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COP26: 世界がひとつになって取り組む気候変動対策

COP26とは

英国グラスゴーで2021年11月1〜12日、「国連気候変動枠組条約第26回締約国会議」(COP26)が開催されました。

COP26では、「パリ協定」と「気候変動に関する国際連合枠組条約」の目標達成に向けた行動を加速させるため、締約国が一堂に会して議論しました。

約200の国・地域から過去最多の代表が集まり、グラスゴー気候合意(GCP)の採択のほか、森林破壊対策やメタン排出量、石油やガス事業への投資の削減などに向けていくつかの誓約が発表されました。

気候変動対策が必要な理由

地球規模で平均気温が上昇し続けています。また、これまで経験したことのないような豪雨や嵐による災害、異常気象による農作物への被害が発生しています。いま行動しなければ、私たちはさらなる影響を受けることになるでしょう。

こうしたなか、世界中のリーダーたちが2015年、フランスのパリで気候変動対策に取り組むための歴史的な合意をしました。これがパリ協定です。合意された内容は、「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2度より十分低く保つとともに、1.5度に抑える努力を追求する」ことです。

さらに、気候変動対策に必要な適応策や資金面での支援を強化することについても合意されました。パリ協定の実施と実現に向けて、世界が協力してこの重要な課題に取り組み、将来の世代のために環境を守ることを示していく必要があるのです。

気候変動に対する日立の取り組み

日立は、COP26の「プリンシパルパートナー」として、社会の脱炭素化と気候変動への取り組みに貢献できることを誇りに思っています。今回の協賛を通じて、日立が取り組む社会イノベーションの力で、環境負荷を低減し、より持続可能な未来を実現するために貢献していきたいと考えています。

日立は、2050年までに自社の生産活動、調達、製品・サービスの使用を含むバリューチェーン全体においてカーボンニュートラルを実現し、ネット・ゼロ社会に貢献するという目標を掲げています。

私たちは1910年の創業以来、「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」という企業理念とともに、事業に対する社会的責任を果たしてまいりました。

それから110年以上が経ちましたが、いまでも私たちの事業は、創業時の理念とともにあります。私たちの社会イノベーション事業は、「IT(情報技術)」と「OT(制御・運用技術)」、「プロダクト」の3つを組み合わせて、世界の課題を解決するソリューションを開発し、人々のQoL(生活の質)を向上させることで、世界に貢献することを使命としています。

このように、日立は社会のニーズをいち早く把握して、新たな価値を提供することで社会に貢献する企業です。これからも、政府や都市、企業による二酸化炭素の排出量を削減することで、気候変動領域のグローバルイノベーターとなることをめざしています。

「ステークホルダーとの協創による社会イノベーション事業を通じて、環境課題を解決し、QoL(生活の質)の向上と持続可能な社会の両立を実現する」という環境ビジョンを掲げ、これからもさまざまな取り組みを推進していきます。

COP26における日立グループのイベント

日立は、2週間のCOP26会期中に、会場におけるセミナーへの登壇や展示、会場外やオンラインでのイベントを実施しました。
いくつかのアーカイブコンテンツをご紹介します。

11月10日のTransport Dayでは、UKパビリオンにて「What Comes After the Tipping Point? Opportunities from the ZEV Transition」と題したセミナーへ登壇しました。
イベント映像はこちら(英語のみ)

また、「Powering Good: Recharging Rail to Power Economies and Connect Communities」を開催しました。
イベント映像はこちら(英語のみ)

11月11日のUNFCCC 公式プログラムのセミナー「Presidency Event: Building Back Better: Accelerating deep collaboration for Built Environment climate action」では、 Chief Diversity & Inclusion Officerのロレーナ・デッラジョヴァンナが日立の脱炭素への取り組みについて語りました。

「Towards Net Zero - Greening Cities Through Low Carbon Connected Urban Transport」を開催しました。Chief Environmental Officerのアリステア・ドーマーが基調講演を行い、日立ヨーロッパ社 Chief Digital Officerのラム・ラマチャンダーが議長を務めました。
イベント映像はこちら(英語のみ)

Green Zoneでは、幅8メートル、奥行8メートルの日立ブースを出展し、環境事業や研究開発の取り組みを展示しました。
バーチャル展示をご覧ください。

COP26会場外では、11月8日に日立グループの調達パートナー向けグローバルイベントとして「Towards Net Zero - Hitachi Value-Chain Innovators」をオンラインで開催しました。

Video: World's First Zero-Carbon Powered Film

サム・メンデス氏がナレーションを務める世界初*となる炭素排出量ゼロの電力で制作した広告動画

*MamapöolとHitachi Europe Ltd.(日立ヨーロッパ)が行ったデスクトップリサーチに基づく。