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Hitachi

統合サービスプラットフォーム BladeSymphony

Virtageプラットフォームを対象としたGUIベースの構築・運用支援ツールです。
CPU使用率と不足率を表示する「性能モニタ」、GUIベースでサーバブレード間のLPAR移動を容易に実施できる「LPARマイグレーション」、VirtageやLPARの構成を図や表で表示できる「構成ビューア」、の3つの機能でお客さまのVirtageプラットフォームの運用を支援、また、「LPAR設定」・「ファームウェア更新」の機能は、Virtage環境構築や運用・保守の容易化を支援します。
また、ソリューションメニューとして、お客様の構成情報に合わせて、Virtageの初期設定・LPARの構築・構成変更をウィザード形式で一層容易に行うことができる「Easy Start」機能もサポートしています。

機能

以下名称としてHVM (Hitachi Virtualization Manager) を使用する場合があります。
HVMはVirtageと等価です。

Virtage Navigatorの主要機能一覧

主要機能 機能概要
LPAR設定 HVM起動 ウィザード形式によりHVMの初期設定やHVM起動を行うことができます。
LPAR作成・変更 LPARを作成し、そのLPARにリソースを割り当てることができます。
HVMコンソール シリアル端末ソフトHVM スクリーンでの設定をGUI画面で設定できます。
HVMやLPARの構成変更ができます。
LPARごとにブートデバイスの設定ができます。
モニタリング リアルタイムモニタ CPU 指定した時間間隔で、HVMとLPARのCPU使用率とCPU不足率をリアルタイムでグラフを表示します。
NIC 指定した時間間隔で、共有モードに割り当てているNICの使用量または使用率をリアルタイムでグラフを表示します。
HBA (Fibre Channel) 共有モードのHBAの使用量または使用率をリアルタイムでグラフを表示します。
履歴モニタ 時間間隔や取得日数を指定し、モニタリングした結果をファイルへ出力できます。グラフ表示も可能です。
メール通報 モニタリング実行中のCPU使用率またはCPU不足率が、指定した閾値を超えた場合に、メールを受け取ることができます。
構成ビューア 構成一覧表示 VirtageおよびLPARの、サーバ、NIC、HBA、CPU構成を表形式で一覧表示します。
構成図表示 VirtageとLPARのサーバ、NIC、HBAの構成を図形式で表示します。
LPARマイグレーション マイグレーション シャットダウン サーバブレード間でLPARを移動します。
(移動の際は、対象LPARのゲストOSのリブートを伴います。)
コンカレントメンテナンス サーバブレード間でLPARを移動します。
(ゲストOSを稼働させたまま移動します。)
ポリシーマイグレーション 1つ以上のLPAR移動を登録し、一括LPAR移動できます。
ファームウェア更新 HVMファームウェア更新 複数サーバブレードのHVMファームウェアのバージョンを一括で更新できます。
ソリューション Easy Start お客様のご購入された構成情報を基に作成したVirtage設定ファイルを用いて、ウィザード形式によりVirtageの初期設定・LPARの構築・構成変更を行うことができます。

HBA: Host Bus Adapter

Virtageプラットフォームの稼働状況を監視する「性能モニタ」

Virtageプラットフォームの稼働状況を監視し、LPAR単位のリソース不足や余剰等の診断を可能にします。ネットワーク上の複数の物理サーバに対しての監視が可能です。
「リアルタイムモニタ」「履歴モニタ」「メール通報」の3つの機能があります。

リアルタイムモニタ

指定した時間間隔でVirtageとLPAR単位の各リソースの使用率/不足率(CPU, NIC, HBA)をリアルタイムにグラフ表示できます。
LPAR単位だけでなく、プロセッサグループ単位のグラフ表示も可能です。
また、CPU使用コア/スレッド数(または不足コア/スレッド数)の表示も可能なため、必要コア数を容易に算出できます。

リアルタイムモニタの出力例
CPUのリアルタイムモニタの出力例。NICまたはHBAの表示も可能です。
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CPUのリアルタイムモニタ画面の例
リアルタイムのグラフの任意の時点のスナップショットも採取できます。(右クリックで選択)
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CPU使用率順表示(全LPAR分)のリアルタイムモニタ出力例
CPU使用率順表示(全LPAR分)のリアルタイムモニタ出力例
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CPU使用率は、棒グラフでも表示でき、CPU使用率が高い順に並び替えることもできます。
表示形式には全LPAR表示と指定した数のLPARを表示するTOP表示があります。
下図は、全LPAR分表示で、CPU使用率順に並び替えた表示例です。


履歴モニタ

指定した時間間隔や取得日数でモニタリングした結果をファイルへ出力できます。

CSV形式への出力例
CSV形式への出力例
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メール通報

リアルタイムモニタ使用中にLPARまたはプロセッサグループのCPU利用率/不足率が、指定した回数、指定したしきい値を超えた場合に、メールで通報することができます。

しきい値設定画面例
しきい値設定画面例
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物理サーバ間のLPAR移動を容易化する「LPARマイグレーション」

物理サーバ上のLPARを別の物理サーバへ移動する機能です。
昼夜の性能調整や、リソース不足への対応、ハードウェアやファームウェアの計画保守を容易に実施できます。
「マイグレーション」「マイグレーションポリシー」の2つがあります。

マイグレーション設定画面例

マイグレーション

GUI操作で、移動させるLPARと移動先のLPAR*2 を選択し、実行ボタンを押すことでLPARを移動することができます。
下記は、コンカレントメンテナンスモードの場合の画像です。コンカレントメンテナンスモードでの実行では、移行完了までの残り時間も表示します。

LPAR移動中の画面例
LPAR移動中の画面例
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また、「Show Monitor」ボタンをクリックして、データの移行状況を確認することもできます。
詳細は、弊社ホームページ「マニュアル」にて「Virtage Navigator ユーザーズガイドLPARマイグレーション編」をご参照ください。

マイグレーションポリシー

1つ以上のLPAR移動をポリシーとして登録し実行する機能です。あらかじめGUI操作で移動させるLPARと移動先のLPAR*2 の組み合わせを複数登録しておき、実行ボタンを押すことで、登録されたLPARの移動を順次行います。

マイグレーションポリシー設定画面例
マイグレーションポリシー設定画面例
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*2
移動先のLPARは、ブレード指定 ・ 自動選択指定の他、V01-01以降のバージョンでは、プロセッサグループ指定も可能です。

Virtageプラットフォームの構成が確認できる「構成ビューア」

Virtageプラットフォームを構成するコンポーネントを図表形式で表示する機能です。
「構成リストビュー」「構成チャートビュー」の2つの機能があります。

構成リストビュー

Virtageプラットフォームを構成するコンポーネント(LPAR)を表形式で表示します。

構成リストビュー表示例
構成リストビュー表示例
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構成チャートビュー

Virtageプラットフォームを構成するコンポーネント(サーバブレード、LPAR)を図形式で表示します。

構成チャートビュー表示例
構成チャートビュー表示例
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LPAR設定

Virtage Navigator を用いて、LPAR設定を容易化できます。大きく「ウィザード形式による初期設定」「各種設定のGUI化」の2つの機能があります。

ウィザード形式による初期設定

Virtageを新規に導入する際、従来は複数のコンソールを使用して設定していた「サーバブレードの電源投入からLPAR の起動まで」の複雑な作業を、ウィザード形式で容易に設定できます。

LPAR作成時の設定例
図1 LPAR作成時の設定例

各種設定のGUI化

Virtageの設定、LPARの構築など、従来はシリアル端末ソフトHVM スクリーンを使用していた設定のほとんどを、Virtage Navigator上のGUI画面「HVMコンソール」で容易に設定できます

HVMコンソールの画面例
図2 HVMコンソールの画面例

ブート設定の画面例
図3 ブート設定の画面例

関連コンソール呼び出しの画面例
図4 関連コンソール呼び出しの画面例


ファームウェア更新

複数のVirtageファームウェア更新をウィザード形式でナビゲートし、一括で更新する機能です。
複数ファームウェアの同時更新が可能なため、Virtageファームウェアの全面適用が必要な際も、ファームウェア更新時間が最大で約10分の1に短縮できます。

Virtageファームウェアバージョンの範囲指定の画面例
図5 Virtageファームウェアバージョンの範囲指定の画面例

ファームウェア更新中の画面例
図6 ファームウェア更新中の画面例

ソリューション(Easy Start)

ソリューションメニューとして、「Easy Start」機能があります。本機能は、お客様のご購入された構成情報を基に作成したファイル(*1)をVirtage Navigatorで読み込み、お客様の構成情報に合わせたVirtageの初期設定・LPARの構築・構成変更などの設定作業(*2)をウィザード形式で行えます。

*1
このファイルは、導入支援サービスにて提供します。詳細はお問い合わせください。
*2
対象プラットフォーム/対象ブレード、Virtage/マネジメントモジュール(SVP)/およびBIOSの各種ファームウェアバージョンにより、設定可能な対象項目(BIOS/EFI設定、Virtage設定、LPAR設定等)に差異があります。詳細はお問い合わせください。(「BladeSymphony Virtage NavigatorユーザーズガイドEasy_Start編」でもご確認いただけます。)

Easy Start

ウィザード形式で、次のようなステップで、実行していきます。

操作ステップ 操作概要
Virtage設定情報ファイルの読み込み Virtage設定情報ファイルをVirtage Navigatorで読み込みます。
接続確認 設定対象Virtageが搭載されているシャーシに対し、IPアドレスやユーザID、およびログインパスワードなど設定し、マネージメントモジュールとの接続確認をします。
Virtage初期設定 設定内容を確認します(自動的に設定します)。
LPAR設定 設定内容を確認します(自動的に設定します)。
設定結果の確認 設定内容を確認します(自動的に設定します)。

Virtage初期設定と、LPAR設定の例を次に示します。

Virtage初期設定の画面例
Virtage初期設定の画面例

LPAR設定の画面例
LPAR設定の画面例


使用環境

リアルタイムの情報収集ができる「管理サーバ環境」と、管理サーバへの負担の少ない「スタンドアロン環境」の2種類があります。

管理サーバ環境

Virtageプラットフォームをリアルタイムに監視し、Virtage Navigatorのすべての機能をご利用いただけます。

図

スタンドアロン環境

監視対象サーバが増えても管理サーバに負担をかけずに履歴モニタ機能を利用できます。

図

ライセンス

ライセンス Essential Standard Advanced
機能 性能モニタ
LPARマイグレーション
構成ビューア
LPAR設定
ファームウェア更新
ソリューション
(Easy Start)
登録可能なVirtage数*1 4 4 256
提供方法 製品添付*2
Web
プログラムプロダクト プログラムプロダクト
1ライセンスでのインストール可能台数 1 1
提供物*2 CD CD CD

○:利用可能 −:利用不可

*1
ブレード間SMP構成の場合は、接続ブレード数を1とみなします。
*2
サーバブレードの機種やご購入時の添付CDのバージョンによりVirtage Navigatorを含んでいない場合があります。弊社ホームページ「マニュアル」にて「Virtage Navigatorユーザーズガイド 導入編」を確認ください。

適用プラットフォーム

サポート機種

BS2500、BS500、BS2000、BS320、BS1000

次の内容など詳細は「Virtage Navigatorユーザーズガイド 導入編」をご参照ください。

  • Virtage Navigatorのバージョン別機能対応
  • Virtage NavigatorのバージョンとVirtageファームウェアのバージョンの組合せ
  • Virtage Navigatorの機能とVirtageファームウェアのバージョンの組合せ

動作条件

管理サーバ・クライアントPCのシステム条件、前提アプリケーションなど動作条件につきましては「Virtage Navigatorユーザーズガイド 導入編」をご参照ください。