowsドライバによってターゲットデバイスがオフライン状態に設定されないため、IOが再試行キューに入り、ドライバが特定の時間内に電源IRPを完了できなくなり、BSOD(Bug Check 0x9F)イベントが発生します。

回避策

ホストOSをシャットダウンまたは再起動する前に、ホストをメンテナンスモードにし、すべてのゲストOSをシャットダウンしてください。

対策方法

対策版ドライバにアップデートしてください。
次の日立Webページから対策版ドライバを収録したSPHをダウンロードしてください。
SPHをダウンロードの上、SPHのReadmeを参照し対策版ドライバを適用してください。

ドライババージョン:9.4.5.20以降 (SPH6.50に収録)

対象製品

対象製品名 SN1100Q 16Gb Single Port ファイバーチャネルホストバスアダプター(TQ-xxx-P9D93A)
SN1100Q 16Gb Dual Port ファイバーチャネルホストバスアダプター (TQ-xxx-P9D94A)
SN1600Q 32Gb 1port ファイバーチャネルホストバスアダプター (TQ-xxx-P9M75A)
SN1600Q 32Gb 2port ファイバーチャネルホストバスアダプター (TQ-xxx-P9M76A)
SN1610Q 32Gb 1port ファイバーチャネルホストバスアダプター(TQ-xxx-R2E08A)
SN1610Q 32Gb 2port ファイバーチャネルホストバスアダプター(TQ-xxx-R2E09A)
※「xxx」はお客さまのご購入製品により相違します。
対象装置 HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

発生条件

下記の条件をすべて満たす場合に、本現象が発生する場合があります。

  1. ゲストOSに、仮想ファイバーチャネルポートが構成されている。
  2. 仮想ファイバーチャネルポートに、シーケンシャルアクセスストレージデバイス(テープ装置)が接続されている。
  3. ゲストOSを起動したまま、ホストOSのシャットダウンを開始した。

対象バージョン

ドライババージョン:9.4.2.20 (SPH6.40に収録)

対象OS

Microsoft® Windows Server® 2019
Microsoft® Windows Server® 2016

更新情報

2021年12月24日(公開)

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本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2021-0127