P-9S1Z-1111 03-01 ----------------------------------------------------------- P−9S1Z−1111 IT Report Utility 03−01 README ----------------------------------------------------------- All Rights Reserved. Copyright (C) 2008, 2020, Hitachi, Ltd. 本書では,本ツールをご使用になる際の注意事項を説明いたします。 ご使用の前に必ずお読みください。 本書は改良のため,予告なしに変更することがあります。 他社所有名称に対する表示 ・Linuxは,Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標 または商標です。 ・NFSは,米国でのSun Microsystems, Inc. の商標です。 ・Red Hatは,米国およびその他の国でRed Hat, Inc. の登録商標もしくは 商標です。 ・VMware,VMware vSphere,ESXおよびESXiは,VMware, Inc.の米国および 各国での登録商標または商標です。 記憶容量等表記 1KB(キロバイト)=1,024バイトです。 1MB(メガバイト)=1,048,576バイトです。 記載項目 1.適用OS/適用機種 2.必須プログラム 3.関連プログラム 4.メモリ所要量およびディスク占有量 5.機能追加・変更内容 6.修正内容 7.一時的制限事項 8.使用上の注意事項 9.システム作成上の注意事項 10.ソフトウェアマニュアル一覧 ----------------------------------------------------------------------- 1.適用OS/適用機種 1.1 適用OS 下記のOSに適用します。 Red Hat Enterprise Linux Server 7 Red Hat Enterprise Linux Server 8 適用OSの詳細は次のURLのサポート状況一覧をご参照ください。 IT Report Utility (システム情報採取ツール): http://www.hitachi.co.jp/cgi-bin/soft/sjst/select_open.cgi 1.2 適用機種 下記シリーズ中で適用OSが稼働する機種: BladeSymphony HA8000シリーズ HA8000Vシリーズ RV3000 他社PC/AT互換機 1.3 仮想化プラットフォーム対応 上記適用OSが対応した仮想化プラットフォームのゲストOSでの 動作に対応します。ただし,本ツールが動作するゲストOSは上記 適用OSに限ります。 仮想化プラットフォーム対応の詳細は次のURLのサポート状況一覧の 「仮想化環境」をご参照ください。 IT Report Utility (システム情報採取ツール): http://www.hitachi.co.jp/cgi-bin/soft/sjst/select_open.cgi ----------------------------------------------------------------------- 2.必須プログラム 上記適用OSの下記パッケージに含まれるコマンドを使用します。 ・bash ・coreutils ・tar ・gawk ・grep ・gzip ・glibc(i686) ・sed ・zip ----------------------------------------------------------------------- 3.関連プログラム なし。 ----------------------------------------------------------------------- 4.メモリ所要量およびディスク占有量 4.1 仮想メモリ容量:41MB(最大) 4.2 ディスク占有量:348KB ただし,ディレクトリごとの内訳は以下のとおり。 /opt:252KB /etc:64KB /var:32KB なお,本ツールは次に示すとおり,実行時にもディスクを消費します。 ・/var/opt/hitachi/systoru/log下に出力する実行ログおよび実行履 歴ログファイルとして合計約1MBを消費します。 ・データディレクトリの下に採取資料を出力します。ファイルサイズは 実行環境に依存し,意図的に削除しない限り累積してディスクを消費 します。 そのためIT Report Utilityを実行するために必要なディスク容量を, 次のように見積もってください。 (1) CPU数32個以下かつNIC数8個以下かつIOデバイス数100個以下の場合 必要なディスク容量:18GB (2) (1)に該当せず, CPU数64個以下かつNIC数16個以下かつIOデバイス数1000個以下の場合 必要なディスク容量:48GB (3) (1)(2)に該当せず, CPU数128個以下かつNIC数32個以下かつIOデバイス数2000個以下の場合 必要なディスク容量:90GB (4) (1)(2)(3)に該当しない場合 下記のうち最大の値を必要なディスク容量として確保してください。 ・CPU数×0.7GB ・NIC数×2.9GB ・IOデバイス数×0.045GB 上記の見積もりは,10回分の採取資料をディスクに保管することを前提とし ています。ディスクに保管する採取資料の個数が過剰とならないよう,採取 資料は適宜削除するか,別のディスクや媒体へ退避してください。 ----------------------------------------------------------------------- 5.機能追加・変更内容 5.1 03-01 での機能追加・変更内容 (1) Red Hat Enterprise Linux Server 8をサポートしました。 (2) 採取する資料を変更しました(詳細は取扱説明書を参照)。 5.2 03-00-/A での機能追加・変更内容 (1) 採取する資料を変更しました(詳細は取扱説明書を参照)。 (2) 下記シリーズ中で適用OSが稼働する機種をサポートしました。 RV3000 5.3 03-00 での機能追加・変更内容 (1) Red Hat Enterprise Linux Server 7をサポートしました。 (2) 以下の仮想化プラットフォームでのゲストOSでの動作に対応しました。 KVM (Kernel-based Virtual Machine) VMware vSphere ESXi 5 VMware vSphere ESXi 6 (3) 下記シリーズ中で適用OSが稼働する機種をサポートしました。 HA8000Vシリーズ (4) 仮想化プラットフォーム対応に「適用OSが対応した仮想化プラット フォームのゲストOSでの動作に対応します」と記載しました。 ----------------------------------------------------------------------- 6.修正内容 [重要度記載項目の説明] 本製品では以下の基準にしたがって重要度を記載します。 ・重要度の定義 該当する問題が発生した場合の業務へ与える影響度の目安を示します。 下記に示した基準にしたがって5段階に分類させていただきます。 重要度 説明 AAA 業務システムの運用が停止し,発生頻度が高い AA 業務システムの運用が停止するおそれがある A 業務システムの運用が停止するおそれはほとんど無い B 業務システムの運用に与える影響が少ない C 業務システムの運用に与える影響はほとんど無い (1) 03-00-/A での修正内容 ■1 Red Hat Enterprise LinuxのNFSサーバ上で/proc/net/rpc/*/channel ファイルにアクセスすると,NFSクライアントからのアクセスが ハングアップすることがあります。本ツールを実行すると,この ファイルへのアクセスが発生するため,NFSサービスハングアップの 事象が発生することがあります。そのため,該当のファイルを採取し ないよう修正しました。 <重 要 度> AA <発生条件>:次の条件のすべてに該当する場合に,本現象が発生する ことがあります。 (1)本ツールを実行するRed Hat Enterprise Linux環境をNFSサーバと して使用している。 (2)NFSサーバとして使用中に本ツールを実行する。 <回 避 策> 各種ログファイルやコマンド実行結果などを一括で採取したい場合, sosreportコマンドを使用してください。 <発生時の対処方法> NFSサーバまたはNFSクライアントをリブートしてください。 (2) 03-00 での修正内容 なし。 ----------------------------------------------------------------------- 7.一時的制限事項 7.1 制限事項 ありません。 7.2 解除事項 ありません。 ----------------------------------------------------------------------- 8.使用上の注意事項 (1) 本ツール実行中にCtrl+C等による中断操作を行った場合,最大で3秒程 度処理が終了しない場合があります。 (2) 本ツールのRed Hat Enterprise Linux版は,SJIS環境およびEUC環境をサ ポートしていないため,SJIS環境およびEUC環境でsystoruコマンドを実行 すると,資料を採取できないことがあります。 SJIS環境およびEUC環境では,envコマンドで環境変数LC_ALLにCを設定し, systoruコマンドを実行してください。 systoruコマンドの実行環境だけが一時的に英語環境となります。systoru コマンドで構成情報を採取する場合と,障害情報を採取する場合の例を次 に示します。 <システム構成を把握するための情報を採取する場合 > env LC_ALL=C /opt/hitachi/systoru/bin/systoru -t config <障害の初期切り分けのための情報を採取する場合> env LC_ALL=C /opt/hitachi/systoru/bin/systoru -t failure ----------------------------------------------------------------------- 9.システム作成上の注意事項 9.1 インストール前の注意事項 (1) 事前にインストールに必要な空き容量が十分あることを確認してくださ い。インストールに必要なディスク容量については「4.2 ディスク 占有量」を参照してください。 なお,ディスクに空きがない状況でインストールを実施した場合,イン ストール処理は途中でエラー終了しますが,それまでインストールした ファイルがシステム上に残ります。その場合は手動で削除してください。 (2) インストールは,rootユーザで実行してください。 9.2 同一バージョン上書きインストール時の注意事項 (1) 既に同じバージョンがインストールされている場合,本ツールのインス トール実行時に「package hitachi-sys-info-collection-tool-XX.XX. XX-X is already installed」というメッセージが表示されます。ファイ ルの復旧を目的に同一バージョンを上書きインストールを行いたい場合 は,rpmコマンドの引数に--forceオプションを付与してインストールを 実行してください。ただし,次に示す構成定義ファイルは上書きされま せん。 /etc/opt/hitachi/systoru/config/systoru_conf 構成定義ファイルを初期インストール時の状態に戻したい場合は,次の ファイルをコピーして使用してください。 /opt/hitachi/systoru/template/systoru_conf 9.3 アンインストール時の注意事項 (1) 本ツールのアンインストールは,ユーザがカスタマイズ可能な構成定義 ファイル,本ツールがデフォルトで出力する採取資料のディレクトリ以下, および,本ツールのログ出力先ディレクトリ以下をすべて削除します。 必要に応じて構成定義ファイルや採取資料を事前に退避するようにしてく ださい。 (2) 本ツールがデフォルトで出力する採取資料のディレクトリ以下,および, 本ツールのログ出力先ディレクトリ以下を除き,本ツールのインストール 先にユーザが作成したファイルは,アンインストー ルでは削除しません。 不要な場合は手動で削除してください。 (3) 本ツールのアンインストールでは,実行中を示すメッセージやアンイン ストールが完了したことを示すメッセージは表示しません。アンインス トールが完了したことは次のコマンドで確認してください。 "not installed"と表示されればアンインストールできています。 rpm -q hitachi-sys-info-collection-tool ----------------------------------------------------------------------- 10.ソフトウェアマニュアル一覧 10.1 マニュアル一覧 取扱説明書060275 10.2 発行年月 取扱説明書060275 2020年7月 − 以上 −