サントリー食品インターナショナル株式会社
飲料メーカーは、消費者ニーズの多様化や天候に起因する需要変動に対し、迅速かつ柔軟に対応して商品を供給することが求められています。こうした需要への対応に加え、納期や生産能力、生産・輸送コストなど複雑な制約条件を考慮した、最適な生産計画を立案する必要があります。
サントリー食品インターナショナル株式会社(以下、サントリー)では、これまで担当者の経験に基づいて生産計画を立案してきましたが、複雑な制約条件を考慮して計画を立案するためには高度な能力と膨大な時間を要しているほか、エリア単位で生産計画を立案していることから、エリアごとの個別最適となっていました。 サントリーと日立は、協創を通じて、AIを活用し最適な生産計画を自動立案するシステムを開発し、2019年1月から実運用を開始。複数の熟練者がさまざまな要件を考慮し、平均毎週約40時間かけて立案していた生産計画を、約1時間で自動立案することを可能にしました。