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企業情報ニュースリリース

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2021年11月17日
日立エナジー

(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
11月16日9:00(日本時間17:00)に発表しました。)

日立エナジーがHVDCおよびSTATCOMなどの電力品質ソリューション向け
デジタルツインソリューション「IdentiQ™」の販売を開始

エネルギーシステムの持続可能性、柔軟性、安全性の向上を支援し、脱炭素社会の実現に貢献

  日立エナジーは、高圧直流送電(HVDC)変換所や、STATCOM(無効電力補償装置)をはじめとした電力品質ソリューション向けのデジタルツインソリューションである「IdentiQ™*1」の販売を開始します。デジタルツインとは、フィジカル空間(現実世界)に存在する製品や設備の情報、およびそれらのオペレーションデータ、環境データなどをリアルタイムに収集してサイバー空間(仮想世界)に送り、サイバー空間上にフィジカル空間とまったく同じ状態・状況を再構築し、その仮想モデルを用いた高度なシミュレーションなどを行うという概念です。

  IdentiQは、資産の情報・分析・運用データを一カ所に集約し、設計図書や運用・保守手順、安全に関するトレーニング、監視・分析用の運用データなどを、ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズが可能な画面で提供します。これには、資産全体を3Dで視覚化する機能も含まれており、プラント・機器のさまざまな情報にワンクリックでアクセスできるようにすることで、お客さまの資産管理を改善します。これにより、次のことが可能となります。

  • 持続可能性 : リモートによる総合的な分析とサポート、経年設備の紙ベース情報のデジタル化
  • 柔軟性 : ライフサイクル全体にわたって資産の性能変化に対応
  • 安全性 : 業界最高水準のサイバーセキュリティ標準準拠による資産データや情報の紛失・破壊からの保護、現場での作業手順や避難経路などに関する事前の仮想訓練

  デジタル化は、持続可能なエネルギーの未来を実現するために不可欠なものとなっています。また、大規模・分散型の再生可能エネルギーの連系や、輸送、産業、データセンターなどの分野における電化と脱炭素化、国や企業が二酸化炭素排出量削減目標を達成するためにも、デジタル化が重要となっています。

  IdentiQは、日立のデジタルソリューションLumadaの運用管理デジタルソリューション「Lumada Asset and Work Management*2」をはじめとするさまざまな企業のビジネスシステムと連携し、現場から経営まで、システム全体の可視化を実現します。これは、「最適なオペレーションとスマートな意思決定のために、適切なリソースと情報を、適切な人に、適切なタイミングで提供する」という日立エナジーのデジタルツイン技術のビジョンを体現するものです。

  日立エナジーのグリッドインテグレーションビジネスユニット担当役員であるニクラス・パーソンは、「IdentiQは、パワーグリッド技術とイノベーションにおける当社独自の専門知識と実績に基づいて構築された画期的なデジタルツインソリューションです。当社は、IdentiQの提供を通じて、送電網の効率性と信頼性向上に向けたお客さまの取り組みをサポートします。」と述べています。

  日立エナジーは、国連の「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」 に基づくSustainability 2030戦略の中で、パワーグリッド技術のデジタル化と環境効率の向上を推進し、カーボンニュートラルなエネルギーシステムへの移行を加速させるという目標を掲げており、2021年1月には、電力会社、製造、鉱業などの産業向け運用管理デジタルソリューションLumada Asset and Work Managementを、4月には、従来のソリューションに比べて優れた環境効率を実現する製品、サービス、ソリューションである「EconiQ™」を発売しました。これらの取り組みに加え、システム全体をサイバー空間に構築し、運用を効率化するIdentiQの提供を通じて、世界のエネルギーシステムの持続可能性、柔軟性、安全性の向上を支援し、脱炭素社会の実現に貢献します。

*1
IdentiQ™は、正確性、インテリジェンス、および品質を意味しています。
*2
Lumada Asset and Work Managementは、「Lumada Asset Performance Management(APM)」、「Lumada Enterprise Asset Management(EAM)」、「Lumada Field Service Management(FSM)」の三つのLumadaソリューションの総称です。

日立エナジー関連情報

関連情報

日立エナジーについて

  日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に約38,000人の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、約1兆円の事業規模を有しています。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーで社会インフラを革新する社会イノベーション事業を通じて、人々が幸せで豊かに暮らすことができる持続可能な社会の実現に貢献します。「環境(地球環境の保全)」 「レジリエンス(企業の事業継続性や社会インフラの強靭さ)」 「安心・安全(一人ひとりの健康で快適な生活)」に注力しています。IT・エネルギー・インダストリー・モビリティ・ライフ・オートモティブシステムの6分野で、OT、ITおよびプロダクトを活用するLumadaソリューションを提供し、お客さまや社会の課題を解決します。2020年度(2021年3月期)の連結売上収益は8兆7,291億円、2021年3月末時点で連結子会社は871社、全世界で約35万人の従業員を擁しています。

以上

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