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クラウドサービスプラットフォーム Cosminexus:
uCosminexus Service Platform:構成・機能

実行環境製品と開発環境製品があります。

分類 製品名 機能概要
実行環境 uCosminexus Service Platform BPEL準拠のビジネスプロセス実行機能(オーケストレーション)と、柔軟なサービス連携機能を備えたエンタープライズサービスバス(ESB)を提供する、SOAに基づくシステム構築の基盤となる製品です。各種システムと連携するためのアダプタも提供します。
開発環境 uCosminexus Service Architect uCosminexus Service Platformの開発環境製品です。 ビジネスプロセス定義、データ変換定義、サービスアダプタ定義など、必要な定義ツールをすべてEclipse のプラグインとして提供します。
アダプタ サービスアダプタ* サービスプラットフォーム上のサービスと、さまざまなシステムとを連携するためのアダプタ群です。
*
サービスアダプタは、実行環境製品、開発環境製品に同梱して提供します。

BPEL*1準拠のビジネスプロセス実行機能(オーケストレーション)と、柔軟なサービス連携機能を備えたエンタープライズサービスバス(ESB: Enterprise Service Bus)を提供する、SOAによるシステム連携の基盤となる製品です。

*1
BPEL:Business Process Execution Languageの略。複数のWebサービスを順に呼び出して実行する手順を、一連のビジネスの流れとして記述するための言語。uCosminexus Service Platformは、標準仕様WS-BPEL2.0に準拠しています。

uCosminexus Service Platform

概要

サービスを柔軟に組み合わせることで新しいシステムを迅速に構築するSOA。uCosminexus Service Platformは、SOAに基づくシステム構築の基盤となる製品です。
BPEL準拠のビジネスプロセス実行機能(オーケストレーション)と、柔軟なサービス連携機能を備えたエンタープライズサービスバス(ESB)を提供し、業務の流れに沿って複数のサービスを自動的に呼びだすワンストップサービスを可能にします。

エンタープライズサービスバス機能とは、サービスを組み合わせて実行する部分で、SOAの中心となる機能です。サービスの実行手順を定義したビジネスプロセスの制御、サービスをつなぐメッセージング、サービス間のデータ形式の違いを吸収するデータ変換など、さまざまな機能が必要とされます。
uCosminexus Service Platformでは、サービスを自由に組み合わせ、戦略の変化に即応したシステムの構築が可能です。例えば、既存システムから切り出したサービスや外部から提供されるサービスも自由に組み合わせてシステムを構築することができます。スピーディーな構築が可能なだけでなく、実績のあるサービスなので信頼性も確保できます。

エンタープライズサービスバスのアーキテクチャ

特徴

柔軟なサービス連携機能

SOAPやWS-ReliabilityといったWebサービス標準によるサービス連携、RMI-IIOPによるEJB連携に加え、特別なアプリケーションを開発することなくリレーショナルデータベースに直接アクセスできる機能を標準で提供します。
また、メインフレームやuCosminexus OpenTP1システムとシームレスに接続するためのアダプタをはじめ、FTPアダプタ、Message Queueアダプタ、HTTPアダプタ等、各種システムと接続するためのアダプタを提供していますので、さまざまなサービスを接続・利用できます。

提供するアダプタの詳細は、「サービスアダプタ」をご覧ください。

豊富なサービス接続アダプタ

運用が容易

実行履歴データの活用
ビジネスプロセスの実行に伴う、レスポンスタイム、ユーザ電文等を履歴として取得することができます。これによって障害時のエラー箇所の特定といったトラブルシュートが容易に行えるだけでなく、サービスレベルの把握と改善につなげるための統計データを取得することもできます。

実行履歴データ活用による統計取得

開発・デバッグ環境の一括構築
開発・デバッグ環境は、機能ごとに環境構築をする必要はなく、ダイアログでセットアップボタンをクリックするだけで一括構築できます。
また、アダプタやビジネスプロセスを開発環境から本番環境へ一括して移行できるなど、環境構築・運用が容易です。

実行履歴データの活用

ビジネスプロセスの実行に伴う、レスポンスタイム、ユーザ電文等を履歴として取得することができます。これによって障害時のエラー箇所の特定といったトラブルシュートが容易に行えるだけでなく、サービスレベルの把握と改善につなげるための統計データを取得することもできます。

実行履歴データ活用による統計取得

謝辞

本製品は、経済産業省が2003年度から3年間実施した「ビジネスグリッドコンピューティングプロジェクト」の技術開発の成果を含みます。

uCosminexus Service Architect

uCosminexus Service Architectは、uCosminexus Service Platformの開発環境製品です。ビジネスプロセス定義、データ変換定義、サービスアダプタ定義など、プロセス統合に必要な定義ツールをすべてEclipseのプラグインとして提供し、Eclipse上の一連の操作でコーディングレスなプロセス統合が可能です。

概要

Cosminexusでは、SOAに基づくシステム構築およびシステム運用を支援するための統合環境をEclipseのプラグインとして提供します。開発環境では、業務の流れを定義するビジネスプロセス定義、およびRDBやEJB、Webサービスなどの既存サービスをアダプタで接続するためのサービスアダプタ定義を行えます。
また、内部で使用するデータを加工するためのデータ変換定義を直感的なGUIを使って設定することができます。
開発環境で作成した定義から物理的なシステムにデプロイした後は、各サービスの起動/停止/稼動監視およびビジネスプロセスの履歴管理が運用環境GUIで操作できます。

ユニバーサルな開発・運用環境

特徴

ビジネスプロセスからサービス接続まで統一した開発運用環境を提供

  • BPELに基づく直感的なGUIによりビジネスプロセスを定義できます。
  • RDBやEJB、Webサービスなどの既存資産をアダプタで接続しサービスとして再利用できます。
  • サービス間で受け渡すデータのフォーマット変換は、データ変換定義GUIによる簡単な操作で定義できます。
  • データ変換定義GUIによる定義では時間のかかる大量項目のマッピングは、Excelからの生成・編集が可能です。
  • 非XMLの電文構造を定めるフォーマット定義をCOBOL登録集原文ファイルから自動生成することも可能です。
  • ビジネスプロセスやアダプタの起動、停止、状態監視ができます。
  • ビジネスプロセスの履歴管理ができます。

Eclipseベースの統一的な開発・運用環境を提供

開発運用環境をEclipseのプラグインとして統合しました。

謝辞

本製品は、経済産業省が2003年度から3年間実施した「ビジネスグリッドコンピューティングプロジェクト」の技術開発の成果を含みます。

サービスアダプタ

サービスリクエスタから、ビジネスプロセスを各種プロトコルによって呼び出すことができます。
WebシステムならSOAP、ファイル連携システムならFTP/SFTP、メインフレームなどはuCosminexus OpenTP1システムを介してTP1/RPCで、それぞれ接続できます。モバイル/スマートフォンに対応するRESTスタイルもサポートしています。
ビジネスプロセスから各種アダプタを介することで、バックエンドサービスを活用することができます。Webサービスの標準であるSOAPのほか、データベースやファイルへアクセスできます。また、uCosminexus OpenTP1システムやFTP/SFTP、MQによる既存システムへの連携ができます。
なお、サービスアダプタは、uCosminexus Service Platformに同梱して標準提供いたします。

サービスアダプタ

SOAPアダプタ

サービスプラットフォームで、Webサービス(SOAP通信)を利用してサービス部品を呼び出すサービスアダプタです。

本アダプタを使用すると、サービスリクエスタが送信した実行要求を、SOAPアダプタがサービス部品(Webサービス)へ送信し、サービス部品(Webサービス)を実行できるようになります。

サービス部品(Webサービス)での処理が終了すると、処理結果として応答電文がSOAPアダプタに送信されます。応答電文は、サービスリクエスタを経由して業務担当者へ通知されます。

EJBアダプタ

サービスプラットフォームで、EJBで作成されたサービス部品を利用するためのサービスアダプタです。

本アダプタを使用すると、サービスリクエスタが送信した実行要求を、EJBアダプタがサービス部品(EJB)へ送信し、サービス部品(EJB)を実行できるようになります。

サービス部品(EJB)での処理が終了すると、処理結果として応答電文がEJBアダプタに送信されます。応答電文は、サービスリクエスタを経由して業務担当者へ通知されます。

DBアダプタ

サービスプラットフォームでデータベースに対してSQL操作をするサービスアダプタです。データベースを利用した業務システムとの連携が可能となります。

ビジネスプロセスからのマスタDB参照やDB連携など、連携先システムに手を加えることなくDBアクセスをサービスとして実行できるようになります。

TP1アダプタ

uCosminexus Service Platformから、uCosminexus OpenTP1システムや、日立メインフレーム(XDM/DCCM3等)上のシステムへの、シームレスな接続を実現します。

本アダプタは、uCosminexus OpenTP1やXDM/DCCM3等の上で動作する業務処理を、uCosminexus Service Platformからサービスとして利用可能にするための、サービス接続アダプタです。 uCosminexus OpenTP1やXDM/DCCM3等で動作する業務処理をSOAでのサービスとして扱うことができるため、既存システムをも取り込んだSOAを実現できます。 サービスの対応を定義するだけで連携でき、コーディングは必要ありません。

ファイルアダプタ

サービスプラットフォームでファイルからデータを読み込んだり、ファイルへデータを書き込んだりするサービスアダプタです。ファイルの入出力を伴う既存システムとの連携が可能になります。
ファイルインタフェースを持つシステムをサービスプラットフォームと連携する場合、連携先のシステム側にもインタフェースを標準的なSOAP等に変更する作業が発生します。本アダプタを使用すると、連携先システムのインタフェースに手を加えることなくファイルアクセスをサスとして実行できるようになります。
入出力可能なファイルの形式は「XML形式」「セパレータ形式」「固定長形式」「レングスタグ形式」です。
ファイルのデータフォーマットやビジネスプロセスで使用するXMLデータとのマッピングはGUIで容易に定義でき、データの変換時には文字コードも変換することができます。

ファイル操作アダプタ

サービスプラットフォームで、ファイルのレイアウト変換や文字コード変換、複製、削除、圧縮、伸張などをするサービスアダプタです。

本アダプタを使用すると、FTPクライアントなどから送信したファイルに対して、レイアウト変換などをした後に、目的のサーバにアップロードする処理を実行できるようになります。

また、変換処理では分割処理機能を提供します。大量データの送受信システムでも、メモリ不足を起こすことなく処理が可能になります。

FTP/SFTPアダプタ

サービスプラットフォームでFTP/SFTPサーバとファイルの送受信をするサービスアダプタです。
FTP/SFTPサーバを介した業務処理をサービスプラットフォーム上のサービスと同様に扱えるようにし、SOAの世界からファイルを利用可能にするための機能を提供します。本製品を使用することにより、ホスト上のファイルも含め、既存のFTP/SFTPサーバ上のファイル資産をSOAシステムで容易に活用できます。

Message Queueアダプタ

サービスプラットフォームでメッセージキューから電文を読み込んだり、メッセージキューへ電文を書き込んだりするサービスアダプタです。メッセージキューに入出力を行う既存システムとの連携が可能になります。

メッセージキューインタフェースを持つシステムをサービスプラットフォームと連携する場合、連携先のシステム側にもインタフェースを標準的なSOAP等に変更する作業が発生します。本アダプタを使用すると、連携先システムのインタフェースに手を加えることなくメッセージキューアクセスをサービスとして実行できるようになります。

入出力可能な電文形式は「XML形式」「バイナリ形式」です。

リソースアダプタを提供するJMS準拠のメッセージキューに接続して、メッセージの入出力をすることができます。電文のデータフォーマットやビジネスプロセスで使用するXMLデータとのマッピングはGUIで容易に定義でき、電文の文字コードも変換できます。

メールアダプタ

サービスプラットフォームで電子メールを送信するサービスアダプタです。
ビジネスプロセスから電子メールを利用可能にするための機能を提供します。定義した複数のメールアドレスへの一斉送信や、メールへの添付ファイルの付与を実行することができます。

メッセージの電文形式は「テキスト形式」「HTML形式」「XML形式」が使用でき、あらかじめ定義したメッセージや、ビジネスプロセス内で加工したメッセージを、電子メールの本文として送信できます。 非同期で動作するビジネスプロセスの完了イベントを、電子メールで通知するような連携に活用できます。

HTTPアダプタ

RESTインタフェースのWebサービスと連携するためのアダプタです。
クエリやフォームデータ形式によるメッセージ送受信や、ビジネスプロセスから渡されたXML/バイナリ形式の要求電文をHTTPリクエストとして送受信することができます。また、サーバとの間でのファイル送受信も可能です。

gzip形式によるデータ圧縮・伸長機能や、チャンク形式も用いたデータの分割送信機能も備えており、HTTPを利用した大量データの送受信システムと容易に連携できます。

コマンドアダプタ

実行可能なファイルを、サービスプラットフォームを経由して実行するためのアダプタです。
Windowsの場合はexeファイルやbatファイル、Linuxなどの場合は実行権限ビットが付与されたプログラムなどが実行可能です。

本アダプタを利用することにより、他の標準提供アダプタがサポートするプロトコル(HTTP、SOAPなど)では連携できなかった他社製品との連携も可能となり、より幅広いシステム連携が実現できます。

Kafkaアダプタ

サービスプラットフォームでApache KafkaのTopicにデータを送信するサービスアダプタです。
本アダプタを使用すると、Kafkaを介してシステム間を非同期で連携できます。これにより、障害に強く、高性能なシステムを実現できます。

gRPCアダプタ

サービスプラットフォームでgRPCサービスと連携するためのアダプタです。本アダプタを使用すると、gRPCプロトコルを利用してメッセージを送受信できます。
gRPCプロトコルでやり取りするgRPC電文(Protocol Buffers形式)は、アダプタ内で変換するため、サービスプラットフォーム上ではgRPC電文を意識せず、XML形式で扱うことが可能です。
gRPCアダプタ定義は、インタフェースを定義したprotoファイルを開発環境に取り込むことで開発します。フォーマット定義は、protoファイルに定義したProtocol Buffers IDLを基に開発環境で自動生成するため、事前にフォーマット定義を用意する必要はありません。