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平成11年4月27日

日立製作所とテキサス・インスツルメンツが家庭用HDTVの開発協力契約を締結

                                        (株)日立製作所
                        テキサス・インスツルメンツ・インコーポレイテッド



  日立製作所(日立)とテキサス・インスツルメンツ・インコーポレイテッド(TI)は、このたび、次世代家
庭用HDTVのキーテクノロジーであるDLP(デジタル・ライト・プロセッシング)技術を用いた背面投
射型(プロジェクション)HDTVの開発協力契約を締結しました。
  本契約のもと、TIは16:9のアスペクト比を実現するDLPデバイスを開発します。また、両社は、
高輝度な新投射レンズ、画像処理LSI、及びHDTV受信技術等について開発協力します。これにより、
日立は、軽量、薄型な次世代家庭用HDTVの開発をスピードアップし、2000年後半を目標に、DLP
技術を採用した背面投射型HDTVを米国及び日本市場向けに製品化します。さらに、両社は今後、開発協
力の範囲を他の応用分野に拡大することを検討していきます。

  世界的にデジタル放送関連機器需要が高まる中、米国では1999年春より10都市で地上波デジタルHD
放送が開始され、夏からは衛星HD放送も開始される予定です。また、日本でも2000年にはBSデジタル
放送が本格的に放送開始される予定であり、デジタルHDの高精細・高品質の番組が多チャンネルで家庭内
で楽しめるようになります。このため、今後これらの地域を中心に、「デジタルHDホームシアター」と呼
ぶにふさわしい、より高画質で臨場感に溢れた大画面HDテレビの需要拡大が期待されます。

  日立は、ディスプレイの総合メーカーとして、テレビ、PC用CRTモニター、液晶ディスプレイや液晶
プロジェクタ、PDPなど、幅広い応用製品を手がけています。特に北米のプロジェクションテレビ市場で
は高画質が好評を博しトップ・クラスのシェアを誇っています。また、プロジェクションテレビ技術の核と
なる光学技術については設計から製造まで一貫した技術を有しています。

  TIは、世界で25を超える有力プロジェクタ・メーカに DLPサブシステムを供給しています。DLPを
ベースとしたプロジェクタは 1998年6月の米国テレビ芸術科学アカデミーのエミー賞をはじめとして、 オー
ディオ/ビジュアル業界で権威ある数々の賞を受賞しています。TIは、1996年に出荷を開始して以来、15
万以上のDLPサブシステムを 顧客に提供しており、現在 50を越えるDLP製品が市場に投入されています。  

  DLP技術は、ビジネス用プロジェクタ、ビデオ・ウォール、大画面用プロジェクタなどに採用されてい
ますが、高コントラスト、高解像度、軽量、薄型な次世代家庭用HDTVを実現するためのキーテクノロジ
ーとしても注目されています。



                                                          以  上


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