ヘッダをスキップ

印刷用

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

2007年1月31日
株式会社日立製作所
株式会社野村総合研究所

日立とNRIがOSSミドルウェアの導入促進にむけた技術検討を
共同で推進

企業システムにおけるOSSの信頼性向上技術の検討・開発や
運用管理ノウハウ共有などの技術面で協業

  株式会社日立製作所 情報・通信グループ(本社:東京都千代田区、グループ長&CEO:篠本 学、以下、日立)と、株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、社長:藤沼彰久、以下、NRI)は、日立の「かんたんOSS導入サービス」などのOSS(オープンソース・ソフトウェア)関連サービスと、NRIのオープンソースサポートサービス「OpenStandia」における、相互の信頼性技術や運用管理ノウハウを活用し、今後の企業システムにおけるOSSミドルウェア導入促進に向けた各種信頼性向上技術の検討・開発などを2月1日から共同で推進します。

  近年のシステム構築においては、Linuxや各種OSSミドルウェアの適用が活発化しており、その適用範囲が企業の情報システムにも拡大してきています。一方で、OSSを導入しやすくするためには、その信頼性を向上するノウハウの蓄積や、OSSの性能・障害などの解析支援ツールの整備などが重要なポイントとなっています。

  こうした状況に対し両社は、日立が持つLinux OS障害解析に関するノウハウおよびOSSのデータベースであるPostgreSQLの導入・構築関連技術と、NRIが持つJavaアプリケーション障害解析のノウハウおよびアプリケーション動作環境であるJBossの利用技術を組み合わせ、OSSの障害解析や性能問題解析をより効果的に行うための技術を共同で検討し、その成果を今後、両社の製品・サービスに反映していきます。また、NRIのOSSミドルウェア監視技術と、日立の統合システム運用管理「JP1」を組み合わせて、OSSを使ったシステムでの統合的なシステム監視や運用方式についても、ノウハウの共有や開発などを進めていきます。

主な推進事項

  • 1. ハードウェア上のOSS動作検証および運用ノウハウの蓄積・強化
      NRI の「OpenStandia」がサポートするOSSの動作検証を日立アドバンストサーバ「HA8000」シリーズ上で行います。また、OSSミドルウェアを適用した情報システムを運用管理する際のノウハウの蓄積・強化の目的で、NRIのOSS監視ツール「OpenStandia/SNMP Agent」と、日立の統合システム運用管理「JP1」との連携検証を実施し、運用管理ノウハウの充実・蓄積を図ります。
  • 2. PostgreSQLおよびJBoss関連サービス・技術の検討および開発
      OSSのデータベースであるPostgreSQLとJ2EE(Java2 Enterprise Edition)を用いたWebアプリケーションサーバである「JBoss Application Server」の導入支援、設計・構築支援、性能チューニングから、問い合わせの対応、問題解析支援、情報発信といった、サービスレベル充実のための技術的な検討・開発を行います。これらOSSの普及をめざして、今後両社から提供するテクニカルサービスやサポートサービスを充実させるとともに、PostgreSQLおよびJBossの導入を容易にするためのサービスや技術を検討・開発します。

  このほか、今後、新しいOSS関連サービスやツールの開発、関連のセミナーなどのプロモーションも共同ですすめ、企業システムにおけるOSSミドルウェアの導入を促進していきます。

  なお、今回の技術検討の推進にさきがけて、企業の情報システム担当者を対象としたOSSの信頼性向上に関する技術的セミナーを両社共同で開催します。

セミナーについて

「日立とNRIが実現する、オープンソースによるエンタープライズシステム構築」
〜ここまで来た、オープンソースの信頼性向上機能〜
セミナー内容
  • 「かんたんOSS導入サービス」のご紹介
  • Linux障害解析とシステム運用
  • 止まらないWebサイトを実現する「OpenStandia」
日時 2007年3月8日(木) 13:00〜15:30 (12:30開場)
場所 野村総合研究所 丸の内総合センター
(東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビル9階)
参加費 無料
対象 企業の情報システム担当者
定員 50名(事前登録制。定員になり次第締め切らせて頂きます)
  • * 詳細および申し込み方法については下記ホームページをご覧下さい。

両社のOSSへの取り組み

日立

  日立は、1999年からLinuxのサポートサービスを開始し、2000年には業界に先駆けてメインフレームからモバイルまで幅広いハードウェアラインアップにおけるLinuxサポートを表明し、Linuxの基幹系システムへの適用を推進してきました。
  2006年5月からは、基幹系をはじめとした各種Linuxシステムのさらなる高信頼化と、システムインテグレータの構築・運用サービスの高付加価値化を支援すべく、Linuxカーネルの新機能追加、更新や修正などの情報をシステムインテグレータ向けに提供する「Linux修正情報提供サービス」を開始するとともに、2月28日よりWebアプリケーションシステム対応のOSSスタックとして適切な組み合わせモデルをご提案、対応する構築コンサルティングおよびサポートサービスを行う「かんたんOSS導入サービス」の提供を開始します。

NRI

  NRIは、2003年にオープンソースの専門組織「オープンソースソリューションセンター」を設立し、主にミドルウェア領域のオープンソースに特化してサポートサービスを提供してきました。オープンソースサポートサービス「OpenStandia」は、Tomcat、JBoss、MySQLなどのオープンソースミドルウェア単体、および「OpenStandia/Application Server」と「OpenStandia/Business Intelligence Server」の2つのパッケージの導入から保守に至るまでのサポートを提供するサービスです。
  一般的に、OSSを企業が導入する場合、十分なサポートサービスがないことが大きなネックとなっていますが、NRIではソースコードまでさかのぼった高度なサポートサービスを、長期間にわたって提供しています。「OpenStandia」のサポート対象となるOSSは、数あるソフトウェアの中から、大規模でミッションクリティカルなシステムでの利用に適したソフトウェアとして選定されています。選定されたソフトウェアは事前に検証や設計を済ませておくことで、システムの品質と高い生産性を確保しています。
  より詳細な情報は、下記ホームページにてご覧いただけます。

お問い合わせ先

日立製作所 情報・通信グループ ソフトウェア事業部 仲

野村総合研究所 オープンソースソリューションセンター

以上

アドビ・リーダーのダウンロードPDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)のAdobe(R) Reader(TM)が必要です。

免責事項や著作権など