Hitachi

概要

HA8000/RS440xN、RS220xNxN1、RS210xNxN1、TS20xNモデルにおいて、Hitachi Compute Systems Manager(以下HCSM)をご使用の場合、以下に示す事象が発生することが判明しました。
内容をご確認の上、発生条件に該当する場合は、回復策、または対策版の適用をご検討いただきますようお願いいたします。

現象

HCSMから管理対象のサーバのBMCへのアクセスに対して、BMCがエラー応答を返し続ける状態となり、次の事象が発生します。

  1. HCSMの監視対象のサーバにおいて、障害が発生してもHCSMへアラート通報が行われない。
  2. HCSM 上で監視対象のサーバに対し、サーバ情報の更新、リソースの探索、電源操作(電源ON/電源OFF/リセット)を要求すると、これらのタスクが失敗し、5分以上待って再実行しても失敗する。このとき、HCSM の[タスク&アラート]−[タスク]−[履歴]からタスクの詳細を確認すると、失敗したサーバのメッセージ欄に次のメッセージが表示される。

    【HCSM 8.1.2 の場合】
    KASV30040-E
    処理を続行できません。
    ネットワークまたはCompute Systems Manager サーバの環境に問題があります。
    Compute Systems Manager サーバと管理対象サーバが通信できるか確認してください。
    エラーが繰り返し発生する場合は,Compute Systems Manager のマニュアルを参照して
    障害情報を収集し,障害対応窓口に連絡してください。

    【HCSM 8.1.4 以降の場合】
    KASV30040-E
    処理を続行できません。
    リソースから予期しない応答がありました。
    次の対処をしてください。
    1. リソースがBladeSymphony またはHA8000 であることを確認してください。
    BladeSymphony またはHA8000 でない場合は,特に対処は不要です。
    2. Compute Systems Manager サーバとリソースが通信できることを確認してください。

  3. 「Hitachi Server Navigator DVD」に格納される「BMC Alert Resister」を起動し、アラートレベルを設定後、[Apply]ボタンを押下すると、以下のエラーメッセージがポップアップ表示される。

    Apply Error
    [Command fail. B2 CC=50h]

対象製品

 
対象機種 形名
RS440xN GU*440AN-*******, GU*440BN-*******, GU*440CN-*******
RS220xN,xN1 GU*22*AN-*******, GU*22*BM-*******
RS210xN,xN1 GU*21*AN-*******, GU*21*BN-*******
TS20xN GU*T20AN-*******, GU*T20BN-*******, GU*T20CN-*******, GU*T20DN-*******

発生条件

次の(1)〜(3)の全ての条件を満たすとき発生します。

  1. BMCファームウェア Ver.02.18以前を使用している。
  2. 管理サーバにHCSMをインストールし、その監視対象に登録されている。
  3. HCSMで行う次の操作の実行回数と事象の発生回数の合計が約240回以上になった場合
    1. HCSMサーバの(再)起動、またはHCSMサーバをインストールしたOSの(再)起動。HCSMがクラスタ構成の場合のフェイルオーバー。
    2. サーバの探索(探索成功したリソースを自動的に管理対象にする)、および、探索済みサーバのリソース削除
    3. 管理対象に追加、および管理対象から除外
    4. HCSM - サーバ(BMC)間の通信断の検出
  4. 当該事象は、HCSMからBMCへの内部的な通信処理が約240回以上行われた場合に発生します。
    (a)〜(d)の操作、事象に伴って内部的な通信処理が実行されます。

回復策

BMCリセットの実行、もしくは、AC-OFF/ONを行うことで回復します。

一時的回避策/低減策

1〜2か月に1回程度、BMCリセットを実行することで回避できます。
その他、【発生条件】(3)-(a)〜(c)に示す事象の回数を減らすことで発生頻度を低減できます。

対策

本問題は、以下のBMCファームウェアバージョンで対策しました。 対策版の適用をご検討いただきますようお願いいたします。

 
対象機種 対策版BMCファームウェア
RS440xN用 Ver.02.23以降
RS220,RS210xNxN1用 Ver.02.25以降
TS20xN用 Ver.02.21以降
最新のBMCファームウェアは、以下のURLよりダウンロードしてご利用ください。

更新情報

2016年12月9日 このページを掲載しました。
2017年7月14日 この情報ページを更新しました。

  • 本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。