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概要

AMSのクラッシュを示すWindows Error ReportingがWindowsログに繰り返し記録されることがあります。この現象の対策方法を以下に示します。

発生頻度

現象および影響範囲

AMSのクラッシュを示すWindows Error ReportingがWindowsログに繰り返し記録されることがあります。

事象1: この現象はWERの送信キューに格納されている以前に発生したAMSのクラッシュダンプを処理しようとしてに異常が発生し、それがリトライによって繰り返されることにより発生します。

事象2:AMS 2.51.2.0未満かつ内蔵SDカードスロットが有効な場合、AMSが繰り返しクラッシュすることがあります。

以下にAMSのクラッシュを示すWindows Error Reportingの例を示します。

障害バケット 、種類 0
イベント名: APPCRASH
応答: 使用不可
Cab ID: 0

問題の署名:
P1: ams.exe
P2: 2.12.0.0
(省略)
添付ファイル:
\?\C:\ProgramData\Microsoft\Windows\WER\Temp\WER5391.tmp.dmp
(省略)
分析記号:
解決策を再確認中: 0
レポート ID: 4ccb15dc-f4b9-4604-9aa6-bb739bd0e214
レポートの状態: 100
ハッシュされたバケット:
Cab GUID: 0

回避策

AMS 2.51.2.0未満かつ内蔵SDカードスロットが有効な場合、内蔵SDカードスロットを無効に設定してください。現象が改善されない場合、下記のいずれかを実施してWERの送信キューのクリアまたはWER機能の無効化を行ってしてください。

  • Windowsの「ディスククリーンアップ」から「システムによってキューされたエラー報告ファイル」の削除を実行してください*
  • C:\ProgramData\Microsoft\Windows\WER\ReportQueue配下にあるAppCrash_ams.exe〜で始まるフォルダを削除してください*
  • MicrosoftへのWER通知を行わない環境の場合は、WER機能を無効にしてください。
    (PowerShellからDisable-WindowsErrorReportingを実行してください)
*
未送信のWindows Error Reportingが削除されます。必要に応じて削除操作前にファイルを保存してください。

また、Agentless Management Service for Windows X64バージョン2.30.0.0において、AMSが予期せず終了する問題の修正が入っているため、バージョン2.30.0.0以降へのアップデートも実施してください。最新のAgentless Management Service for Windows X64は次の日立Webページよりダウンロードしてください。

アップデートは、オンラインで可能です。
作業時間は1台あたりオンライン:約10分となります。

対策方法

Agentless Management Service for Windows X64バージョン2.51.2.0以降へのアップデートも実施してください。最新のAgentless Management Service for Windows X64は次の日立Webページよりダウンロードしてください。

アップデートは、オンラインで可能です。
作業時間は1台あたりオンライン:約10分となります。

事象1がアップデート前に発生していた場合、アップデート後も状態を引き継ぐ可能性があります。アップデート後も現象が発生する場合、アップデート後に回避策を実施してください。

対象製品

対象装置 RV3000 A1
HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML30 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10 Plus
HA8000V/DL380 Gen10 Plus

発生条件

事象1:特定の発生条件はありません。
事象2:AMS 2.51.2.0未満かつ内蔵SDカードスロットが有効な場合

対象バージョン

Agentless Management Service for Windows X64バージョン2.51.2.0未満

バージョン確認方法

適用済みのファームウェアやソフトウェアのバージョンはiLO Web インターフェイスの「ファームウェア & OS ソフトウェア」のページから確認できます。詳細は「HPE iLO 5 x.xx ユーザーガイド」を参照ください(x.xxの部分にはバージョンが入ります)。
「HPE iLO 5 x.xx ユーザーガイド」は、HA8000VダウンロードサイトRV3000ダウンロードサイトの「製品マニュアル」よりダウンロードしてください。

適用したService Pack for HA8000V(SPH)、Service Pack for RV3000(SPR)からファームウェアやソフトウェアのバージョンを確認する場合は、それぞれ「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」「Service Pack for RV3000 補足資料(Readme)」を参照してください。

「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」は、HA8000Vダウンロードサイトの「技術ドキュメント」よりダウンロードしてください。
「Service Pack for RV3000 補足資料(Readme)」は、RV3000ダウンロードサイトの「技術ドキュメント」よりダウンロードしてください。

「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」「Service Pack for RV3000 補足資料(Readme)」中で使われているDescription名の対応は以下のとおりです。

ファームウェア/ソフトウェア名称 「Service Pack for HA8000V 補足資料(Readme)」内でのDescription名
「Service Pack for RV3000 補足資料(Readme)」内でのDescription名
Agentless Management Service (AMS) for Windows X64 Agentless Management Service for Microsoft Windows x64

対象OS

Windows Server 2022
Windows Server 2016
Windows Server 2019

更新情報

2023年2月24日(更新)
対策方法にアップデート後に回避策が必要になる場合がある旨追記
2022年12月23日(更新)
事象2を追加し対策バージョンを2.50から2.51.2.0へ修正、対象OSへWindows Server 2022を追加
2022年7月1日(更新)
関連する追加の修正が行われたため対策バージョンを2.41から2.50へ修正、バージョン確認方法を記載、対象機種にDL360 Gen10 PlusとDL380 Gen10 Plusを追加
2022年3月25日(更新)
対策方法に対策版の情報を追加、対象バージョンを記載、対象装置にRV3000 A1を追加
2020年10月30日(公開)
*
本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2020-0073