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2020年3月11日
株式会社日立製作所

超音波診断装置ARIETTAシリーズの新製品「ARIETTA 750」を発売

プレミアムクラスの技術を踏襲したハイエンドモデル

超音波診断装置 「ARIETTA 750」
超音波診断装置 「ARIETTA 750」

 株式会社日立製作所ヘルスケアビジネスユニット(以下、日立)は、超音波診断装置ARIETTA(アリエッタ)シリーズの新製品「ARIETTA 750」(アリエッタ 750)の海外における販売を3月11日から開始します。日本では、5月から販売開始します。「ARIETTA 750」はARIETTA シリーズの最上位機種である「ARIETTA 850」(アリエッタ 850)のコンセプトを継承し、最先端の画像処理技術やアプリケーションを採用しており、臨床領域におけるさまざまな要望に柔軟に対応をするハイエンドモデルの超音波診断装置です。

 超音波検査は、非侵襲で被検者の身体の負担が少なく、リアルタイムに体内を画像化できるため、今日の医療の現場に欠かせない診断機器です。近年、高齢者や生活習慣病の被検者が増加しており、検診・外来での診断から治療、フォローアップまで幅広い場面で用いられています。
 日立は、1960年に世界で初めて医用超音波診断装置を開発、2014年には50年以上にわたって培ってきた技術と信頼の実績を集約したARIETTAブランドの超音波診断装置を発表しました。
 「ARIETTA 750」はARIETTAシリーズの最上位機種「ARIETTA 850」のコンセプトである「Pure Image」「Seamless Workflow」「Your Application」を継承し、ARIETTAシリーズの装置ラインアップを完成させるハイエンドモデルの超音波診断装置です。
 今後も日立は、超音波診断装置のリーディングカンパニーとして、ユーザー中心の設計を追求し、多様なニーズに応える製品を提供し、医療の発展に貢献していきます。

新製品の特徴

1. 臨床画像における空間分解能と視認性の向上の追求:Pure image

 これまで培った各種画像処理技術を踏襲しており高画質の画像を提供します。浅部から深部まで均一で分解能の高い画像を得られるeFocusingは、身体内組織の深さに関係なく全領域に焦点を合わせることができるため、被検者依存を軽減し、詳細な臨床検査や正確な診断のための高精細画像を提供します。さらにノイズを低減し、組織境界の描出力を向上させるCarving Imagingは臓器等の組織構造の視認性を高め、効率化が求められるルーチン検査やこれまで描出の難しかった被検者に対する効果が期待できます。これらの画像処理技術により、さらなる画質の向上と検査者に依存しない安定した画像の描出を実現することで迅速で正確な診断に貢献します。

2. 検査の負担を減らす人間工学に基づいた設計と、ワークフローを改善する「Protocol Assistant機能」:Seamless Workflow

 超音波検査は検査者が不自然な体勢で長時間の検査を行うことも多く、検査を繰り返したり体を曲げ伸ばしたりすることによる身体的な負担は、検査者にとって大きなストレスとなります。「ARIETTA 750」は人間工学に基づいて設計したモニタアームと操作パネルを採用することで、長時間の使用でも快適な検査環境を提供します。また、検査の手順や撮像条件などを予め登録できるProtocol Assistant機能により、検査の効率化を促進し、スループットの向上を支援します。さらに手順毎に参照画像を表示できるGuide View機能により、直感的でスムーズな検査が可能です。

3. 多領域にわたる豊富なアプリケーション:Your Application

(1) 腹部領域

 近年、ウイルス性肝炎や脂肪肝由来の肝疾患が増加しており、肝疾患の早期発見、薬物療法、フォローアップのために非侵襲的な検査が求められています。日立のReal-time Tissue Elastography*と組織の硬さを定量的に評価できるSWM(Shear Wave Measurement)*は、肝炎から肝線維化、肝硬変といった肝疾患の総合的な診断をサポートします。また日立のSWMは、計測の妥当性など信頼性指標(VsN)の表示機能を備えており、組織の硬さを計測した結果が妥当であるかを判断できるため、より正確な診断を支援します。さらに、肝組織の超音波の減衰係数を計測する機能ATT(Attenuation)は、肝臓の脂肪化を推定することができるため、肝疾患の早期発見に貢献します。 SWMとATTは一度のスキャンで同時に計測可能です。

(2) 循環器領域

 高齢になるほど発症率が高く、生活習慣病との関連性が高い心不全の診断に有用なアプリケーションで総合的な診断をサポートします。左室全体または心筋の局所運動を定量化する2D Tissue Tracking*は、心不全の診断で注目されている左室機能を評価する指標であるGlobal Longitudinal Strain(GLS) の算出に寄与し、ルーチン検査での使用も可能です。Dual Gate DopplerはAI技術を搭載し、2つのサンプルポイントを自動で設定する機能で、同一心拍で異なる箇所の評価ができます。不整脈のような不規則な心拍のケースにおいても、安定した心拍の区間を自動検出するR-R Navigation機能と併用することで、計測に最適な心拍での心臓計測が可能になります。

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オプション機能

販売名および販売価格

販売名 定価(税抜き)
超音波診断装置 ARIETTA 750
 (医療機器認証番号:第 301ABBZX00007000号)
¥78,000,000〜
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システム構成により価格は異なります。

照会先

株式会社日立製作所ヘルスケアビジネスユニット マーケティング部 [担当:成田、三戸森]
〒110-0015 東京都台東区東上野二丁目16番1号 上野イーストタワー
電話:03-6284-3100

報道関係お問い合わせ先

株式会社日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット ブランド・コミュニケーションセンタ [担当:八ッ星]
〒110-0015 東京都台東区東上野二丁目16番1号 上野イーストタワー
電話:03-6284-3720 (直通)

以上

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