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Miles MetschkeMiles Metschke

Miles Metschke

Hitachi Rail STS

2019 USA
全米の鉄道網を
データ
アナリティクスで
支える

列車制御システムの
運用ソリューション

全米の鉄道網をデータアナリティクスで支える全米の鉄道網をデータアナリティクスで支える

社会の大動脈 鉄道が抱える課題

アメリカ合衆国では、車は日常生活に欠かせないものであり、車社会というイメージが強い。しかし、鉄道もまた人々の生活を支える重要なインフラである。事実、燃料、建材、自動車、日用品などの貨物の半分以上が全米を覆い尽くす鉄道網によって運ばれている。もしも鉄道がストップしてしまえば、アメリカ経済への計り知れない影響が及ぶことになる。

2008年に発生した貨物列車と通勤列車が衝突するという大事故の後、アメリカ政府は鉄道の安全性を高めるためにPTC(Positive Train Control)という列車制御システムの設置を数万キロに及ぶ全線に義務付けた。PTC列車制御システムは、管制センターの集中管理システムを用いて、およそ2万にも及ぶ列車の運行状況を監視する。そして、万が一運行トラブルや異常が発生・検知した場合には、列車のブレーキを作動させ、停止させて事故を防ぐことで安全な列車運行をめざしている。

しかし、この列車制御システムは、運用面においてある深刻な課題を抱えていた。それはシステムの運用にトラブルが生じた際、復旧に長い時間がかかること。大量のデータを分析し、トラブルの原因の絞り込み作業を行う必要があったため、列車の運行に遅延が発生していたのだ。

「PTC列車制御システムの課題を分析、診断し、より効率的な鉄道運行ソリューションを開発する」という使命を掲げて、長年にわたって鉄道事業を手掛けてきた日立グループは立ち上がった。ITテクノロジー、アナリティティクス、鉄道システムなどの幅広い専門知識が問われる事業に、Hitachi Rail STS、Hitachi Social Innovation Business、Hitachi Consulting、Hitachi Vantaraなどの各グループ企業が“One Hitachi”として集結。さまざまな分野のエキスパートたちは、新たなソリューション開発をめざして走り出した。

社会の大動脈 鉄道が抱える課題

膨大に蓄積されたデータが立ちはだかる

「このプロジェクトは前例のない挑戦でしたから、引き受けるのは勇気がいりました」。鉄道システムのエキスパートであるMiles Metschke(Hitachi Rail STS)は、このPTC列車制御システムの運用改善が全米規模のビッグデータとの闘いになることを予見し、覚悟を決めたという。

PTC列車制御システムが取り組むべき課題は二つあった。まず一つ目は、車両や鉄道網に設置された数万にものぼる通信機器から毎分生成される膨大な量の運行データを収集し、蓄積すること。初期のPTC列車制御システムでは、その運行データは十分に活用されていなかったのだ。「まず、データ分析の前にしなければならなかったのは、表記揺れや誤記、重複などにより解読不可能になっているデータを修正し、そのデータ形式を統一して、使えるデータに変えることでした」。Milesが説明するこのデータクレンジングと呼ばれる整備工程は、大変な手間と根気が要求される作業で、そこに特別な攻略法は存在しない。データクレンジングの担当者たちはひたすら一つ一つのデータに向き合って、来る日も来る日も細かな作業を繰り返した。

PTC列車制御システムの二つ目の課題は、データを分析し、トラブルの原因を特定し、正しい解決方法を提示することだ。このようなソフトウェアは今までに無かったので、問題発生時のトラブルシューティングは人間の手で行なっていたのだ。「膨大な運行データの中からPTC列車制御システムのトラブルの原因を絞り込み、その収集データを分析して、解決策を導き出す。こうした複雑な作業は人間がやると何時間もかかりますが、AIアナリティクスならたったの数分で完了できます」とMilesは言う。AIアナリティクスの設計チームは、トラブルの原因を自動的に分析し、最短効率で解決策にたどり着くソリューションの開発を進めていった。

「PTC列車制御システムにアナリティクスを導入するのは、容易な作業ではありませんでした。まず、お客さまである鉄道会社との対話を通じて、お客さまの視点で課題を深く理解する必要がありました」。そして、試行錯誤を重ね一つ一つ課題を解決した末に、新たな列車制御システムは完成した。

膨大に蓄積されたデータが立ちはだかる

多様なメンバーたちが築き上げた“和”

日立グループの、異なる専門分野から集められたこのプロジェクトチームは、歯車が合い始めるまでには時間がかかったとMilesは告白する。「私たちは一人一人が、それぞれ鉄道、アナリティクス、AIのエキスパートであり、強いパーソナリティの持ち主ばかりでした。仕事のやり方も考え方も違っていました」。しかし、チームメンバー全員が、このソリューションの開発の社会的意義や重要性を理解し、実現への強い思いを共有することで、様々な困難を乗り越えることができた。目の前にある課題をどのように解決するのか、時にはぶつかり合いながら何度でも話し合う、そうしたプロセスを積み重ねることでチームに“和”を築き上げていったのだ。「私たちは、それぞれ分野は違っても、みんな同じ情熱を共有していることに気づくことができました。それは、まだ誰も成し遂げていないソリューションを開発したい、という“開拓者精神”です」。Milesは胸を張った。

チーム力を高めることは、データの価値を高めることと似ている。どんなに優れた人材が集まっても、ビジョンを共有していなければチームは機能しないように、データもまたバラバラに放置されていたら何の価値も持たないのだ。「埋もれているデータの山に光を当てて価値を生む方法はただ一つ、地道なデータ整備の作業を最後までやり遂げる“誠”の姿勢です。当たり前のことを、当たり前に積み重ねていった先に、当たり前でない価値は生まれるのです」とMilesは続けた。

アメリカの大動脈である鉄道の安全性と効率性。この一見両立が難しいテーマを、プロジェクトチームはAIアナリティクスという手法によって両立させた。「今回のソリューションがもたらす社会的インパクトは、かなり大きなものと言えます。私は、鉄道業界にAIアナリティクスを導入することによって、この社会に革新的な変化を作り出したかったのです。それを可能にしたのは、全米で眠っていたデータの山でした。このデータの力を活用することで、この世界をより良い場所にすることができるのです」。そう言い終えたMilesは米国での成功にとどまらず、さらにお客さまとの協創によるデジタルトランスフォーメーションを世界に広げ、より良い社会を実現したいという強い使命感を胸に、また次のミーティングへと駆けていった。

多様なメンバーたちが築き上げた“和”

日立グループ・アイデンティティとは

日立グループが社会において果たすべき使命 企業理念 優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する ミッションを実現するために日立グループが大切にしていく価値 日立創業の精神 和・誠・開拓者精神 これからの日立グループのあるべき姿 日立グループ・ビジョン 日立は、社会が直面する課題にイノベーションで応えます。優れたチームワークとグローバル市場での豊富な経験によって、活気あふれる世界をめざします

日立グループ・アイデンティティとは

MISSIONMISSION

日立グループが社会において
果たすべき使命

企業理念

優れた自主技術・製品の開発を
通じて社会に貢献する

VALUESVALUES

ミッションを実現するために
日立グループが大切にしていく価値

日立創業の精神

和・誠・開拓者精神

VISIONVISION

これからの
日立グループのあるべき姿

日立グループ・ビジョン

日立は、社会が直面する課題に
イノベーションで応えます。
優れたチームワークと
グローバル市場での豊富な経験によって、
活気あふれる世界をめざします

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