ページの本文へ

Hitachi
お問い合わせお問い合わせ

COBOL2002:XML連携機能

XML連携機能

COBOLアプリケーションから、XMLデータをCOBOLのレコードとして入出力できます。COBOLのノウハウや既存COBOL資産を生かして、eビジネス向けのデータ交換用XMLデータを扱うCOBOLアプリケーションを作成できます。

XMLは、World Wide Web Consortium(W3C)によって標準化されている、ドキュメントやデータのフォーマット定義のための言語であり、拡張性に優れています。
XMLは、主にEDI(電子データ交換)やアプリケーション間通信のためのデータフォーマットとして適用範囲が拡大し、今やeビジネスにおける企業間のデータ交換・データ連携での標準的な技術として定着しつつあります。
そこで、COBOL2002では、データ交換目的のXMLデータをCOBOLアプリケーションで容易に扱えるように、XML連携機能を提供しています。
XML連携機能を使用すると、XMLデータをCOBOLのレコードとして扱うことができます。これによって、新規に開発するXML対応アプリケーションをCOBOLのノウハウで開発できます。また、COBOLのレコードによるデータ交換で運用している従来のCOBOLアプリケーションも、XMLベースのデータ管理形態へ容易に移行させることができます。

COBOLプログラミングのノウハウでXMLデータを処理するアプリケーションを開発できます

  • XMLデータとCOBOLのレコードを対応付けできるので、XMLに出力するデータ、およびXMLから入力するデータの受け渡しは、すべてCOBOLのレコード上で行えます。
  • XMLアクセスルーチンと呼ばれるCOBOL副プログラムをCALL文で呼び出すだけで、XMLデータとCOBOLデータの変換、および入出力ができます。
  • XML連携機能を使用すると、上記のXMLアクセスルーチンや、XMLとのデータ受け渡し用のレコード定義(XMLアクセス用データ定義)を自動生成できます。これによって、XMLに対応したCOBOLアプリケーションを効率的に開発できます。
  • XML Schemaには対応していません。

XMLのデータ構造とCOBOLのデータ構造(レコード)との柔軟な対応づけができます

XML連携機能では、DTDで定義されたXMLのデータ構造とCOBOLのレコードの対応付けを、DDL(Data Definition Language)と呼ばれる専用の言語を使って定義できます。DDLを利用することによって、例えば次のようなXML−COBOL間の柔軟な対応づけができます。
XMLデータの一部分だけをCOBOLのレコードに対応させることができます。
必要なデータだけを抽出して処理するようなアプリケーションも、効率よく開発できます。
XMLデータの任意の範囲を、COBOLのレコードに対応させることができます。
発注伝票のような、同一のデータ構造の繰り返しでテーブルを構成しているようなデータの場合、全体を表として扱うことも、繰り返しの一つ一つをCOBOLのレコードして扱うこともできます。
XMLデータとCOBOLの集団項目の階層構造が異なっていても、対応付けできます。
既存のCOBOLプログラムをXMLに対応させる場合でも、XMLの階層構造にあわせてCOBOLのレコード定義を再編成することなく、対応付けできます。

XML連携画像