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企業情報ニュースリリース

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

2014年10月15日

バッチ処理や機械学習などの高速化を実現する
企業向けHadoopプラットフォームを販売開始

Hadoopシステム向けエントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」とサポートサービスを強化

エントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10 X3モデル」

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、バッチ処理*1や機械学習*2などの高速化を実現する企業向けHadoop*3プラットフォームとして、高集積・省電力のエントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10 X3モデル」(以下、新モデル)を新たに製品化するとともに、Hadoopシステムに関するサポートサービスを強化し、10月16日から販売開始します。

*1
コンピュータのプログラム群(ジョブ)の実行方式の一つで、一定時間または一定量のデータをまとめて一括処理する方式。
*2
データに潜む一定のパターンや規則性をコンピュータ・プログラムに学習させることで、人間のように複雑で柔軟な判断が行えるようにする技術・手法。
*3
オープンソースソフトウェアコミュニティ「Apache Software Foundation」にて開発・公開されている、大量データの効率的な分散処理を実現するソフトウェア基盤。

  新モデルでは、ベースユニット(シャーシ)あたり、従来の2倍*4となる最大160コアを搭載可能とするなど処理性能を強化し、Hadoopシステムにおけるデータ処理や分析をさらに高速化するとともに、Hadoopの商用ディストリビューション*5である「Cloudera Enterprise/CDH(Cloudera's Distribution including Apache Hadoop)」(以下、「Cloudera Enterprise」)の最新版へ対応したことにより、複数のデータ処理を同一のHadoopシステム上で並行して実行可能となるなど、効率的かつ柔軟にシステムを利用できます。加えて、ハードウェアとソフトウェアを含めたITプラットフォーム製品の問い合わせにワンストップで対応するサポートサービスである「日立サポート360」にて「Cloudera Enterprise」に対応し、企業のHadoopシステムの構築、利用を全面的に支援します。

*4
インテル® Xeon® プロセッサーE3-1220L v2を搭載した2014年6月発売の「HA8000-bd/BD10 X2」と、インテル® Xeon® プロセッサーE3-1240L v3を搭載した新製品の「HA8000-bd/BD10 X3」との比較。
*5
複数のソフトウェアをパッケージ化して提供するもの。

  近年、業務データやログ情報などビッグデータの利活用を図る取り組みが活発化しており、マーケティングや営業部門など様々な業務部門において、現場で発生する業務データの分析・活用が積極的に行われています。データの規則性を見出し業務改善や売上向上のための施策につなげる機械学習などを取り入れたマーケティングシステムの基盤となるHadoopにおいても、様々な業務部門でのデータ利活用を効率的に行うため、複数の部門でHadoopシステムを共有し、異なるデータ処理を一つのシステムで実行可能とするなどの機能強化が急速に進んでいます。このような中、Hadoopシステムを支えるハードウェアには、複数のデータ処理の同時実行に必要な高い性能やデータ応答時間の高速化が求められています。また、進歩が早いHadoop関連の最新の技術情報を継続的に収集することは利用者にとって負担が大きいため、システムの安定稼働を全面的に支援する問い合わせサービスが必要とされています。

  日立はベースユニットあたりの搭載コア数を従来の2倍*4にするなどデータ処理性能を向上するとともに、「Cloudera Enterprise」の最新版に対応した新モデルを製品化しました。これにより、バッチ処理や機械学習などのHadoopシステムによるデータ処理をさらに高速化し、よりタイムリーなデータ活用を可能とします。また、最新の「Cloudera Enterprise」に対応したことにより、複数のデータ処理を同一のHadoopシステム上で実行できるようになり、複数の業務部門でHadoopシステムを共有し、効率的かつ柔軟に利用することが可能となります。
  あわせて、サポートサービス「日立サポート360」にて「Cloudera Enterprise」に対応し、「Cloudera Enterprise」を含め、Hadoopシステム全体の問い合わせに同じ窓口にてワンストップで対応することで、不具合や問題点の切り分けなどを迅速に行うことが可能となります。

  日立は、今後も、Hadoopプラットフォームの強化を継続的に行うとともに、統合システム運用管理「JP1」など日立のミドルウェアを組み合わせたHadoopソリューションの開発・関連サービスの拡充を進め、企業のHadoopを利用したデータ活用を支援していきます。

今回の新製品・サービスの特長

1.Hadoopシステム向けに性能を強化した「HA8000-bd/BD10 X3モデル」の提供

  
(1)バッチ処理や機械学習などの高速化に向けて、データ処理性能を強化
  インテル® Xeon® プロセッサーE3-1200 v3製品ファミリーを新たに採用し、従来と比べ処理性能が約1.9倍*4に向上するとともに、メモリー容量を従来の2倍*4となる最大32GBに拡張したことなどにより、Hadoopシステムにおける分散処理の高速化を実現し、バッチ処理や機械学習などのデータ処理や分析作業を高速化します。
  さらに、1ベースユニットあたり、従来の2倍*4となる160コアを搭載可能とするなど、さらなる高集積化を実現したほか、高速な10GBASE-Tの内蔵LANスイッチを新たに採用したことで、ベースユニット間のデータ通信性能を向上し、複数のベースユニットにまたがる大規模構成の分散処理においても高い性能を発揮します。
  
(2)Hadoopの商用ディストリビューションである「Cloudera Enterprise」最新版に対応
  「Cloudera Enterprise」の最新版に対応し、複数のデータ処理を同一のHadoopシステム上で、並行して実行することが可能です。これにより、複数の業務部門で同一Hadoopシステムを共有し柔軟に利用できるほか、複数のデータ処理や分析を同一Hadoopシステム上で同時に行うことができ、より効率的かつ迅速なデータ活用が可能となります。

2. Hadoopシステムの安定稼働をサポートするサービスメニューを強化

  
(1)「日立サポート360」にて「Cloudera Enterprise」に対応
  システムの問い合わせや安定稼働を支援する「日立サポート360」にて、「Cloudera Enterprise」に対応します。Hadoopシステムに関する問い合わせや障害などに対し日立がワンストップで対応することで、不具合や問題点の切り分けなどを迅速に行い、システムの早期回復を支援します。
  
(2) Hadoop導入サービスの対象に日立アドバンストサーバ 「HA8000シリーズ」を追加
  Hadoopシステムの導入時に、システムが動作するために必要なソフトウェアのインストールや個別設定などを実施する「プラットフォーム設定サービス for Hadoop」のサポート対象サーバに、従来対象であった「HA8000-bd/BD10」に加え、新たにPCサーバである日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」を追加しました。これにより、システム用途や規模に応じたサーバ装置を利用して、より柔軟かつ容易にHadoopシステムを構築できるようになります。

「HA8000-bd/BD10」を用いたHadoopシステムの利用イメージ

「HA8000-bd/BD10」を用いたHadoopシステムの利用イメージ

本発表に際してのパートナー企業のコメント

Cloudera株式会社 代表取締役社長ジョーシニョレリ

  Cloudera株式会社は、日立製作所の高集積サーバ「HA8000-bd/BD10」新製品の発売と「日立サポート360」において、新たに「Cloudera Enterprise」をサポートすることを心より歓迎いたします。当社が提供する、ミッションクリティカル環境に最適なApache Hadoopベースの「Cloudera Enterprise」に、日立製作所の「HA8000-bd/BD10」と「日立サポート360」を組み合わせることで、企業内検索や分析などの様々な企業ワークロードをハイパフォーマンスで実現できるほか、安心して「Cloudera Enterprise」を運用することができます。Clouderaは、日立グループと今後も協力し、ビッグデータテクノロジーで付加価値の高いプラットフォームを提供してまいります。

新製品・サービスの価格と出荷開始時期

製品・サービス名 形状 価格(税抜) 出荷開始時期
「HA8000-bd/BD10 X3モデル」
サーバブレード
2スロットブレード 232,000円〜*6 2014年
10月31日
1スロットブレード 123,000円〜*7
HA8000-bd用
5Uベースユニット
ベースユニット
(シャーシ)
123,000円〜*8
プラットフォーム設定サービス
for Hadoop
-
10,000円/台
日立サポート360
-
個別見積 2014年
12月26日*9
*6
CPU:インテル® Core™i3-4150Tプロセッサー(3.00GHz)、メモリー:4GB、内蔵ストレージ:2.5型1TB HDD×3、 インストールOS:なし、1年無償保証(引取修理)選択時。
*7
CPU:インテル® Core™i3-4150Tプロセッサー(3.00GHz)、メモリー:4GB、内蔵ストレージ:2.5型320GB HDD×1、 インストールOS:なし、1年無償保証(引取修理)選択時。
*8
電源モジュール:3台、内蔵LANスイッチ:なし、1年無償保証選択時。
*9
「Cloudera Enterprise」に対するサポートサービス開始時期。

Hitachi Innovation Forum 2014 TOKYOでの紹介について

  日立は、2014年10月30日(木)〜31日(金)に東京国際フォーラムで開催する「Hitachi Innovation Forum 2014 TOKYO」において、Hadoop関連ソリューションについて展示にて紹介します。

「HA8000-bd/BD10」について

  2010年7月から提供している高集積・省電力のエントリーブレードサーバで、多数のサーバブレードを用いた分散処理に適し、システム規模に合わせた拡張性にも優れていることから、Hadoopを活用した分散処理システムの基盤として多くの企業に採用されています。

他社商標注記

  • インテル、インテルCore、Xeonは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationの商標です。
  • Apache Hadoopは、Apache Software Foundationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Cloudera、Cloudera Enterprise、CDHは、Clouderaの米国およびその他の国における登録商標です。
  • そのほか記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部

以上

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