RHEL8.2のカーネルバージョン4.18.0-193.28.1の環境の場合にOutboxのqedeドライバのロードが失敗します。
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RHEL8.2の環境で、インストール時のカーネルバージョン4.18.0-193.el8.x86_64から、アップデートのカーネルバージョン4.18.0-193.28.1.el8_2.x86_64を適用した場合、ネットワークインターフェイスコントローラ(NIC)のOutboxのqedeドライバのロードが失敗してInboxのqedeドライバがロードされる、もしくはOutbox/Inbox両方のドライバのロードが失敗します。
アップデートのカーネルバージョンでOSがブートされた場合、以下に示すパスでOutboxドライバを検出し、ロードを行います。
/lib/modules/<update-kernel-version>/extra
しかし、本現象ではアップデートのカーネルバージョンのextraフォルダが空であるため、Outboxドライバを検出できずロードに失敗します。
以下に示すどちらかの方法で、Outboxのqedeドライバのシンボリックリンクを作成してください。
・アップデートのカーネルバージョンを適用した後に、Outboxのqedeドライバを適用した場合
・インストール時のカーネルバージョンでOutboxのqedeドライバを適用した後に、アップデートのカーネルバージョンを適用した場合
また、アップデートのカーネルバージョンからOutboxのqedeドライバを削除するには、以下に示すコマンドを入力します。
対策方法はありません。
対象製品名 |
Ethernet 10Gb 2-port BASE-T QL41401-A2G Adapter (TQ-xxx-867707-B21) ※旧品名 Ethernet 10Gb 2ポート 521T ネットワークアダプター ※「xxx」はお客さまのご購入製品により相違します。 |
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対象装置 |
HA8000V/DL20 Gen10 HA8000V/DL360 Gen10 HA8000V/DL380 Gen10 HA8000V/DL580 Gen10 HA8000V/ML30 Gen10 HA8000V/ML350 Gen10 |
RHEL8.2のカーネルバージョン4.18.0-193.28.1の環境の場合、本現象が発生します。
qedeドライババージョン
RHEL 8.2 : 8.55.5.0-1 (ダウンロードサイト掲載)
Red Hat Enterprise Linux Server 8.2(64-bit x86_64)
2021年5月28日 (公開)
ADV-2021-0037