Hitachi

[アドバイザリ]
Windows Server環境においてRDXドライブでのRDXカートリッジが取り出しできない現象について

概要

WindowsエクスプローラーでのRDXアイコンを右クリックまたはイジェクトボタンを使用してもRDXカートリッジを取り出せないことがあります。

発生頻度

低

現象および影響範囲

下記の状況において、RDXカートリッジを取り出することはできません。

  • RDXドライブのドライブ文字(例D:)またはサブフォルダが共有されており、他のシステムから共有にアクセスしている。
  • Windowエクスプローラーウィンドウズが開き、RDXドライブの内容を表示している。
  • 別のソフトウェアアプリケーション(ウィルス対策、バックアップ)が定期的にRDXドライブにアクセスしている。
  • OSがシステムプロセスでRDXドライブへのオープンハンドルを保持している。

但し、下記はデータ保護するためにRDXカートリッジの取り出しを制限(RDXドライブの仕様)しております。

  • デバイスマネージャーでRDXドライブポリシーを『高パフォーマンス』に設定すると、イジェクトボタンではRDXカートリッジの取り出し不可となります。
    なお、右クリックによる取り出しは可能です。
  • RDX Utilityのモード設定で固定ディスクを設定するとWindowエクスプローラーの右クリックによる『取り出し』機能が無効となります。
    なお、イジェクトボタンによる取り出しは可能です。

※注意事項
Windowエクスプローラーの右クリックによる『安全な取り出し』またはWindowsデスクトップ右下の通知領域の『安全な取り外し』を行うとRDXドライブはWindowsから切断されて認識しなくなります。

回避策

本現象はRDXドライブの不具合ではないので、回避策はありません。

対策方法

下記のいずれかを実施することで、本現象から復旧することができます。

【HA8000V搭載内蔵型の場合】

  • RDXMon.exeサービスを停止する。
  • サーバを再起動する。
    作業時間は1台あたり約10分です。

【1U Generic Rack Mount Kit(TQSxxx-BC029A)搭載内蔵型の場合】

  • 電源ボタンをOFF/ONする。
    作業時間は1台あたり約3分で、サーバの再起動が不要です。

【外付型の場合】

  • USBケーブルを抜き差しする。
    作業時間は1台あたり約3分で、サーバの再起動が不要です。

対象製品

対象製品名 RDX USB3.0 ドッキングステーション(内蔵型)
(TQ*WN*-C8S06A)
RDX USB3.0 ドッキングステーション(外付型)
(TQSA*A-C8S07B)
 ※ 「*」はお客さまのご購入製品により相違します。
対象装置 HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML30 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10
HA8000V/DL20 Gen10 Plus
HA8000V/DL360 Gen10 Plus
HA8000V/DL380 Gen10 Plus
HA8000V/ML30 Gen10 Plus
HA8000V/DL320 Gen11
HA8000V/DL360 Gen11
HA8000V/DL380 Gen11
HA8000V/DL560 Gen11
HA8000V/ML350 Gen11

発生条件

発生条件はありません。

対象バージョン

RDXドライブのファームバージョンは依存なし

対象OS

Windows Server 2012 R2
Windows Server 2016
Windows Server 2019
Windows Server 2022

更新情報

2023年9月1日(更新)
作業時間および再起動が不必要な旨を追加、HA8000V/DL320 Gen11、DL560 Gen11を追加
2023年5月26日(更新)
HA8000V/DL360 Gen11、DL380 Gen11、ML350 Gen11追加
2022年7月29日(更新)
HA8000V/DL20 Gen10 Plus、ML30 Gen10 Plus追加
2022年5月27日(更新)
対象OS:Windows Server 2022追加、HA8000V/DL360 Gen10 Plus、DL380 Gen10 Plus追加
2020年11月13日(更新)
販売形名の削除、Model Number確認方法を追加
2020年7月31日(公開)
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本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2020-0038