![2006年春号[表紙]](images/cover.jpg)
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特集 |
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――日常をつくる情報家電 |
戦後日本の暮らしを変えたもの――その一つがテレビです。テレビが普及した1950〜60年代以来、テレビこそが茶の間を、その日常をつくってきたといっても過言ではありません。一方、テレビも世につれ、テレビというメディア、製品自体も、社会の変化やテクノロジーの発達とともに大きく変わってきました。これからテレビは、どうなっていくのか。それはどんな新しい「茶の間」をつくるのか。テレビと茶の間の変遷を振り返り、その未来を考察します。
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[特集] |
新しい茶の間――日常をつくる情報家電 |
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テレビと茶の間の未来 北田暁大 |
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テレビと茶の間のクロニクル1953→2005 |
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[座談会]テレビとメディア――その進化、新しいカタチ
奥出直人+竹原あき子+吉野正則+池田稔 |
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[コラム]映像の美学を追求する日立のハイビジョンテレビ「Wooo」 |
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[トーク] |
HITACHI FILE talk+(トーク・プラス) |
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注目の電子ペーパー事業にいち早く乗り出し、
新たな市場を開拓する
鈴木薫(日立製作所 情報制御システム事業部) |
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世界初の42V型フルHDプラズマディスプレイを開発
石垣正治
(富士通日立プラズマディスプレイ株式会社 開発設計本部) |
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ALS患者のための意志伝達装置「心語り」
小澤邦昭(日立製作所 ユビキタスプラットフォームグループ) |
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●テレビと茶の間の未来 北田暁大
新進気鋭の社会学者・北田暁大氏が、テレビの茶の間への普及の歴史、その関係の変容を浮き彫りにしつつ、テレビと茶の間の未来を大胆予測。イラストレーター・長崎訓子氏の描く「未来のテレビ」5カットにも注目!
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●テレビと茶の間のクロニクル1953→2005
日本でテレビ放送が始まった1953(昭和28)年からおよそ50年、テレビと茶の間の変遷をたどります。年表(テレビ・放送/メディア・テクノロジー/テレビ番組/生活・社会)+テレビと茶の間コラム+懐かしい日立のテレビの写真も満載!
●[座談会]テレビとメディア――その進化、新しいカタチ
奥出直人
(慶應義塾大学教授)
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竹原あき子
(工業デザイナー/和光大学
教授)
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吉野正則
(日立製作所
ユビキタスプラットフォームグループ マーケティング事業部)
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池田稔
(日立製作所
デザイン本部)
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多機能化し、ネットワーク化して、新しい茶の間をつくっていくテレビ。より薄く、やわらかく、軽やかになって、生活のなかに溶け込んでいくテレビ。進化していくテレビの未来を語ります。
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●[コラム]映像の美学を追求する日立のハイビジョンテレビ「Wooo」
より美しく鮮やかな「最高画質」を目指す日立のハイビジョンテレビ「Wooo」シリーズ。
プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、それぞれの映像美を支える独自技術を紹介。
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[エッセイ]
技術に会う 4
高性能悲話
吉成真由美
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「おしなべて技術者というのは高IQである。こういう種類の人間は、物をつくる際にえてして余分な機能というものを付加させたがる。いろいろつけたほうが便利に違いないと確信し、世の中の人々が自分たち同様、すべての機能をチェックし、マニュアルを通読する人間であると深く誤解している。私はこれで本当に痛い目に遭った……」
DNA二重らせんの発見者の一人である、クリック博士へのインタビューでの出来事。高性能のテープレコーダーが引き起こした悲劇とは……。
日々の暮らしのなかでの「技術」との出会いを、毎回さまざまな方がつづります。
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[トーク]
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日立グループのさまざまな取り組みや業界の最新動向を、キーパーソンの「talk(語り)」を通して紹介します。さらに「talk」のテーマを、「+(プラス)」で写真やダイアグラム、図鑑などに展開。
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鈴木薫(日立製作所 情報制御システム事業部 交通システム本部 交通システム企画部 主任技師)
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注目の電子ペーパー事業にいち早く乗り出し、
新たな市場を開拓する
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2005年12月、日立製作所は、「電子ペーパーディスプレイ」の試作機による実証実験を行いました。厚さ6mm、重さ約500g、A4サイズの試作機内部にバッテリーと無線LANを内蔵するこの電子ペーパーディスプレイは、遠隔で情報を書き換えることができ、どこにでも簡単に貼りつけられる、まさに次世代の媒体です。「+」でその画像を紹介。
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石垣正治(富士通日立プラズマディスプレイ株式会社 開発設計本部 開発統括部 統括部長)
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世界初の42V型フルHDプラズマディスプレイを開発
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2005年12月、富士通日立プラズマディスプレイ株式会社では、世界で初めて、42V型のフルスペックのハイビジョンプラズマディスプレイの開発に成功しました。その開発を可能にしたのが、独自開発の「ALIS(アリス)」方式です。優れた技術を携えて、日立はあくなき映像美を追求していきます。「+」では、ブラウン管テレビ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイの原理を解説。
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小澤邦昭(日立製作所 ユビキタスプラットフォームグループ ソリューション統括本部 事業企画室 本部長付〈アクセシビリティサポート担当〉)
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ALS患者のための意志伝達装置「心語り」
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「心語り」は、各部の筋肉が動かなくなる難病・ALS(筋萎縮性側索硬化症)のなかでも、完全に体の運動が失われてしまう最重症患者(「閉じ込め症候群」)のために開発された意志伝達装置。日立がもつ光トポグラフィの技術を応用し、患者の額に装着したセンサーで前頭葉の脳血流の変化を察知することによって、患者の意志(イエス/ノー)を判別するもの。全国の患者さんを訪ね歩き、実証実験を繰り返すことによって意志判別率80%を達成、すでに4人の患者さんが使用しています。「+」は、障害者や高齢者の「アクセシビリティ(情報やサービスの使いやすさ)」に対する日立の取り組みを紹介。
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[写真]
technobscure
4
畠山直哉
「Blast」
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カメラというテクノロジーの目を通して表象される隠れた自然のメカニズム、人工物に内在するダイナミズム――。
今回は、徹底的にモダニズムにこだわり、セメント工場や都市の地下水路、建築などを撮り続けている畠山直哉氏の作品。被写体は、石灰石鉱山の発破の瞬間をとらえた「Blast」。

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[ルポルタージュ]
永瀬唯の
サイエンス・
パースペクティブ
4
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――生命と暮らしの安全を守る
科学・技術に造詣の深い作家・永瀬唯氏が日立グループの製造現場や研究施設を歩き、レポートします。
第4回は、中央研究所(東京都国分寺市)を訪ね、最新のセキュリティーシステムである「指静脈認証システム」を取材。安心・安全へのニーズが急速に高まるなかで、認証精度が高く使い勝手のよい「指静脈認証」は大本命と目され、入退管理やICカードへの導入をはじめ、携帯端末、自動車、住宅などへの適用が図られています。
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DVDカメラ
夫と二人の子供、おじいちゃん、大型犬とともに暮らすダントツ家の主婦、通称ダントツさんが、生活と密着したさまざまな家電製品を紹介します。
今回のテーマはDVDカメラ。入園・入学シーズンを前に、1秒で素早く撮影できる「DVDカムWooo」を紹介。
![[写真]](images/dantotsu_01.jpg)
DZ−GX3300(S)/DZ−GX3300(B)
約331万画素CCD搭載
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![[写真]](images/dantotsu_02.jpg)
DZ−GX3200
約212万画素
CCD搭載
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![[写真]](images/dantotsu_03.jpg)
DZ−GX3100
約133万画素
CCD搭載
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http://av.hitachi.co.jp/
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[コラム]
日立総研
CLICK ON!
research report
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林寛之
(日立総合計画研究所
研究員)
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経済開発と環境保全の両立を可能にするソリューション
日立総合計画研究所のインターネット番組「HANDSHAKING」と連動し、最新の研究レポートをコラムとして紹介します。
http://www.hitachi-hri.com/handshaking/
地球温暖化問題を契機として、従来「コスト負担」「リスク回避」という側面が強かった環境問題に積極的に取り組む企業が出てきました。経済開発と環境保全の両立、それを可能にするソリューションが今求められています。
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『ひたち』第68巻第1号(春号) 2006年3月1日発行 定価315円(本体300円)