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概要

QLogic製ファイバーチャネルホストバスアダプターとLTOライブラリを直結接続する場合はファイバーチャネルホストバスアダプターの設定変更を推奨します。

発生頻度

現象および影響範囲

QLogic製ファイバーチャネルホストバスアダプターとLTOライブラリ間の直結接続時にLTOライブラリとのリンクが切れ、リセットが発生することによりバックアップが失敗する事例が報告されています。
事例はRHEL環境で発生しており、その他のOSでは発生事例は報告されていません。
現象が発生した場合、以下のようなログメッセージが表示されます。(例:RHEL環境)

[4775.475941] st x:x:x:x: [stX] Error e0000 (driver bt 0x0, host bt 0xe).
    :
[4775.484736] st x:x:x:x: [stX] Add. Sense: Power on, reset, or bus device reset occurred

ファイバーチャネルホストバスアダプターの設定を変更することにより、本現象が発生しなくなることを確認しています。

回避策

回避策はありません。

対策方法

System Utility画面から、LTOライブラリと接続するQLogic製ファイバーチャネルホストバスアダプターの該当ポートの設定を以下の通り変更してください。

  1. LTO接続を行うPortの「QLogicメインメニュー」−「ブート設定」をクリックしてください。
  2. Adapter Driverを「無効」にしてください。

  3. 「QLogicメインメニュー」-「アダプタ設定」をクリックしてください。
  4. 「接続オプション」を「ループのみ」に変更してください。
  5. 「データレート」を「8Gb/秒」に変更してください。

  6. 画面下部にある、F10:保存をクリックし変更を保存してください。

  7. システム装置を再起動してください。

対象製品

対象製品名 SN1100Q 16Gb 1port ファイバーチャネル ホスト バスアダプタ(TQ-xxx-P9D93A)
SN1100Q 16Gb 2port ファイバーチャネル ホスト バスアダプタ(TQ-xxx-P9D94A)
※「xxx」はお客さまのご購入製品により相違します。
対象装置 HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10
HA8000V/DL20 Gen10 Plus
HA8000V/DL360 Gen10 Plus
HA8000V/DL380 Gen10 Plus

発生条件

下記を全て満たす場合に、現象が発生する場合があります。

  1. QLogic製ファイバーチャネルホストバスアダプターとLTOライブラリ間のファイバーチャネルケーブルを直結接続している。
  2. LTOライブラリを接続するQLogic製ファイバーチャネルホストバスアダプターの「接続オプション」を「ループを優先、それ以外はポイントツーポイント」*1に設定している。
*1
起動時に接続先と通信し、接続オプションを自動決定するための設定値です。

対象バージョン

バージョン依存はありません。

対象OS

OS依存はありません。

更新情報

2022年7月29日(更新):対象装置にDL20 Gen10 Plusを追加
2022年1月28日(更新):対象装置にDL360/DL380 Gen10 Plusを追加
2021年1月29日(公開):

*
本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2021-0003