ページの本文へ

Hitachi

安全在庫

読み:あんぜんざいこ

安全在庫の画像

安全在庫とは

安全在庫とは、需要の変動などに対応し、欠品を防ぐために確保しておく在庫量のことをさします。欠品による販売機会損失や信用低下を防ぐために重要な一方、在庫数が多すぎてもコスト増加や廃棄リスクがあるため、適切な量を設定することが重要です。

安全在庫の算出方法

安全在庫は、以下の計算式で算出します:

安全在庫 = 安全係数 × 標準偏差 × √(発注リードタイム+発注間隔)

  • 安全係数
    欠品許容率を係数に置き換えたもの。
    例:「100回中1回の欠品を許容」→欠品許容率1% → 安全係数2.33
  • 標準偏差
    商品需要の平均的なバラつきを示す値。過去の出荷数をもとに算出する。
  • √(発注リードタイム+発注間隔)
    発注リードタイム:発注してから入荷するまでの期間
    発注間隔:前回発注から次発注までの期間

安全在庫係数表

欠品許容率 安全係数
0.1% 3.10
1% 2.33
5% 1.65
10% 1.29
20% 0.85

計算例

  • 欠品許容率:5%(安全係数=1.65)
  • 標準偏差:10個
  • 発注リードタイム:7日
  • 発注間隔:3日

計算:1.65 × 10 × √(7+3)= 52(個)

拠点数と安全在庫係数の関係

拠点が複数ある場合、各拠点が独立して在庫を保有すると過剰在庫が生じやすくなります。拠点統合や在庫の一元管理を行うことで、在庫のバラつきを減らし、必要な安全在庫量を少なくすることができます。

参考文献

  • 日通総合研究所, ロジスティクス用語辞典, 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版), 2007, P.27

日立はトータルエンジニアリングで物流センターDXを推進します

物流センターの構築は、多くの要素が複雑に絡み合うため、全体の最適化が困難です。日立は構想から運用までのすべてのフェーズにおいてお客様をワンストップでサポートし、全体の最適化を実現します。
お客様のニーズに合わせた最適な提案をしますので、まずはお気軽にご相談ください。

関連事例

事例画像・動画などがございましたらご挿入ください。

執筆・監修

監修ロゴ

株式会社日立製作所

物流DXに関する情報を発信します。