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企業情報ニュースリリース

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2014年9月30日
株式会社日立製作所

トヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社に、
日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」を提供開始

中国市場向け部品調達やサプライヤーとの納期調整等の業務負荷を大幅に軽減

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ自動車)の中国市場向け自動車開発拠点であるトヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社(本社:江蘇省常熟市東南経済開発区/以下、TMEC)に、国内外で約55,000社が利用するクラウド(SaaS)形態の日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」の提供を開始しました。具体的には、TMECと現地生産拠点、複数サプライヤー(仕入れ先)間において、効率的にインターネット上で調達・物流の取引環境を実現するシステムを開発し、「TWX-21」基盤上でサービスを提供します。
  これにより、TMECの中国向け試作車の部品調達やサプライヤーとの納期調整といった煩雑な調達業務の負荷を大幅に軽減し、業務全体の効率化を実現します。
  現在、TMECでは、本サービスを約400社のサプライヤー間における調達業務に利用しており、今後、サプライヤー約1,000社へ利用を拡大していく予定です。

  TMECは、中国生産車の現地量産に向けて、試作開発車用の部品調達を管理しています。具体的には、日本のトヨタ自動車の試作・開発ニーズに基づいた部品の発注情報を、中国国内9か所の生産拠点に展開し、各生産拠点から中国現地の約1,000社のサプライヤーに部品を発注するとともに、さらに、調達した部品を、試作車の組み立てを行う日本へ輸出するなど、一連の試作車開発に向けた調達業務の管理を担っています。このような複数拠点にまたがる試作車向け部品調達は、その後の現地量産時の品質やスケジュールにも影響を与える重要な業務の一つです。

  従来、TMECでは、注文データの作成から発注、納期回答、出荷までの一連の調達業務を、Microsoft Excel®やメール、電話を使って、人手により進捗管理や状況把握を行っていたものの、年々増加する発注量にともない各工程での作業遅延が課題となっていました。そのため、発注業務全体をシステム化し、業務の流れを見える化することで、多拠点にまたがるサプライチェーン全体の情報管理や進捗管理のための仕組みを検討していました。

  こうした課題を解決する「TWX-21」は、サーバの管理やヘルプデスク業務といった煩雑なITの管理・運用が不要なクラウドサービスであるため、システムの迅速な導入や運用負荷を大幅に軽減できます。また、中国国内のデータセンターからサービスを提供*1しているため、安定したネットワーク環境での利用が可能です。なお、採用にあたっては、中国・アジアにおける多数のサービス提供実績も評価されました。

*1
中国市場向けクラウドサービス事業で提携する北大方正集団からサービス提供しています。

  今回提供するサービスは、TMECや9つの生産拠点、サプライヤー各社、物流会社において行われる、発注から価格調整、納期回答、集荷、納品にいたるまでの一連の調達と物流に関する業務プロセスを共通的に管理できるシステムを、インターネットのブラウザ環境で簡単に利用できるサービスです。本サービスでは、生産拠点やサプライヤー各社、物流会社などがアクセス権限に応じてサービスを利用し、出荷日や納期などデータの整合性のチェックを図るとともに、各業務の進捗確認ができるなど、サプライチェーン全体を「見える化」するサービス基盤を構築しています。

  今回のサービスの利用開始により、すべての拠点から発注内容と進捗状況が画面上でリアルタイムに確認・一元管理できるため、遅延しているフェーズを迅速に把握することが可能となります。TMECでは、進捗把握にかかる時間が、従来の手作業による場合と比較して約1/20にまで低減するなど、部品の発注や進捗管理などの業務負荷を大幅に軽減し、現地量産に向けた品質管理など本来業務に専念することが可能となりました。

  日立は今回の提供ノウハウを活用し、今後も多様化するユーザーや市場のニーズに対応して、国内のみならず企業の海外展開に向けたサービスメニューを拡充するなど、さらなるサービス強化に取り組んでいきます。

今回TMECに導入されたシステムの概要図

今回TMECに導入されたシステムの概要図

日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」について

  「TWX-21」は、Hitachi CloudのSaaSとして位置づけられ、1997年にサービス開始し、現在では、24の国と地域において約400業種、約55,000社に利用されている国内最大級の企業向け業務システムクラウドです。また、「TWX-21」ではサービス開始以来、「グローバルヘルプデスク」および「ユーザー連絡会」を設置し、ユーザーのニーズをいち早く把握すると共に、ユーザーが安心して使い続けられるサービスの環境を提案しています。これらの活動を通じて、「TWX-21」の基盤を活用し、複数の企業間活動にかかわる設計・製造管理や受注管理、さらには企業内の業務システムを支援するクラウドサービスとして、各種業種、業態別に提供するアプリケーションサービスの拡充を図っていきます。

Hitachi Innovation Forum 2014 TOKYOでの紹介について

  日立は、2014年10月30日(木)〜31日(金)に東京国際フォーラムで開催するHitachi Innovation Forum 2014 TOKYOにおいて、日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」を紹介します。

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お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 クラウドサービス事業部
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号(大森ベルポートD館)

以上

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