[エッセイ]
技術に会う 6
尊敬の三角関係
束芋
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「私たちは相対的関係のなかで生きている。私自身の制作活動をとってみてもそうだ。もしつくったものを私だけが鑑賞するとしても、“制作者としての私”と“鑑賞者としての私”の間には相対関係が成り立つ……」
常に驚きに満ちた斬新な作品を発表している現代美術家・束芋氏は、制作者としてつくりたいものをつくる一方で、鑑賞者の厳しい目に耐えうるために努力を惜しまない。そこに存在するのは、鑑賞者に対する尊敬の念だという……。
日々の暮らしのなかでの「技術」との出会いを、毎回さまざまな方がつづります。 |