日立製作所 電力・電機グループ(グループ長＆CEO：久野 勝邦)は、このたび、リアルタイムOS
上で、シーケンス制御、モーション制御、Ｃ言語タスク、通信制御などを同時に実行できるオープ
ン規格対応の小型コントローラ「日立分散コントローラ NXSDCシリーズ」に、業界で初めてパソコ
ン上のSCADAソフトから容易にアクセス可能な「データパッケージ機能」やグラフィックパネル接
続機能を追加し、10月20日から発売します。

　現在、ＦＡ化、ＰＡ化、物流合理化や情報制御システム化は、プラント、半導体、自動車といっ
た製造業だけでなく、アミューズメント産業や流通社会資本関連等までの幅広い分野において進め
られています。こうしたオートメーション化の主要機器の一つであるコントローラには、グラフィ
ックパネルによる画面表示や、コントローラ内のデータをパソコンから容易に読み出すことができ
るなど、ユーザインターフェイスを向上させることが求められています。

　当社は、従来別々のコントローラで行っていたシーケンス制御、モーション制御、Ｃ言語タスク、
通信制御などの制御を一台で行えるオープン・コントローラ「NXSDCシリーズ」を平成10年10月に
発売し、作業効率の改善への要望に応えてきました。
　今回の機能追加では、市場のニーズに応えて、業界で初めて、接続されたデバイスの状態やデー
タをイーサーネット経由でＰＣ上のツールからアクセス可能とする「データ連携パッケージ」機能
とグラフィックパネルの表示を可能とし、ユーザインターフェイスの更なる向上を図りました。

■主な特徴
１．業界で初めてパソコン上のSCADAソフトから容易にアクセス可能
　HIT-FIXやInTouchなどのSCADAソフトからのシームレスなアクセスを実現できる機能を追加しま
した。接続されたデバイスの状態やデータをイーサネット経由でパソコン上のツールからアクセス
を可能にします。また、オプションのOPCサーバ機能の使用により、OPC対応のパソコンからのアク
セスも可能です。

２．グラフィックパネル（表示器）接続機能をサポート
　グラフィックパネル接続機能を拡張CPUモデルに標準装備しました。RS-232Cインターフェイスを
持つグラフィックパネルとシーケンス制御パッケージ「HIT-IsaGRAF」の変数との連携させること
により、グラフィックパネルでの表示が可能になります。
　また、株式会社デジタル社のGPシリーズ用作画ソフト「GP-PRO/PBIII」との動作確認済です。

■主な適用分野
電子、機械、自動車、鉄鋼、ゴム、食品、医薬品、化粧品、住宅、建材等の製造業からアミューズ
メント産業、流通、社会資本関連等まで、幅広い産業分野のＦＡ化、ＰＡ化、物流合理化や情報制
御システム化に対応が可能です。

  
■データ連携パッケージの動作環境
 ・ハードウェア：IBM PC/AT互換機
 ・OS：Windows NT(R) 4.0

■略号説明
 ・SCADA：Supervisory Control and Data Acquisition
 ・OPC：OLE for Process Control (OLE：Object Linking and Enbedding)
 ・PLC：Programmable Logic Controller

■商標表示
 ・Microsoft(R) Windows NT(R)は米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における商標
   です。
 ・InTouchは住金制御エンジニアリング(株)のSCADAソフトの商品名です。
 ・HIT-FIXは日立製作所のSCADAソフトの商品名です。
 ・FIX(R)は、米国Intellutionの登録商標です。
 ・HIT-ISaGRAFは日立製作所の商品名です。
 ・ISaGRAF(R)は、フランスCJ Internationalの登録商標です。
 ・GP-PRO/PBIIIは(株)デジタルの商品名です。
 ・NXSDCは日立製作所の商品名です。



                                                                     以   上