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概要

Smartアレイ Gen10コントローラー搭載装置において、HDDのサニタイズ消去が進行中にシステムを再起動した場合、OSが起動するまでの時間が長くなる現象が発生します。この現象の対策方法を以下に示します。

発生頻度

現象および影響範囲

Smartアレイ Gen10コントローラー搭載装置において、RHEL環境でSATAまたはSASハードディスクドライブ (HDD) のサニタイズ消去が進行中にシステムの再起動を行うと、OSが起動するまでの時間が長くなります。1時間程度またはそれ以上かかる場合があります。この現象の対策方法を以下に示します。

注:
この問題は、ソリッドステートストレージ (SSD) ドライブでは発生しません。HDDではサニタイズ消去が完了するまでに時間がかかるため、この問題はHDDでのみ発生します。 サニタイズ消去のプロセスは、未割当のドライブにのみ実施可能です。

回避策

SATAまたはSAS HDDでサニタイズ消去が進行中の場合は、システムの再起動を行わないでください。 サニタイズ消去の完了を待ってから再起動を行うようにしてください。サニタイズ消去の進行中にシステムの再起動を行った場合は、サニタイズ消去の完了を待ってからOSの起動を行うようにしてください。

対策方法

対策方法はありません。

対象製品

対象製品名 SmartアレイGen10コントローラー
 Smartアレイ P816i-a SR Gen10コントローラー (TQ-xxx-804338-B21)
 Smartアレイ P408i-a SR Gen10コントローラー (TQ-xxx-804331-B21)
 Smartアレイ P408i-a SR Gen10 LH コントローラー (TQ-xxx-869081-B21)
 Smartアレイ P408i-p SR Gen10コントローラー (TQ-xxx-830824-B21)
 Smartアレイ E208i-a SR Gen10コントローラー (TQ-xxx-804326-B21)
 Smartアレイ E208i-a SR Gen10 LH コントローラー (TQ-xxx- 869079-B21)
 Smartアレイ E208i-p SR Gen10コントローラー (TQ-xxx-804394-B21)
 Smartアレイ E208e-p SR Gen10コントローラー (TQ-xxx-804398-B21)
 Smartアレイ E208i-p SR Gen10コントローラー (TJxxxx-804394-B21)
Smart RAID Gen10 Plusコントローラー
 SR932i-p Gen10 Plusコントローラー (TQ-xxx-P04220-B21)
 SR416i-a Gen10 Plusコントローラー (TQ-xxx-P12688-B21)
※ 「xxx」はお客さまのご購入製品により相違します。
対象装置 HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML30 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10
HA8000V/DL20 Gen10 Plus
HA8000V/DL360 Gen10 Plus
HA8000V/DL380 Gen10 Plus
HA8000V/ML30 Gen10 Plus

発生条件

本現象は、RHEL環境において未割当のSATAまたはSASハードディスクドライブ (HDD) のサニタイズ消去の進行中にシステムの再起動を行った場合に発生します。

対象バージョン

バージョン依存はありません。

対象OS

Red Hat Enterprise Linux Server 8
Red Hat Enterprise Linux Server 7
Red Hat Enterprise Linux Server 6

更新情報

2022年7月29日(更新):対象装置にDL20/ML30 Gen10 Plusを追加
2022年3月25日(更新):対象製品および対象装置を追加、対象バージョン内容見直し
2021年3月26日(公開)

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文書番号

ADV-2021-0024