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5G

ユースケース

大容量のデータで実現する「未来」

インフラ(水道、電力、ガスなど)の
メンテナンスの高度化

課題

我々の生活を支える水道、電力、ガス、道路などのインフラ設備は、その多くが高度経済成長期に建設されました。現在、これらは老朽化が進んでいます。

インフラ設備の故障は人々の生活に大きな影響を及ぼすため、日頃から予防保全に努め、機能を維持していく必要があります。

現在、インフラ設備の点検は、保守員が現場に赴いて目視での実施が主体のため多くの人手を必要としています。少子高齢化によって保守員のなり手が不足しており、インフラ設備の維持には点検の省力化が急務です。

この問題にデジタル技術を導入して解決するには、現場に大量の監視機器を設置する必要があります。しかし、大量の機器が同時に接続でき、かつ取得した大量のデータを送信するということが、これまでの通信技術で実現することは現実的ではありませんでした。

解決策

5Gでは、多数の機器に同時接続でき、大量のデータが一度に扱えるようになります。この技術を使えば、インフラ設備に設置された多数の監視機器からの情報を収集し、保守員が現場に赴くことなく点検業務が行えるようになります。

情報を解析することで、次に問題が発生しそうな設備を予測できるようになります。これにより、補修対象を絞った効率的な予防保全が実施できます。

5Gの低消費電力化の技術によって、監視機器の電池寿命をこれまでより長くできます。監視機器の電池交換の間隔が長いため、保守員の負担も抑えられます。

5G技術を活用することで、我々の生活を支えるインフラ設備を長く維持していくことが期待できます。

空港や駅周辺での高精度な不審者検知

課題

空港や駅などの多くの人々が利用する公共施設では、テロや犯罪を防ぐために多くの監視カメラが設置されています。

監視カメラで撮影された映像は、不審な物体や人物の解析に使われます。

解析には高解像度の映像が必要です。画質が悪い場合、不審物が映っていても解析が難しく、防犯の役割が十分に果たせません。セキュリティを強化するためには、高解像度で撮影可能な監視カメラを施設全体に配置する必要があります。

現在、監視カメラの通信方式には、有線通信と無線通信の両方が使われています。このうち、無線通信のカメラは主に、施設の外周や高所、線路脇などネットワークケーブルを配線できない場所に設置されています。

しかし、従来の無線通信は一度に扱える容量が少ないため、大量のデータ通信が発生する高解像度のカメラの使用には適しませんでした。

解決策

5Gの高速・大容量通信では、第4世代移動通信方式(4G)の約10倍ともいわれる最大10Gbpsの通信が可能になります。

この技術により、従来の無線通信でネックとなっていた通信容量の問題が解決するため、施設全体に高解像度のカメラが設置できるようになります。

5Gで接続した高解像度カメラとAIによる映像解析を組み合わせることで、小さく映った不審な物体や人物を検知、追跡しやすくなります。

また、少ないカメラで従来よりも広範囲を監視でき、ロボットやドローンなど動くものに取り付けたカメラからの映像もリアルタイムに収集することが可能になります。ケーブルフリーのためカメラも自由にレイアウトできます。

5Gが、大規模な公共施設のセキュリティ強化に貢献します。