2011年8月24日
キャンパス内の学生・教職員の本人認証のセキュリティや利便性を向上
同志社大学(学長:八田 英二)は、キャンパス内の学生や教職員の本人認証のセキュリティ水準向上と利便性の向上を両立させることを目標に、株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)が開発した「ICカードシテスム」を導入し、4月1日から運用を開始しました。
同志社大学では、これまで、学生が授業で使用するPCや教職員の学内システムへのログインには、ユーザID/パスワードのみで認証を行っていました。しかし、よりセキュリティレベルの高い確実な本人認証を実現するとともに、証明書発行や食堂・売店などの決済システムとの連携など利便性を向上するために、既存の磁気カードでの身分証明書から、ICカードへの変更・導入を検討していました。
このような背景のもと、学生や教職員の本人認証のセキュリティ向上、利便性向上が期待できる日立の「ICカードシステム」を導入しました。今回、本システムの導入により、2011年度新入生約7,500名分を含む学生や教職員分、合計約32,000枚のICカードを発行しました。また、本システムは、学内の認証基盤となるユーザ管理システムや既存の教務・人事などの各種システムとも連携しています。
ICカードでの運用とすることにより、学生や教職員の本人情報を偽造不可能な電子証明書としてICチップに格納できるため、学内PCをPKI(公開鍵認証基盤)を用いて認証し使用することができます。今年秋学期からは、情報教室・PCコーナーのPCでスマートカードログオンを導入します。また、確実な本人認証のもと教員による成績評価入力など、より高いセキュリティレベルでの学内システムの運用も実現可能となりました。
さらに、ICカードには、FeliCaチップを搭載しているため、キャンパス内の食堂・売店での決済システムと連携させ、キャッシュレス決済を実現しています。今後、証明書発行にもキャッシュレス決済を拡張させる予定です。
同志社大学は、今年の夏には、ICカードを利用したサーバールームの入退室管理を整備し、その後、現在建設中の新棟を含めた教室や自習室、図書館や研究棟など、セキュリティレベルの異なる場所への入退出をきめ細かく管理できるよう拡張を行っていく予定です。
また、日立は、今後も大学向けに、ICカード、指静脈、RFIDなどの認証デバイスを活用した、PCログインなどのIT系システムと入退管理などの物理系システムの連携によるIDの統合管理、重要書類や媒体といった物品管理、および、セキュリティ対策をクラウドで提供するSaaS型セキュリティサービスなど、より高いセキュリティレベルで実現するシステムを積極的に提案、構築していきます。
以上