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オブザーバビリティ
2025年8月19日公開
ITサービスの停止や不具合に備えた緊急時の対応が予め定められていても、異常の発生に気づくのが遅れることで大きな問題に発展してしまうことがあります。
ここでは、統合システム運用管理 JP1のシステム管理で検知したシステムの異常発生を、JP1の通報管理の連絡網を利用して担当者が応答するまで繰り返し通知する方法をご紹介します。
【使用するツール】
JP1/Integrated Management 3 または システム管理 JP1 Cloud Service/System Management
通報管理 JP1 Cloud Service/Notification Management(電話通知オプション、または、別契約のTwilioと連携)
メールアドレスにはメーリングリストを登録することができます。
メーリングリストや、SMS、LINE WORKS、Slackを通知先として登録することで、関係者への一斉通知が可能です。
繰り返しの通知方法として、「電話」、「メール」、「SMS」、「LINE WORKS」、「Slack」、「Microsoft Teams」を選択可能です。
さらに、信号灯を点灯させる運用も可能です。利用する場合は、別途信号灯通知プランを契約いただく必要があります。
関係者への一斉連絡を実施したのち、優先順で電話をかけるといった運用が可能です。
重大イベントが発行された契機で自動で緊急連絡網への通知を行いたい場合は、システム管理の自動アクション機能を使用します。
通知を行うのに必要なtlscbaseコマンドは、通報管理サービスのWebページのサイドバーにある[コマンド&マニュアル]をクリックしてダウンロードできる設定ファイル「saas_command.zip」の中に含まれています。アクション欄には、展開して任意のフォルダにコピーした「tlscbase.exe」ファイルの絶対パスを指定します。通報管理サービスに接続するために必要な情報は「tlscbase.exe」と一緒に提供される「tlscbase.conf」ファイルに記載します。
通知文を設定する場合は、通知内容を記載した任意のテキストファイルを用意しておき、コマンドラインの引数を追加して設定します。
システム運用では、異常が発生した際にすばやく対処することがとても重要です。システム管理と通報管理を連携することで、システム管理で検知したシステムの異常発生を、通報管理の緊急連絡網を利用して担当者が応答するまで繰り返し通知することができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。