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企業情報ニュースリリース

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2021年10月6日
日立ABBパワーグリッド

(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
10月5日14:45(日本時間21:45)に発表しました。)

日立ABBパワーグリッドがサウジアラビア・エジプト間初の
大規模HVDCシステムを受注

電力の相互共有を可能とし、送電網のレジリエンス向上ならびに脱炭素社会の実現を支援

[画像]サウジアラビア・エジプト間初の大規模HVDCシステム
サウジアラビア・エジプト間初の大規模HVDCシステム

  日立ABBパワーグリッドは、サウジアラビア電力公社*1ならびにエジプト送電公社*2から、サウジアラビア王国(以下、サウジアラビア)とエジプト・アラブ共和国(以下、エジプト)を接続する、容量3,000MWの大規模高圧直流送電(HVDC)システムを受注しました。完成後は、中東・北アフリカ間を接続するものとして最大規模*3のHVDCになります。
  本プロジェクトは、サウジアラビアの建設会社Saudi Services for Electro Mechanic Works(サウジ・サービス・フォー・イレクトロ・メカニック・ワークス)とエジプトの建設会社Orascom Construction(オラスコム・コンストラクション)とのコンソーシアムで受注したもので、三つのHVDC変換所と変圧器、変換バルブ、高電圧製品の提供と、システム検討、設計・エンジニアリング、試運転、保守サービスなどが含まれています。

  サウジアラビア政府は2030年までに電力量の約50%を再生可能エネルギーおよび天然ガスで賄うことを目標に掲げており*4、また、エジプト政府も、2035年までに電力量の42%を再生可能エネルギーで賄うことを目標に掲げています*5。今回のプロジェクトは、サウジアラビアとエジプト間で電力が融通されることにより、再生可能エネルギーの導入目標達成を支援するものです。また、両国は、電力の相互共有により、送電網のレジリエンスや安定供給力を強化することができます。加えて、本プロジェクトへの投資効果は大きく、両国に新たな雇用を生み出すとともに技術力向上をもたらします。

  サウジアラビアのアブドルアジーズ・ビン・サルマン エネルギー大臣は、「このようなマイルストーンに到達したことは、サルマン・ビン・アブドゥルアジーズ・アル・サウード国王とアブデルファタ・アル・シシィ大統領を中心とした両国の健全な指示と適切な指導の賜物です。両国間で締結された経済、開発、政治に関する一連の協定の中で、電力網の相互接続におけるサウジアラビアとエジプトの協力関係を強化するためのMOUが締結されました。本プロジェクトは、サウジアラビア政府が掲げるVision 2030政策に沿ったものであり、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(副首相兼国防大臣)の指導を得ています。サウジアラビアは、その立地を生かし、中東およびアラブ最大の電力網を最適化することで、エネルギー交換の地域的なハブとなり、市場における著名なトレーダーとなることをめざしています。」と述べています。

  エジプトのモハメド・シェイカー・エル・マルカビ 電力・再生可能エネルギー大臣は、「本プロジェクトはエジプトとサウジアラビアの豊かな歴史における関係の深さと両国の賢明な指導力を反映しています。アラブ全体で持続可能な社会・経済目標を達成するために、我々は努力を惜しみません。本プロジェクトはアラブ全体の相互接続の起爆剤となり、2030年に向けたビジョンを補完するものとなるでしょう。また、経済的・開発的な利益を生み出し、電力供給の安定性と信頼性を約束します。」と述べています。

  日立ABBパワーグリッドCEOのクラウディオ・ファキンは、「クリーンエネルギーへの移行は、現代における最も緊急かつ重要な課題の一つであり、カーボンニュートラルな未来を加速するために、私たちは革新と協力を惜しみません。この名誉あるプロジェクトで、サウジアラビアとエジプトのお客さまやパートナーと協力できることを誇りに思います。当社は、HVDC技術の提供を通じて、国境や時差を越えた大陸間の大規模な電力共有を実現しています。」と述べています。

*1
Saudi Electricity Company
*2
Egyptian Electricity Transmission Company
*3
2021年10月時点、日立ABBパワーグリッド調べ
*4
サウジアラビアのVision 2030政策ウェブサイト
*5
エジプト投資・フリーゾーン庁(General Authority for Investment and Free Zones)ウェブサイト

この映像は英語版です。

プロジェクトの概要

  架空線と紅海を横断する海底ケーブルによる全長1,350km、電圧500kV、最大容量3,000MWのHVDC連系プロジェクトで、サウジアラビアの都市Medina(メディナ)とTabuk(タブク)、エジプトの都市Badr(バドル)*6の三つの拠点にHVDC変換所を設けます。電力は、三つの拠点間で多方向かつ同時に送電することができます。また、当社の制御システムMACH™により、電力の流れを中断することなく、変換所間の電力を制御および逆方向に送電させることができ、送電網の柔軟性やレジリエンス、電力の安定供給力を提供します。

  HVDCは持続可能なエネルギーへの移行を実現する重要な技術であり、当社は、世界的に拡大するHVDCシステムの需要に対応するため、容量の拡大をはじめとした技術開発を継続的に行っています。また、今月商業運転を開始した、自励式HVDCでは世界最長距離となる全長720kmのノルウェー・イギリス国際連系線*7プロジェクトに参画するなど、約70年前に商用HVDC技術を開発して以来、世界のHVDCプロジェクトの半数以上に参画しています。

*6
メディナはサウジアラビアで4番目に大きな都市で、タブクはサウジアラビアで計画中のスマートシティNeom(ネオム)の近隣都市。バドルは、カイロやスエズ運河近郊の成長著しい工業都市。
*7
North Sea Link

関連情報

日立ABBパワーグリッドについて

  日立ABBパワーグリッドは、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッドは、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により"Powering Good for Sustainable Energy"を実現していきます。 なお、日立ABBパワーグリッドは、2021年10月、社名を日立エナジーに変更します。

以上

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