[エッセイ]
技術に会う 2
槍鉋を発注した話
赤瀬川原平
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「わが家は、床も壁も2cm厚のベイマツ板張りである。床はさすがに鉋(かんな)をかけたが、壁は適当にグラインダーをかけただけの粗板張りだ。その適当さかげんが、住む人間の平常心を包んでくれる。そんな家だから、それまでのいわゆる既製の家具がどうも合わなくなった……」
そこで赤瀬川さんは自ら家具の「加工」を始めるのですが、そこで出会ったのが「槍鉋(やりかんな)」でした。
日々の暮らしのなかでの「技術」との出会いを、毎回さまざまな方がつづります。
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