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2007年9月19日

メタボリックシンドローム予防に向けた特定健診の血液化学検査を
診療所やクリニックで迅速に実施できる
卓上型「メタボライザー™ 日立クリニカルアナライザーM40」を発売

  日立製作所パーソナル・ヘルスケアベンチャーカンパニー(カンパニー長&CEO:三巻 弘/以下、日立)は、2008年4月から始まる40歳以上の健康保険や国民健康保険などの被保険者を対象に行われる、メタボリックシンドローム(以下、メタボ症候群)の予防・改善を目的とした特定健診・保健指導に必要な血液化学検査を行う装置として、卓上型の自動分析装置「メタボライザー™ 日立クリニカルアナライザーM40(以下、メタボライザー™)」を開発し、9月20日から発売します。「メタボライザー™」は、メタボ症候群の特定健診に必要な8項目の血液化学検査を一度に行うことができる、卓上型の小型検査装置(幅540×奥行き595×高さ450mm、約30kg)で、同時に4人分の血液化学検査を行うことが可能です。
  「メタボライザー™」は、操作が簡単でかつ小型の卓上型装置であることから、診療所などの小規模医療機関でも設置がしやすく、容易に運用することができます。メタボ症候群の特定健診に必要な8項目の血液化学検査は、大規模病院など一部の医療機関に設置された専門の検査装置でなければ実施できませんでしたが、「メタボライザー™」は、血液化学検査に必要な検査精度を有した小型の卓上型装置であることから、小規模医療機関でもその場で簡単に検査を実施できるなど、規模を問わずさまざまな医療機関で利用できる装置です。

  2008年4月から、40歳以上の健康保険や国民健康保険などの被保険者を対象とした、メタボ症候群を予防・改善する特定健診と保健指導が新たに実施されます。メタボ症候群の有無を判定する特定健診と、メタボ症候群とその予備軍を対象にした健康・生活指導を組み合わせて実施することにより、生活習慣病を予防し、将来の医療費増大を抑制することが期待されています。また、メタボ症候群を放置すれば、将来、生活習慣病や心筋梗塞、脳卒中のリスクが高まるといわれており、早期の予防・改善が重要となっています。
  特定健診では、問診、身体計測(身長、体重、腹囲)、理学的検査(身体診察)、血圧測定、尿検査に加え、以下の8項目の血液化学検査が必須要件になります。
  ・脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)
  ・血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c)
  ・肝機能検査(AST、ALT、γ-GTP)
  これらの検査項目は、特定健診時だけでなく、その後の保健指導の効果を一定期間ごとに把握するためにも重要なデータとなっています。

  日立では、メタボ症候群を予防・改善する特定健診と保健指導の実施に伴い、診療所などの小規模医療機関における特定健診や保健指導の需要が増加すると予測し、小規模医療機関でも血液化学検査を簡単に実施できる卓上型の自動分析装置として「メタボライザー™」を開発しました。あわせて 日立は、第一化学薬品株式会社と共同で、LDLコレステロールとHbA1C検査試薬を新たに開発しました。これまで、特定健診に必要な8項目の血液化学検査は、大規模病院など一部の医療機関に設置 された専門の検査装置でなければ実施できませんでしたが、「メタボライザー™」は卓上型の小型装置であることから、小規模医療機関でもメタボ症候群の特定健診に必要な血液化学検査を実施できるようになります。また、「メタボライザー™」は、診療所や病院だけでなく、保健指導の受け皿となりうる保健所や企業内診療所などでも利用できる装置です。
  血液化学検査を短時間で実施して、その場で結果を知らせることは、保健指導の効果を高めるだけでなく、一回の訪問で採血から結果報告までを同時に済ませることができるため、保健指導にかかる時間を短縮し、医師の診療効率を高めることにもつながります。また、患者が検査結果を聞くために再度病院を訪問することが不要なことから、通院する日数を削減することが可能です。
  さらに、「メタボライザー™」は、糖尿病の診断に欠かすことのできない血糖とHbA1cを同時に測定することが可能なことから、糖尿病専門クリニックへの導入も期待できます。

  「メタボライザー™」の装置価格は3,045,000円(税抜き:2,900,000円)で、9月20日より発売します。出荷開始は10月の予定です

「メタボライザー™」の特長

1.簡単な操作

  液状試薬、化学反応、分析計測などの複数の機能を一つに集約させた、使い捨ての専用試薬カートリッジを採用しています。キャリブレーションは製造ロットごとに工場出荷時に行い、専用試薬カートリッジの2次元コードに記憶されます。検査は検体と分析したい専用試薬カートリッジをセットするだけで行うことができることから、小規模医療機関でも簡単に血液化学検査を実施することができます。

2.最大4人(4検体)まで同時測定可能

  特定健診の血清7項目(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、空腹時血糖、AST、ALT、γ-GTP)の場合、1時間あたり約6検体(4検体の検査を約40分で実施)を処理することができます。

3.液状試薬によるデータの互換性を確保

  今後は複数の健診機関で実施された健診結果を一元的に管理し、保健指導に役立てていくことが重要とされています。「メタボライザー™」は、分析方法や試薬を大型自動分析装置と共通にしてデータ互換性の確保を図っています。

4.他の血液化学検査も同時に測定可能

  特定健診8項目に加え、一般診療においても有用な14項目の生化学検査用専用試薬カートリッジを販売しています。これらを組み合わせることにより、よりきめ細かい検査を実施することができます。
  発売済みの専用試薬カートリッジ:CRP、総タンパク、アルブミン、ビリルビン、尿酸、クレアチニン、尿素窒素、コレステロール、アルカリフォスファターゼ、乳酸脱水素酵素、アミラーゼ、クレアチンキナーゼ、カルシウム、無機リン

5.糖尿病診断のための検査を迅速化するDMモード

  DMモードを使うと、糖尿病の診断に欠かすことのできない血糖とHbA1cを、1本の検体から同時に測定することが可能です。この場合、同時に4検体を処理(1時間当たり約8検体処理)できることから、糖尿病患者が多い診療所や糖尿病専門クリニックにおいて、迅速な診断が可能になります。

  なお、「メタボライザー™」を、9月26日から神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催される日本臨床自動化学会第39回大会展示会に出展する予定です。

[画像]:メタボライザー 日立クリニカルアナライザーM40

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お問い合わせ先

株式会社日立製作所 パーソナル・ヘルスケアベンチャーカンパニー [担当:高畑]
〒140-0002東京都品川区東品川四丁目12番8号
TEL : 03-5769-2260(ダイヤルイン)

以上

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