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2002年4月1日
日立ホーム&ライフ ソリューション株式会社
新会社発足式における社長メッセージ(要約)

  本日、4月1日、いよいよ新会社、日立ホーム&ライフ ソリューション株式会社が誕生しました。新会社は日立製作所の家電グループと、日立多賀エレクトロニクス、日立栃木テクノロジーの三つが共同新設分割という法的手続きにより、日立製作所の100%子会社として設立されたものです。
  社内略称は、日立H&L。英文社名は、Hitachi Home & Life Solutions, Inc.。資本金は250億円。売上高は年間約5,600億円、社員数は、約18,000名。いま、申しあげた数字は、いずれもH&L連結ベースです。連結の関連会社は、国内56社、海外13社であり、この規模は、家電を主な事業とする専業会社として、世界有数であるとともに、日立グループ子会社の中でも最大規模になります。

  さて、現在、世界は大きな変革期にあります。あらゆる局面で物事の変化のスピードが非常に速くなっており、その中で日本は大不況に見舞われています。大会社といえども、倒産というショッキングなニュースが、連日のように報道されています。
  このような厳しい状況の中で、生まれたばかりの新しい企業グループがどう生き残っていくのか、事業を継続させるために、何に重きを置いて運営していくのか、私の考え方を申し上げます。
  昨年春にCEOに就任して以降、私は「Change For Our Customers」をスローガンとして、お客さま本位の仕事を進めようと皆さんに申し上げてきました。ですから、やはり第一に商品やサービス・システムを買っていただくお客さまを大切にしたい。お客さまに必要とされるものを提供できる会社になりたいと思います。本当にお客さまに対して価値のあるソリューションを提供できなければ、新会社の未来は厳しいものが待っていると思います。すべての部門で、お客さま本位の仕事を進める会社にしていきましょう。
  第二に、新会社に資金を提供してくれる資本家の皆さんの期待に応えたいと思います。新会社は、例えば親会社の日立製作所だけでなく、借入金としてお金を借りる銀行、将来、株券を買って頂くことになるかも知れない株主さんは大事な資金を提供して下さる投資家です。銀行には利子で、株主には配当金によって利益を還元しなくてはいけません。独立会社が利益を生み出すことは、従業員の一人ひとりのためだけでなくて、会社に投資して下さる皆さんのためにも絶対に必要なことなのです。
  三番目に従業員の皆さんのための会社にしたい。会社での生活は、お給料を貰うだけの時間ではありません。人生の大半を会社勤めで過ごすなら、人生の三分の一の時間はほぼ会社で過ごすことになると言われます。充実感・達成感を得られる会社に、誇りを持って勤めることのできる会社にしていきたいと思っています。
  お客さま、投資家の皆さん、そして従業員の皆さん。この3者を重視して、しっかりとした事業運営をしていきたいと考えています。

  次に、新しい企業グループとして、仕事に取り組む姿勢として3つのことを挙げたいと思います。
  第一番目は「Change」です。変化・変革。先ほど申し上げた通り、世界的にあらゆる面で変化が進んでおり、しかもそのスピードは速い。このため、昨日の成功物語は、今日では過去の物語です。昨日ヒットした商品は今では陳腐化している時代です。ですから新会社では、何を達成したかということも評価面で重視しますが、何を変えたのかということも重要な人事評価の項目として挙げたいと思っています。
  第二に「Challenge」。挑戦です。高い目標を掲げて、その目標に挑戦し続ける姿勢です。アメリカの大リーグに単身挑戦した野茂投手を思い出してください。数年前、日本で築いたあれだけの地位を捨て、単身アメリカに乗り込んであれだけの成果を上げた。そして、それをアメリカの人々、世界中の人々が称えました。それは言うまでもなく、野茂選手が挑戦し続けたからに他なりません。日々、何か目標に向かって挑戦していきましょう。
  第三に「Collaboration」。団結です。私たちのグループは全世界で18,000人という規模でスタートします。一致団結すれば、大変な力を発揮できると信じていますが、一人ひとりがバラバラの方向を向いては、持てる力も発揮できません。「Change For Our Customers」をスローガンとして、私たち全員の仕事の軸に据え、共に団結して頑張って行きましょう。

  最後に、一つ皆さんへのお願いがあります。
  アメリカ合衆国・第35代大統領のJ.F.ケネディー氏は、その大統領就任演説において、「国家が国民のために何をできるかということではなく、国民一人ひとりが、国家のために何をできるかを考えて欲しい」と述べました。
  私はここで同じ言葉を皆さんに投げかけたいと思います。皆さん一人ひとりが、新しいこの日立H&L及びグループに対し、何をできるのか、何を貢献できるのかを考えて欲しいのです。
  日立H&Lは私たち一人ひとりが作る会社です。皆さんは、決して歯車ではありません。一人ひとりの総和が新しい会社の顔になり、お客さまからの評価につながる、その重要な要素なのです。皆さんに期待される、夢のある会社になりたいと思いませんか。私も先頭に立ってやりますので、一緒に始めようではありませんか。宜しくお願いします。

以 上




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