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Hitachi

ソフトウェアミドルウェア

バックアップアプライアンスが
HCIによる仮想環境のバックアップを最適化

ICTを活用した各種ビジネスソリューションを提供している株式会社インテック(以下、インテック)では、顧客が運用する各種システムの監視サービスを提供しており、サーバ監視および監視システムからのエラーログを収集して状態監視に努めるクライアント監視の基盤をHyper Converged Infrastructure(以下、HCI)環境に統合している。この監視サービスに必要な基盤のバックアップ環境として採用されたのが、日立製ハードウェア内にJP1/VERITAS NetBackupを搭載した「HA8000V バックアップアプライアンス」。バックアップ業務の負担を軽減させつつサービス品質の大幅向上を実現している。

リモート監視サービスの基盤統合におけるバックアップ環境が必要に

1964年に北陸・富山の地で創業、現在はTISインテックグループの中核企業としてICT技術の研究・開発からアウトソーシングまで一貫したビジネス領域をトータルソリューションとして提供しているインテック。先進技術・ノウハウを駆使しながら新たな市場を創造するイノベーターとして事業を幅広く展開しており、公共機関や金融業界をはじめ、製造や小売・卸売、医療、福祉、流通サービスに至るあらゆる業界の課題解決に貢献する各種ソリューションを提供している。

そんなインテックでは、オンプレミスやクラウドを含めたさまざまな環境に設置されたシステムに対するリモート監視サービスを提供しており、各種監視ツールを駆使することで顧客の要望に応じた最適な監視環境を整えている。

内藤 氏

内藤 氏

この監視システムは、主に3Tier上の仮想環境に構築されたサーバ監視の仕組みとともに、顧客ごとに運用する運用監視システムからのアラートを収集するデバイスをチェックするクライアント監視の仕組みであったが、それぞれ個別の環境で運用していた。そのため運用管理の負担が大きく、FCストレージなど各機器に精通した要員確保など課題が顕在化していたという。そこで、300VMほどが稼働する監視システムの統合に向けて、ハードウェアの更新タイミングに合わせてHCIを導入することが計画された。

併せて検討したのが、バックアップ環境の最適化だった。「今まではバックアップツールは導入しておらず、独自にスクリプトを組んだり、NASなどを駆使した個別のバックアップだったため、時間がかかるだけでなく、万一の際のリストアにも手間がかっていました。サービス品質を向上させるためにも、日次できちんとバックアップできる環境を整備したいと考えていたのです」とインテック アドバンスト運用サービス部マルチクラウド運用課 内藤氏は当時を振り返る。

信頼性の高いJP1/VERITAS NetBackup搭載の専用アプライアンスで
構築・運用負担を軽減

亀尾 氏

亀尾 氏

以前の環境では、バックアップが定期的に取得できないものがあったり、容量的にも十分でなかったりしたため、復元できるデータの品質に課題があった。そこで、新たなバックアップ環境では、複数世代でバックアップが取得できること、監視対象に影響を与えることなく日次で迅速にバックアップできることなどを要件とした。加えて、万一のリストア時には、負担なく迅速にデータを復元できることも求められた。

そこで注目したのが、バックアップソリューションとして実績豊富なJP1/VERITAS NetBackupを搭載したHA8000V バックアップアプライアンスだった。「導入を検討したHCIとの相性はもちろん、重複排除によって最小限の容量で複数世代のバックアップが可能な点を高く評価しました。バックアップ専用アプライアンスのため、環境構築や運用管理の面でも負担がかかりません。メーカーサポートの面も、ハードウェア・ソフトウェアともに一つの窓口で対応可能な「日立サポート360」で受けられるため、我々には最適な選択だったのです」とインテック アドバンスト運用サービス部 マルチクラウド運用課 亀尾 氏は説明する。

長年ネットワークサービスに携わっている内藤氏も、バックアップツールとして導入実績豊富なJP1/VERITAS NetBackupを高く評価、仮想環境におけるシステム保護にも信頼のおける点から、安心感をさらに大きくした。結果として、監視システムの統合環境としてのHCIとともに、サービス品質を向上させるためのバックアップ環境としてHA8000V バックアップアプライアンスが採用されることになった。

バックアップリストア環境の最適化でサービス品質の向上を実現

現在は、HCI上に稼働している監視サービス用の300ほどもあるVM環境に対して、HA8000V バックアップアプライアンスが持つスケジュール機能を駆使し、日次でVMを丸ごと全ての環境がバックアップできている。バックアップデータは、1週間分にあたる7世代を保持する形で運用している。バックアップウィンドウは1VMあたり2〜3分ほど、リストアについても5分ほどで環境を戻すことが可能となっている。

「リモート環境での監視業務のため、回線の影響もあって以前は1つのVMだけで30分ほどかかっていました。また、1つの3Tier環境あたり50VMほど稼働していたため、全ての環境をリストアするのに2日ほど要してしまったこともありました。今ではそれぞれの処理が重複排除機能、ジョブの多重実行などで迅速になり、リストアにもフルデータと増分との合成で復元できるので、大幅なスピードアップを実現、全体のサービス品質向上に大きく貢献しています。バックアップのジョブが一覧画面から可視化できるので、状況把握が容易になったことが効果の1つです」と内藤氏は評価する。そのほか、監視対象のシステムにエージェントの導入が不要のため、顧客側に負担をお願いすることもない点、ランサムウェア対策にも有効な点などは、サービス提供において顧客側の安心感、信頼感につながっているという。

オペレーション環境の分散化を実施しながら、JP1連携による省力化に期待

今後については、2021年、コロナ禍での経験から、オペレーターを一拠点に集中させないよう、監視サービスのオペレーション環境の分散化に取り組んでいきたいという。「監視環境となるHCIやバックアップアプライアンスをうまく連携させ、万一の際は別の環境でサービス継続できるような環境づくりを検討していきたい」と内藤氏。また、JP1/VERITAS NetBackupと親和性が高く連携実績も多い、JP1/Automatic Job Management System 3(JP1/AJS3)などとの連携でジョブの自動化を行い、システム管理者の負担軽減や業務効率向上をさらに進めるなど、省力化につながる環境づくりにも取り組みたい一方、DRサイトにHA8000V バックアップアプライアンスを設置、事業継続性対策の高度化も進めたいと、次のステップからその先にも期待を寄せている。

インテックでは、監視サービスのみならず、マルチクラウド環境に向けたサービスを展開している。亀尾氏は、そこでのバックアップ環境の最適化の際にも活用する可能性に目を向けて「AWSやAzureが持つバックアップ環境だけを信頼するのではなく、お客さまの要望に応じて個別に環境を構築する際の手段の1つとして、JP1/VERITAS NetBackupとHA8000V バックアップアプライアンスには期待しています」と語ってくれた。

導入製品 HA8000V バックアップアプライアンス

チャレンジ

  • リモート監視サービスの統合基盤として導入するHCI上の仮想環境への最適なバックアップ環境を模索、専用アプライアンスによって運用負担を軽減しながらサービス品質向上に貢献。

ソリューション

  • HA8000V バックアップアプライアンスを活用し、HCIの仮想環境上に展開する300VMほどのバックアップ最適化を実現。

ベネフィット

  • HCIとの柔軟な連携で仮想環境のバックアップ環境を最適化
  • 複数世代のバックアップ運用、万一の際にも安心できる環境づくりを支援
  • 重複排除やジョブの多重実行などでバックアップの高速化を実現
  • フルデータと増分データを合成、迅速なリストア作業を支援迅速なバックアップ、リストアによりサービス品質の向上に貢献

USER PROFILE

株式会社インテック ロゴ株式会社インテック

株式会社インテック

[従業員数] 3698名(2020年 9月1日現在)
[業  種] 情報通信業
[業務概要]
ICT技術の研究・開発からアウトソーシングまでの一貫した「ビジネス領域」をトータルソリューションとして提供。また、幅広い「ビジネス分野」でICT技術を応用した独自のサービスを提供し、お客さまの事業展開を支えるとともに、豊かな生活とスマートコミュニティ作りを目指す。

特記事項

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