2018年7月18日
株式会社日立製作所
-お知らせ-
ディープラーニングによる開発・学習環境をクラウドで提供する、
ディープラーニング開発学習環境利用サービスを販売開始
株式会社日立製作所(以下、日立)は、このたび、ディープラーニングを利用した予測・判断モデルの研究やこれらを活用したサービスの開発・評価環境向けに、クラウドでのベアメタルサーバー利用型のディープラーニング開発学習環境利用サービスを、本日より販売開始します。
今回提供するサービスの基盤には、ディープラーニング解析の中核となるGPU*1サーバーとして日立のSR24000モデルDL1(以下、DL1)を採用しています。これにより、お客さまは、多様なニーズに応じ、高性能・高信頼なサーバーをクラウドサービスとして迅速、かつ容易に利用できるようになります。また、ディープラーニングの研究・開発にかかるITシステムの初期投資の抑制が可能なため、ディープラーニングを活用したサービス開発をタイムリーに開始できるようになります。
近年、急速に発展しているディープラーニング技術は、さまざまな業種・業態のITシステムやOT*2システムから生まれる大量データの解析などにおいて実用化が進んでいます。一方、ディープラーニング解析に用いるシステムは、導入検討時には必要な性能が分からないため必要以上に高性能なシステムを導入してしまう、実際の導入までに時間がかかるなど、効率やコスト面で課題がありました。
今回、日立は、これまでお客さまの先端研究や業務を支えるディープラーニングシステムの開発で培った技術やノウハウを基に、ベアメタルサーバー利用型のディープラーニング開発学習環境利用サービスを販売開始します。本サービスは、これからディープラーニングを始められる方やディープラーニングを利用した予測・判断モデルの研究やこれらを活用したサービスの開発・評価環境向けと、幅広く利用することができます。ベアメタルサーバーに採用したDL1は、CPUとGPU間を相互接続技術NVLink*3により高速にデータ転送するため、画像処理といった大容量のデータの解析などを高速化します。また、ディープラーニングクラウド基盤は、日立が提供するエンタープライズクラウドにも採用されている堅ろうなデータセンターに設置しています。これらにより、お客さまはディープラーニング解析を、高性能かつセキュアな環境で、初期投資を抑制して行うことができます。
加えて、日立は、画像認識や文字認識などの技術開発にも取り組んでおり、今後、これらをクラウド基盤上のAPI利用サービスとして幅広く提供することを予定しています。また、お客さまだけでなく、パートナーなどにもディープラーニングクラウド基盤およびサービスを提供することで、ビジネス機会の拡大をめざします。
日立は、今後も、お客さまの先端研究や業務を支えるシステム、サービスを提供することで、より多様な業種のお客さまのビジネスの発展に貢献していきます。
図1 ディープラーニングクラウド基盤と今回提供するサービス
サービス名 | 内容 | 価格 | サービス提供 開始時期 |
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詳細情報 | ディープラーニング開発学習環境利用サービス | ベアメタルサーバーとしてSR24000/DL1を利用できるクラウドサービス | 個別見積 | 2018年10月 |
ベクトル型スーパーコンピュータの実効性能の高さと並列コンピュータの高いスケーラビリティを併せ持つスーパーテクニカルサーバ「SR24000」をディープラーニング研究・利用用途に特化したモデルです。ディープラーニング環境の開発効率化や学習の高速化を図っており、さまざまな分野・業界に対するGPUコンピューティングの利用範囲の拡大が可能です。
株式会社日立製作所サービスプラットフォーム事業本部 IoT・クラウドサービス事業部
以上