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Mary HtweMary Htwe

Mary Htwe

Hitachi Soe Electric and Machinery

2019 MYANMAR
電化100%で
ミャンマー国民に光を

配電用変圧器の設置プロジェクト

電化100%でミャンマー国民に光を電化100%でミャンマー国民に光を

電気のない村の暮らしを豊かにするために

夜になると明かりが灯り、夏になればエアコンが風を送る。それが当たり前でない国や地域が、世界にはまだある。インドシナ半島西部に位置するミャンマー連邦共和国も、そうした国の一つである。ミャンマーは、2011年に経済が開放されると「アジア最後のフロンティア」として一躍注目を浴び、ヤンゴンをはじめとする都市部には諸外国からのインフラ投資が集まり発展が続いている。しかし、都市部と開発の手が届かない村々との格差は大きく、国内全体の電化率は2016年時点でわずか約37%という状況であった。

電気のない村では、洗濯機も冷蔵庫もなく、日が暮れると人々はローソクの明かりで過ごすことを余儀なくされている。子どもたちは夜になると勉強をしたくてもできないため、将来への不安を持つ人が少なくなかった。そこで、立ち遅れている経済発展の基盤を整えるために、ミャンマー政府は2030年までに国内電化率100%をめざす「国家電化プロジェクト」を策定。これを受けて2015年、世界銀行の融資のもとで、電力を効率よく家庭に届けるために必要な配電用変圧器の競争入札が実施された。世界各国から名乗りを上げた企業は、総勢41社。ミャンマーで生まれ、日立グループの仲間入りをしたHitachi Soe Electric and Machinery Co., Ltd.も、そのうちの一社であった。

電気のない村の暮らしを豊かにするために

変圧器の性能向上へのチャレンジ

「この事業は重要なビジネスであると同時に、母国ミャンマーの発展に貢献できる、この上ないチャンスです」。そう語るのは、Hitachi Soe Electric and MachineryのゼネラルマネージャーであるMary Htweだ。「世界銀行が初めてミャンマーに融資を行う、記念すべき大型事業を手がけることができれば、私たちはこの国の電力インフラ事業のパイオニアになるでしょう。ミャンマーの企業として、外国の企業に負ける訳にはいかないのです」。競争入札を通じて、譲ることのできない誇りを勝ち取るために、Maryが率いるチームの大いなる挑戦が始まった。

ミャンマー政府は従来の国内向け変圧器と比べて高性能を求めていた。ミャンマーは雨季のある亜熱帯地域の国であるため、変圧器は暑さと錆びに耐え得ることが求められる。そして、発電量不足により普段から停電が多いこの国において最も重視される性能は、より無駄なく電力を送るための「変換効率」だ。

競争入札にエントリーする企業に課されたのは、従来の変圧器と比較して0.5%の効率アップという基準値。これは一見小さな数字に思えるが、従来の変圧器も変換効率約98%であり残り2%の改善余地のうちの0.5%というのは、非常にハイレベルな目標である。「どんなに基準値が厳しいものであっても、私たちはそれを“満たす”ことを目標にするのでなく、それを“超える”ことをめざして取り組みましょう」。Maryの意欲的な掛け声は、チームの士気をさらに高いレベルへと引き上げた。

Hitachi Soe Electric and Machineryは、これまでの日本側の強力なバックアップ体制による技術交流と、ミャンマースタッフの熱心な取り組みの成果を、変圧器の品質向上につなげていった。変圧器の損失低減のカギとなる鉄心は日本製の新材料を使用し、妥協のない性能実験を繰り返した末に、開発チームはついに基準を”超えた”。従来品の効率を0.53%も改善する、98.52%という低損失を達成したのだ。これまでにない改善を実現し、エンジニアたちは大きな手応えを得た。

変圧器の性能向上へのチャレンジ

Maryの「誠」の姿勢がチームを導く

「品質」だけでなく「コスト」も厳しく精査されるのが、競争入札である。高性能をできる限り低コストで実現させるために、担当者たちは様々なサプライヤーとの価格交渉に当たった。そして、そこで誰よりも先頭に立って奔走していたのが、Maryであった。「私は営業でも、調達でも、総務でも何でもやります。どんな仕事でも成功につながることならば、自分と関係ないとは思わずにやるのです」。

チーフエンジニアのSaw Khine Htunは、チームメンバーの立場からMaryの仕事ぶりについてこのように語る。「Maryさんは、仕事を成功させるという気持ちが誰よりも強い人です。どんなことでも、それが成功するまで、自ら全てを仕切ってチームでやり遂げるのです。成功は、次のさらなる成功をめざすエネルギーになることを、彼女は私たちに教えてくれます」。世話好きで誰からも頼りにされるMaryは、常に自分から行動することで道を開いていくリーダーだ。チームマネジメントというのは、大きなプロジェクトほど難しくなるものだが、彼女の“誠”の精神にあふれた仕事の姿勢はチーム全体に浸透して、成功のためには互いに協力を惜しまない“和”を育んでいった。

こうして、ミャンマーのみならず、中国、タイ、インド、トルコ、ベトナムからの有力企業が名を連ねる国際競争入札で、最も高い評価で勝利したのは、ミャンマー企業のHitachi Soe Electric and Machineryであった。

Maryの「誠」の姿勢がチームを導く

ミャンマー中に未来を照らす光を届けたい

電気のなかった村に、電柱が立ち、電線が架かり、変圧器が設置されていくと、人々の毎日に変化が訪れた。「毎日の水をポンプで汲み上げられるようになりました」「孫のために扇風機を買ってあげました」「冷蔵庫で冷たいジュースを売れるようになり、家計が楽になりました」「日が沈んだ後でも、家事や仕事ができるようになりました」「夜でも、道を歩けることが嬉しいです」。村の人々の喜びの声は、SNSなどを通じて広がり、Maryやプロジェクトメンバーのもとに届いた。

電化されていないミャンマーの村では、仕事が少ないために、多くの働き手が愛する家族を残して都会や外国へ出稼ぎに行く。そうした現実に目を向けたとき、電気が真にもたらし得るものとは何なのか。「電気は、便利な暮らしと一緒に、人々の人生に新たな可能性を届けることができるはずです。子どもが夜も勉強できるようになれば、彼らの将来は広がっていきます。小さな商店や工場を起こせるようになれば、地元に雇用が増えていきます。そして、雇用が増えていけば、離れ離れに暮らしている家族もまた一緒に暮らせるようになるのですから」。Maryの言葉は熱を帯びていった。

5,400台の変圧器は、無事ミャンマー政府に納入された。それらが全て設置完了する2020年には、ミャンマーの電化率は50%に向上する。しかし、それはゴールではなく始まりに過ぎないとMaryは言う。「私たちがめざしているのは、ミャンマーが電化率100%を実現し、全ての家庭に電力が供給されることです。そして、私にはもう一つ夢があります。それは、電気のある環境で育つ子どもたちの中から、いつの日か、この国に貢献をするような人材が現れることです」。

村の暮らしに灯った明かりの一つ一つは、まだ小さなものかもしれない。しかし、それがつながり、広がっていけば、やがてミャンマーの未来を照らすほどの大きな光になってゆくはずだ。

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日立グループが社会において果たすべき使命 企業理念 優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する ミッションを実現するために日立グループが大切にしていく価値 日立創業の精神 和・誠・開拓者精神 これからの日立グループのあるべき姿 日立グループ・ビジョン 日立は、社会が直面する課題にイノベーションで応えます。優れたチームワークとグローバル市場での豊富な経験によって、活気あふれる世界をめざします

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