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ノースウエスト航空「ワールドクラブ®」ラウンジにて採用、「インフォメーションディスプレイシステム」

航空業界でも高まるパブリックディスプレイの多様化

近年、公共空間で様々な情報をリアルタイムで表示するパブリックディスプレイの用途が拡大しています。空港内においても、フライト情報をはじめとする各種情報を提供するニーズが高まってきています。また、航空業界では航空会社間の提携が進んでいることから、空港内のラウンジなどでは複数の航空会社の乗客が利用することが多くなっており、提携航空会社を含めた複数社の最新のフライト情報を表示することが求められています。

ラウンジのお客さまの利便性を高めるインフォメーションディスプレイ

ラウンジへの設置例

ノースウエスト航空(以下、NWA)では、成田国際空港内「ワールドクラブ®」ラウンジに、複数の情報を1つの画面内に分割表示できるインフォメーションディスプレイシステムを設置し、最新のフライト情報や動画ニュース、航空会社からのお知らせなどをタイムリーに表示しています。また、NWAだけではなく、提携航空会社の乗客も利用するラウンジの特性に対応し、提携航空会社を含めたフライト情報もタイムリーに表示するなど、ラウンジ利用のお客さまへきめ細やかな情報提供サービスを実現しています。

[画面イメージ]

このインフォメーションディスプレイシステムは、日立がインターネットを利用して多様な映像コンテンツを多拠点のディスプレイ上に表示する、デジタルサイネージ*2サービス「MediaSpace」をベースにしています。通常、MediaSpaceでは、日立側でコンテンツ作成や登録を請け負っており、お客さまが情報を入力することは基本的にありませんでしたが、本システムではNWAスタッフが簡単に情報を入力できるように操作端末をカスタマイズしました。
更に、同じ端末にて、次に紹介する自動音声案内のコントロールもできる、ユーザビリティの高いシステムとなっています。

スタッフ専用タッチパネル方式端末による自動音声案内

従来、ラウンジ内への搭乗案内をはじめとするフライト情報のアナウンスは、NWAのスタッフが日本語と英語で行っていました。本システムでは、専用のタッチパネル方式端末での簡単な操作により、自動音声で放送することを可能にしました。これにより、スタッフの業務の負担を軽減、効率化を図っています。
また、緊急の情報が発生した場合にも、同じ端末から簡単な操作でディスプレイにも情報を追加表示することが可能です。このように、本システムは、単なる業務効率化を実現するだけではなく、ラウンジ利用のお客さまへ視覚的・聴覚的にタイムリーな情報を提供することによって、ラウンジ内の利便性を高めているのが大きな特長です。

このように、NWAでは、日立のデジタルサイネージソリューションMediaSpaceを活用し、NWAがもつ空港内における情報提供サービスのノウハウを組み込むことで、ラウンジご利用のお客さまへきめ細やかでタイムリーな情報提供サービスを実現しているのです。

*1
「ワールドクラブ®」は、ノースウエスト航空の登録商標です。
*2
デジタルサイネージ: デジタル技術を使いタイムリーに映像や情報をディスプレイに表示する次世代型インフォメーションシステム