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企業情報ニュースリリース

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2018年10月16日

大阪重粒子線センターで「重粒子線治療システム HyBEAT」が稼働開始

[画像](左)大阪重粒子線センターの外観、(右)治療室

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、大阪重粒子線センターに「重粒子線治療システム HyBEAT」*1(ハイビート)を納入し、10月16日から治療を開始しました。日立として初めての重粒子線がん治療システムの稼働となります。
  本システムは、がんの形状に合わせて重粒子線を照射できるスキャニング照射技術を搭載し、水平・垂直方向から照射可能な治療室を2室、水平・斜め45度方向から照射可能な治療室を1室備えています。今後、呼吸に伴って移動する臓器の動きを捉える動体追跡技術*2を搭載予定です。また、患部の画像情報をもとにがんの形状を把握し、それに適した照射線量の計算を行い、患者ごとの粒子線治療計画を作成する「粒子線治療計画ソフトウェア VQA Plan」*3も併せて納入しています。

  大阪重粒子線センターは、大阪城を望み交通アクセスのよい大阪市の中心地に位置し、安心・安全の基本方針に基づき、ユニバーサルデザインを採用し、患者に優しいがん治療の提供をめざしています。本システムは患者と医療スタッフに優しい治療装置・空間デザインが評価され、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2018年度グッドデザイン賞において「グッドデザイン賞」を受賞しています。

  日立の粒子線がん治療システムは、世界的に著名な病院に納入されており、これまでに16,000名以上の患者が日立のシステムで治療を受けるなど、高い信頼性と実績を有しています。また、2018年6月には三菱電機の粒子線治療システム事業を統合し、グローバルに事業を推進しています。今後は新体制のもと、1治療室に特化した小型陽子線治療システムをはじめ、陽子線と重粒子線のハイブリッドシステムなど、より高性能で高付加価値のある製品・サービスを提供していきます。

  日立は粒子線がん治療システムのグローバル展開を加速させ、世界のがん治療に貢献していくとともに、ヘルスケア事業のさらなる拡大を推進していきます。

粒子線がん治療について

  粒子線がん治療は、放射線によるがん治療法の一つです。水素の原子核である陽子や、炭素イオンを加速器で光の約70%のスピードに加速させ、がん細胞に集中して照射することでがんを治療します。治療に伴う痛みがほとんどなく、他の放射線治療に比べて副作用が少ないため、治療と社会生活の両立が可能であり、生活の質(QoL:Quality of Life)を維持しつつ、がんを治療できる最先端の治療法として注目されています。

*1
2018年9月25日に医薬品医療機器等法に基づく製造販売承認を取得
*2
動体追跡照射技術は、日本学術振興会の最先端研究開発支援プログラム(FIRST)により、助成を受けて、北海道大学と日立製作所が共同開発したものです。
*3
2018年10月10日に医薬品医療機器等法に基づく製造販売承認を取得

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット 放射線治療システム事業部[担当:渕上、大澤]
〒110-0015 東京都台東区東上野二丁目16番1号 上野イーストタワー
電話 : 03-6284-3741(直通)

以上

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