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概要

WBEM ProviderのメモリリークによりVMware ESXiが無応答となることがあります。この現象の対策方法を以下に示します。

現象および影響範囲

WBEM ProviderのメモリリークによりVMware ESXiが無応答となることがあります。VMware ESXi 6.5またはVMware ESXi 6.7において、sfcb-smxプロセスがクラッシュすると/var/core/にzdumpファイルが作成されます。 この問題が発生した場合、WBEM Providersが原因でVMware ESXiホストが応答しなくなります。 この問題は、メモリリークによってWBEM Providersで使用可能なメモリが不足するため発生します。

この問題が発生した場合、以下のメッセージがvmkernel.logファイルに何度も記録されます。

2019-06-09T21:42:34.863Z cpu14:69176)MemSched: 14635: Admission failure in path: smx/sfcb-ProviderMa.69170/uw.69170

回避策

WBEM Providerを定期的に再起動することによりこの現象を回避することができます。

対策方法

WBEM Providerを下記の対策バージョン以降にアップデートしてください。WBEMプロバイダーはHPE ESXiオフラインバンドルfor VMware vSphere及びSPH/SPRに収録されています。

OS 対策WBEM Provideバージョン 収録HPE ESXiオフラインバンドルfor VMware vSphereバージョン 収録SPH/SPRバージョン
VMware vSphere® ESXi™ 6.5 650.03.16.00.4 3.5.0 SPH 6.00 14
VMware vSphere® ESXi™ 6.7 670.03.16.00.3 3.5.0 SPH 6.00 14 / SPR 3.00 16

最新のHPE ESXiオフラインバンドルfor VMware vSphereまたはSPH/SPRは次の日立Webページよりダウンロードしてください。

アップデート後は、ESXiホストの再起動が必要となります。
作業時間は1台あたり:約10分となります。

対象製品

対象製品名 RV3000 A1
HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10 for Nutanix
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10 for Nutanix
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML30 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

発生条件

特定の発生条件はありません。

対象バージョン

WBEM Providerが下記のバージョンの場合
VMware vSphere® ESXi™ 6.5:650.03.16.00.4 未満
VMware vSphere® ESXi™ 6.7:670.03.16.00.3 未満

対象OS

VMware vSphere®ESXi™6.5
VMware vSphere®ESXi™6.7

更新情報

2020年6月26日(公開)

*
本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2020-0033