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平成11年10月6日

日立製作所、四国電力が共同で、産業用オープンプラネットシステムを開発


                                 株式会社 日立製作所          
                                   四国電力株式会社          




 株式会社日立製作所 電力・電機グループ(グループ長&CEO:久野 勝邦/本社 東京都千代田区
/以下、日立製作所) と四国電力株式会社(代表取締役社長:大西 淳/本社 香川県高松市/以下、
四国電力)は、このたび、産業用設備機器(工場、ビル等の各種設備機器)の遠隔監視制御をインタ
ーネット環境で実現する「産業用オープンプラネットシステム」を、平成12年3月の実用化を目指
し、開発に着手しました。

 四国電力が独自に開発を行っている先進的な遠隔監視・制御技術である「オープンプラネット技
術」(OpenPLANET)は、電力業界の標準仕様化に向けて、検討が進められています。四国電力では、
これまで、一般家庭を対象として、電力量計に、インターネット、PHS網などの通信機能を持つサ
ーバを組み込み、屋内電灯線を介して家庭内の各種電気機器と双方向通信を行いながら、リアルタ
イム監視制御を行うシステムの開発を進めてきました。この技術の特徴は、ネットワーク上のどこ
で呼び出されても、実際の機器と等価にふるまう「バーチャルマシン」という概念を考案した点で、
分散オブジェクト技術とJAVA言語の高度な利用で実現したものです。

 今回開発に着手する「産業用オープンプラネットシステム」は、オープンプラネット技術の産業
用設備機器遠隔監視制御への展開を指向したもので、産業用設備機器の監視制御システムにて進行
しているBACnet(BUILDING AUTOMATION CONTOROL NETWORKS;ASHRAE米国冷暖房工業会
が起案し、1995年ANSI規格化)、Lonworks(米国ECHELON社が提案するフィールドネットワーク)等
と国内電力業界で標準化への検討を行っているオープンプラネットを融合し、オープンな遠隔監視
制御システムの実現を狙ったものです。

 オープンプラネット技術によって、監視制御対象機器をバーチャルマシン化することで、世界中
のどこからでもインターネットを介して確認できるようになり、場所や時間に制約されない監視制
御が実現します。
 また、オープンプラネット技術の普及によって、設備機器が標準なバーチャルマシンのインタフ
ェースを有することにより、工場、ビルの遠隔設備監視制御が、全国規模標準的に実施できれば、
設備の保全管理の効率向上が実現できるため、設備機器メーカー、保守サービスメーカーの賛同
も期待できます。

 両社では、省エネルギー、負荷平準化などの付加価値サービス需要が高く見込めるビル、工場等
を主な対象として平成12年3月の実用化を目指しています。
 本開発は、四国電力がオープンプラネットとこれに基づくマンマシン環境を、日立製作所が設備
機器のリアルタイム監視制御とシステム構築支援環境を主な担当として、開発する予定です。

■主な特徴
1.コンパクト
  制御、情報機能を凝縮し、統合した小型コントローラによる設置効率・配線効率の向上を実現し
  ました。また、24時間連続稼動のための高信頼回路を採用しています。
2.ユーザフレンドリ
  インターネット/イントラネット技術を活用し、設備機器の時間と場所に制約されない監視制
  御を実現します。
3.オープン
  高信頼な自律分散制御技術、オープンな環境(インターネット、フィールドネット、BACnet規格
  等)をベースにした新開発プラットフォーム採用によりマルチベンダー環境を実現し、システ
  ムのコストダウンを実現します。

■ 主な機能
1. 設備機器最適制御(蓄熱空調システム等)
2. エネルギー管理
3. 設備機器遠隔監視
4. インタネット標準環境による監視制御マンマシン
5. 設備機器に対応した監視制御エージェントの配信
 


 
                                          以    上


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