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Hitachi

量子関連技術を活用した要員配置の最適化により、
余剰配置を大幅削減

株式会社三井住友フィナンシャルグループ

業種
その他
業種領域
要員シフト

課題背景

  • サービスセンターやコールセンターのシフト作成は、過去の傾向や、個人・チームのタスク・希望など、細やかな制約を考慮して作成する必要があり、大規模になるほど膨大な工数と時間を要する
  • 複雑な条件を満たすシフトを人手で作成するのは限界があり、固定ローテーションを組むケースが多く、勤務者の希望を柔軟に反映できないという問題や、人員の過不足が発生する問題が起こりやすい

成果

  • 余剰配置の80%削減

ソリューション導入のポイント

画一的なローテーションによるシフト組みではなく、より複雑な条件に対応した勤務シフトの作成を可能に

サービスセンターやコールセンターといったシフト制を導入する職場では、過去の繁忙期の傾向や、個人やチームのタスク・希望など、細かな制約を考慮して勤務シフトを作成する必要があり、大規模になるほど勤務シフトの作成に膨大な工数と時間を要します。また、複雑な条件をすべて満たすシフトを人手で作成するには限界があり、勤務者の希望や状況を柔軟に反映できない、本来必要な人数に対して過不足が発生するなどの問題が起こりやすくなります。

日立は、三井住友フィナンシャルグループとの共同実証において、日立独自の計算技術であるCMOSアニーリングを活用して、時間ごとの必要人数やタスク(職務)、休暇希望、勤務頻度、通勤時間などの複雑な条件に対応した勤務シフトの作成を可能にしました。サービスセンターやコールセンターなどの大規模な勤務シフトにおいて、画一的なローテーションによるシフト組みではなく、細かな制約を複合的に考慮した最適な要員配置を実現します。

量子関連技術を実業務に応用した先駆的な取り組み

日立のCMOSアニーリングは、 磁性体の性質を説明するために考案されたイジングモデルを用いて、組み合わせ最適化問題を解くために日立が開発したもので、量子コンピューターを疑似的に再現し、大規模で複雑な組み合わせ最適化問題を短時間で解くことができる技術です。

三井住友フィナンシャルグループのコールセンター数ヵ所で、実務上の評価観点を検討・実証したところ、人手で作成する従来の勤務シフトと比較して余剰配置の発生を約80%削減するなど、要員配置の適正化に対する高い有効性が確認できました。

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