ニュースリリース

新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた支援について

幅広い事業分野を持つ日立グループの強みを生かし、30万人が一丸となって推進

  日立グループは、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、お客さま、パートナー、そして、グループでグローバルに働く従業員および家族をはじめとする、すべてのステークホルダーの皆さまの安全・健康を第一に考え、感染拡大防止に向けた施策を実行しています。その上で、リモートワークツールなどの活用により、業務を遂行できる環境を確保し、お客さまに対する支援の継続や、社会インフラ機能の維持に最大限努めています。
  このたび、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた支援策を、「企業として貢献できること」、「従業員として貢献できること」として、以下の通り、推進していくことを決めましたので、お知らせします。

1. 医療現場への支援について

  政府からの支援要請にもこたえるべく、以下の施策を迅速に実行していきます。

(1) フェイスシールドを生産

医療現場で不足しているフェイスシールドを、日立オートモティブシステムズ株式会社と日立グローバルライフソリューションズ株式会社、日立ターミナルメカトロニクス株式会社の生産拠点にて、5月中旬から2,000〜3,000個／週のペースで生産を開始します。6月には8,000〜10,000個／週に生産量を拡大する予定です。

(2) 人工呼吸器などの医療機器の生産スペースを提供

株式会社日立ハイテクの子会社が所有するクリーンルーム(450〜500m²)を医療機器の生産スペースとして提供すること、また、同社と近隣の日立グループ各社から人財を派遣することを、政府へ申し出ました。今後、政府により医療機器を生産するメーカーが選定された後、生産の実現に向けて協力していきます。

(3) マスクを提供

株式会社日立ハイテクや日立建機株式会社など日立グループ各社から、医療用マスク約11万枚と、株式会社日立ハイテクから一般のサージカルマスク約40万枚を提供することを経団連に申し出ました。

2. 日立グループ従業員30万人が貢献できること

(1)従業員から新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたアイデアを募集し、早期に実行

日立グループが2015年より実施している社内アイデアコンテスト「Make a Difference!」において、「Challenge to COVID-19」として、新型コロナウイルス感染症への対策に特化したアイデアの募集を開始しました。グローバルで働く日立グループ30万人の知恵を集め、新型コロナウイルスによる危機を乗り越え、社会に貢献できるアイデアの早期実現をめざしていきます。

(2) 従業員からの寄付を募集

日立製作所の福利厚生制度の一つであるカフェテリアプラン制度において、コロナウイルス対策に取り組む医療従事者などへの寄付金の募集を開始しました。在宅勤務中でも寄付ができるよう、WEBで募集を行っています。また、日立グループが支援するクラウドファンディングの枠組みを活用し、新型コロナウイルス対策への融資を行う取り組みも準備しています。

3. 株式会社日立製作所 執行役社長兼CEO 東原 敏昭 のコメント

「新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さまとご家族および関係者の皆さまにお見舞い申し上げると同時に、亡くなられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げます。また、感染拡大防止にご尽力されている皆さまには深く感謝申し上げます。
今回の非常事態により、事業環境にも様々な変化が生じました。しかし、デジタル技術を核としたイノベーションで、日立グループだからこそできることは何かを考え、人々の生活の維持、回復、発展に貢献していきます。幅広い事業分野を持つ日立グループの強みを生かし、日立グループは一丸となり、すべてのステークホルダーの皆さまとこの危機を乗り越えていきます。」

以上