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概要

Intelligent ProvisioningでWindowsをインストールすると、パーティション属性が原因でバックアップが失敗することがあります。本現象の対策方法を以下に示します。

発生頻度

現象および影響範囲

Intelligent ProvisioningでWindowsをインストールすると、回復パーティションの属性を0x8000000000000001ではなく、0xC000000000000001に設定する場合があります。
回復パーティションの属性が0xC000000000000001の場合、バックアップアプリケーションがボリュームを期待どおりにバックアップしないことがあります。

回避策

回避策はありません。

対策方法

回復パーティションの属性がデフォルトから変更されているかを確認します。

  1. Windows OS上においてコマンドプロンプトを起動します(管理者権限が要求される場合があります)。
  2. "diskpart" コマンドを実行します。
  3. "list disk" を実行し、ディスク番号を確認します。
  4. "select disk ディスク番号" を実行し、回復パーティションがあるディスク番号を選択します。
    ※ディスク番号は3.で確認したディスク番号を入力します。
  5. "list partition" を実行し、回復パーティションのパーティション番号を確認します。
  6. "select partition パーティション番号" を実行し、回復パーティションのパーティション番号を選択します。
    ※パーティション番号は5.で確認したパーティション番号を入力します。
  7. "detail partition"を実行し、属性の値を確認します。
  8. 属性の値が0xC000000000000001だったら下記のコマンドを実行して、回復パーティションの属性を修正してください。
    "gpt attributes=0x8000000000000001"

対象製品

 
対象装置 HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML30 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

発生条件

Intelligent Provisioningを使用してWindowsをインストールし、その後バックアップソフトウェアでボリュームのバックアップを行った場合に発生します。

対象バージョン

Intelligent Provisioning 全バージョン

バージョン確認方法

ファームウェアバージョンはiLO5のファームウェア & OS ソフトウェアページで確認してください。
詳細はご使用中のiLO 5のバージョンに合わせた「HPE iLO 5 *.** ユーザーガイド」を参照してください。

対象OS

Windows Server® 2019
Windows Server® 2016
Windows Server® 2012 R2

更新情報

2020年9月25日 (公開)

*
本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2020-0059