Hitachi

概要

短時間内にリンク障害と回復が連続して多数発生した場合に誤ったNICチーミングステータスがログに記録されることがあります。この現象の対策方法を以下に示します。

発生頻度

現象および影響範囲

短時間内にリンク障害と回復が連続して発生した場合、Agentless Management Service (AMS) でNICの冗長性ステータスの変更が正しく報告されなくなることがあります。 Integrated Management Log (IML) およびWindowsシステムイベントログで、「冗長性ステータス」の変更ではなく「接続ステータス」の変更が記録される場合があります。

この問題は、短時間内にリンクの障害と回復が多数発生する場合に発生することがあります。 AMSはオペレーティングシステムによって提供されるNIC冗長性ステータスに依存しており、ネットワークチームがいつ回復したかを判別するのに30〜45秒かかることがあります。 その間、AMSがチームの回復を検出する前に、ハードウェアがリンクの復元を検出してIMLエントリを書き込む可能性があります。

その結果、IMLに「Connectivity status change to OK」が記録され、それをAMSがWindowsシステムイベントログに複製します。 その場合、AMSは、回復されるネットワークチームを検出しないため、「Redundancy status changed to increased」を記録しません。

回避策

ネットワークチーミングステータスを正確に判別するには、MicrosoftネットワークチーミングプロバイダーMsLbfoSysEvtProviderを使用してください。 ただし、その場合でもチームの回復が検出されるまでに30〜45秒かかる可能性があります。

対策方法

将来のAgentless Management Serviceで修正される予定です。

対象製品

対象装置 HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML30 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

発生条件

短時間内にリンクの障害と回復が多数発生した場合

対象バージョン

Agentless Management Service バージョン2.12以前

対象OS

Microsoft Windows Server 2012 R2
Microsoft Windows Server 2016
Microsoft Windows Server 2019

更新情報

2020年11月13日(更新)
2020年7月31日(公開)

*
本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2020-0043