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企業情報ニュースリリース

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2016年8月4日
日立GEニュークリア・エナジー株式会社

日立GEがマレーシア2大学と
新たな原子力国際人材育成プログラムの実施で合意

  日立GEニュークリア・エナジー株式会社(取締役社長:武原秀俊/以下、日立GE)は、マレーシアにおける原子力分野の優れた人材の育成を目的に、マレーシアの国立大学で、5つの研究大学の一つであるマレーシア国民大学(以下、UKM、セランゴール州)とマレーシア最大の電力会社テナガ電力が運営する私立大学であるテナガ電力大学(以下、UNITEN、セランゴール州)と新たな原子力人材育成プログラムを実施することで合意しました。今回の合意は、日立GEと国立大学法人東京工業大学(以下、東工大)が5年間にわたり実施してきた国際原子力人材育成寄附講座をベースに新たな国際人材育成プログラムを実施するもので、マレーシアで原子力を専攻する学生や原子力関係機関の研究者、専門家などを対象に、原子力平和利用3原則の意義や重要性、安全に向けた取り組みなどを講義していきます。本プログラムの実施にあたっては、UKM、UNITENそれぞれと協力協定を持つ東工大とも連携していきます。

  マレーシアでは、2020年に先進国入りするための「経済改革プログラム」の中で、電源の一層の多様化を図るため原子力発電の導入を計画しており、2011年にマレーシア原子力発電公社(MNPC)が首相府の下に設置されるなど、原子力の平和利用計画のための基盤の確立を進めています。このため、発電所を建設・運転した経験を持つ国々で蓄積してきた技術やノウハウを、確実に伝承する必要があり、原子力に関する専門性の高い教育や訓練による人材育成が急務となっています。

  日立GEは、東工大大学院理工学研究科原子核工学専攻(現在、原子核工学コース)内に国際原子力人材育成寄附講座を開講し、同寄附講座の活動の柱として、2011年4月よりこれまで年2回の頻度で東工大とともに東南アジアやリトアニアにおいて原子力出張講義を実施、受講生総数は述べ2,000名に達しています。

  今回、日立GEは、これまで実施してきた5年間の原子力人材育成協力の継続とさらなる発展に向け、UKMおよびUNITENと新たな原子力人材育成プログラムを開始することに合意しました。第一回目となる今回は、「原子力セミナーシリーズ第一期」と題し、9月20日にUNITENにおいて、原子力平和利用3原則や核セキュリティなどをテーマに原子力を専攻する学生や原子力関係機関の研究者、専門家など約80名を対象に、日立GEの技術者と東工大の准教授によるセミナーを行います。

  日立GEは、これまで東工大とともに国際原子力人材育成寄附講座の枠組みで学生の国際化支援、出張講義、若手研修者などに向けた原子力研修、研究交流を進めてきました。今後も東工大とともに新規原子力導入国における国際的な原子力人材の育成を支援していきます。

  なお、日立GEでは、8月8日〜10日にマレーシア・マラ工科大学(セランゴール州)で開催される「NuSTEC2016」において、日立GEのマレーシアにおける原子力人材育成への取り組みについて講演を行います。

日立GEニュークリア・エナジー株式会社について

日立GEは、2007年7月に株式会社日立製作所とGEの合弁会社として設立された、原子炉関連設備の開発、計画、設計、製造、検査、据付、試運転、保全サービス、およびこれを統括するプロジェクトマネジメントを一貫して実施する体制を持つ世界トップクラスの総合プラントメーカーです。これまで建設中も含めて国内で23基の実績があります。この中で、とりわけ、最新の改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)については全てのABWRプラントに参画(国内運転開始済4基、国内建設中3基)しています。海外では、台湾地域の龍門原子力発電所向けに、主要な原子炉設備を納入しています。

以上

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