Intelligence | IT運用自動化
日々のIT運用を自動化し、オペレーションミスの防止や効率向上につなげたい
JP1/Automatic Operation は、日々のIT運用を自動化し、作業工数削減と作業品質の向上を支援する製品です。運用を自動化することで、作業の標準化・均一化を図れます。
サーバの稼働状況の確認やサーバの起動、停止、再起動といった日々の業務、仮想マシンの追加・削除や、障害発生時の復旧業務といった不定期に発生する業務など、単純作業だけでなく、複雑な作業や時間を要する作業も含め、さまざまなIT運用を自動化できるため、作業時間の短縮と効率向上を図れます。日立の運用ノウハウを盛り込んだ信頼性の高いサービステンプレートを利用することで、簡単な設定だけで標準的な運用操作を自動化することができます。専門知識やノウハウが必要なIT運用を自動化することで、担当者の経験やスキルに左右されない高品質で効率的なIT運用を実現できます。
操作対象は、OS、仮想環境、ストレージ、DBMS製品など多岐に渡ります。また、REST APIに対応しているお客さまの既存システムやクラウドサービスを実行することもできます。操作対象のサーバやストレージなどにはエージェントのインストールやセットアップが不要なため、導入時に既存システムへの影響を最小限に抑えられます。幅広い操作対象をカバーすることにより、小規模システムからデータセンターのような大規模システムまで対応できます。
REST API: Representational State Transfer API
システム全体で実行されているIT運用のサービス(タスク)の実行状況や実行結果を、ダッシュボード画面でひと目で把握できます。よく実行されるサービスや失敗回数の多いサービスを容易に特定でき、運用改善に役立てられます。頻繁に実行するサービスはお気に入りとして登録することで、ダッシュボード画面からすぐにサービスを実行することができます。
また、担当しているサービスの実行状況や実行結果をまとめて確認することができ、応答待ちや実行に失敗して対処が必要なサービスにも迅速に対応可能です。サービスごとの進捗状況は、タスク画面でステップごとに確認することができ、どのステップまで完了しているか、どのステップで失敗しているかをすぐに把握することができます。失敗したステップまたは失敗した次のステップから再実行することも容易です。
複数のサーバに対して繰り返し同じ処理を実行するような運用は、対象サーバを指定してサービスを1回実行するだけで自動化できます。また、人の判断が必要になる運用は応答待ちの状態にすることができ、応答を入力することで後続の処理を自動的に再開できます。たとえば、応答画面にて適用可否を判断してから、対象サーバすべてに対して自動的にWindowsの更新プログラムを適用するといった運用も可能です。このように自動化が困難とされてきた繰り返しや人の判断が必要な処理を自動化することで、作業負荷と操作ミスを低減できます。
データセンターや企業内システムで行われている典型的なIT運用を自動化するためのサービステンプレートを提供します。日立の運用ノウハウを盛り込んだ信頼性のあるサービステンプレートを活用すれば、すぐにIT運用を自動化できます。提供するサービステンプレートは、サービスの用途や種類などに分類されているため、容易に検索して利用できます。
サービスビルダー画面を用いて、お客さま独自のIT運用を自動化するサービステンプレートを作成できます。既存のサービステンプレートを変更したり、組み合わせたりすることで、効率よくサービステンプレートを作成できます。
また、サービスデバッガ画面を用いて、作成したサービステンプレートを簡単にテストできます。ブレークポイントや処理のスキップ、分岐条件の値を変更することで、さまざまなパターンのテストが実施でき、品質の高いテンプレートを作成することが可能です。
クラウド環境や仮想環境など、複数のシステムを集約した環境でも、担当するサービスに操作権限を設定することで、オペレーターが操作できるシステムを制限できます。担当していないサービスにはアクセスできないため、担当外のシステムへの操作ミスを防ぐことができ、システム全体を安全に運用できます。
運用手順やノウハウを可視化するJP1/Navigation Platformを組み合わせると、手順書に沿って実施するIT運用の一部を自動化できます。操作対象サーバやサービス名などを入力して、IT運用を自動化するサービスを実行できるので、手順書に従う作業の効率向上と作業品質の均一化が図れます。
JP1/Automatic OperationのREST APIを利用することにより、ワークフローなどの既存システムやお客さま独自の運用画面から、サービス実行や実行結果の取得などが可能です。プラットフォームを問わずHTTP経由で利用できるので、IT運用自動化の幅が広がります。