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News Release

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平成11年1月26日

FPGAモジュールのサンプル出荷を開始

−世界初の超小形大規模FPGAモジュール「LogicBenchシリーズ」を発売−

  日立製作所はこのたび、複数のFPGA(Field Programmable Gate Array)チ
ップをシングルチップ並みのサイズに集積した超小形大規模FPGAモジュー
ル「LogicBenchシリーズ」を製品化し、平成11年2月末日よりサンプル出荷を
開始します。

  FPGAモジュールは、LSIの開発の際、その論理回路の正当性を検証する
ために検証対象の論理回路をFPGAにマッピングし、実際に動作させる(論
理エミュレーション)作業で使用するものです。従来の論理エミュレーション手
法としては、市販の論理エミュレーションシステムを利用するかユーザ自身が
複数のFPGAを搭載した専用のエミュレーションボードを開発する方法があり
ます。

  しかし、市販の論理エミュレータでは動作速度が遅く、高価であるため、一
つのプロジェクトで複数使用することには無理がありました。また、ユーザ自
身が開発する専用エミュレーションボードでは膨大な開発期間、開発費用が
必要な上、論理変更に対し柔軟性に欠けるなど開発対象となるプロジェクト
でしか使えない等の問題があり、コスト削減、開発期間の短縮の観点からも
高性能なFPGAモジュールの提供が求められてきました。

  当社ではこれまで、システムLSIの開発をはじめ、製品開発の際、自社で専
用エミュレーションボードを開発し、自社内のみで使用してきましたが、こうし
た市場のニーズに応えるため、超小型大規模FPGAモジュール「LogicBench
シリーズ」として、発売を開始します。

  本シリーズは、Xilinx社のFPGAを4チップとI-Cube社のスイッチデバイス
 IQX320を4チップ搭載し、シングルチップ並みのサイズに高密度実装した超
小型大規模FPGAモジュールと、ユーザの論理ファイルを4個のFPGAへ最適
に分割するためのソフトウェアやデバッグ支援ツール等の 開発環境
 LogicBench Compilerがあります。

  なお、本製品は本年1月27〜29日に開催されるEDAテクノフェア'99(開催場
所:パシフィコ横浜)に出展し、株式会社 図研(社長:金子真人、本社:横浜
市都筑区荏田東2-25-1)のブースにて展示、デモンストレーションを行う予定
です。

 1.新製品の特長
(1)高速なエミュレーション速度の実現によりリアルタイム電子回路の検証
     可能
          −従来の論理エミュレータと比較して10〜100倍−
   ・各FPGA間の距離を最小にした高密度実装技術により実現。
   ・各FPGA間はダイレクト配線とIQX320経由のプログラマブル配線を混在さ
     せたミックスドクロスバ・アーキテクチャを採用しており、これによりタイミン
     グがクリティカルなネットに対してはダイレクト配線、それ以外には配線経
     路がフレキシブルなプログラマブル配線を割当てることにより実現。
   ・ユーザ論理回路をFPGAへ割当てる際にフルオートマティックパーティショ
     ンはもちろんのことユーザの意志を優先して割当てるセミオートマティック
     パーティションソフトウェアにより実現。

(2)コンパクトなモジュールで大規模論理回路のエミュレーション可能
   ・ハイエンドのFPGAをベアチップで高密度実装することにより実現。

(3)製品ボードに直接搭載してエミュレーション可能
   ・シングルチップ並のサイズに大規模ゲート数を集積することにより実現。


2.今回発表の製品
製品名HF250HF350HF4000V
使用FPGAXilinx社
XC4062XL
52万システムゲート
(13万ASIC換算ゲート)
Xilinx社
XC4085XLA
80万システムゲート
(20万ASIC換算ゲート)
Xilinx社
XCV1000
450万システムゲート
(110万ASIC換算ゲート)
価格オープンプライスオープンプライスオープンプライス
出荷日2月末日4月下旬6月下旬

3.用途
  「LogicBenchシリーズ」のユーザI/Oは448ピンであり、更にモジュールの上
部には各種オプションボードをスタック構造で実装するためユーザI/O 112
ピンのコネクタを2個搭載しています。このコネクタには本製品のオプション
ボード、アクセサリとして提供するシンクロナスSRAMボード、コンフィギュレー
ションROMボード、ロジックアナライザ用プロービングインタフェースボードな
どを搭載でき、多様な開発環境に適応できます。
  また、論理エミュレーションツールとしてだけでなく現在入手可能な最大規
模FPGAを上回る仮想的な大規模FPGAとしてリコンフィガラブルコンピュータ
や画像処理、遺伝的アルゴリズム等の開発プラットフォーム用部品しての応
用が可能です。

【他社商標注記】
 ・XCと表示された製品及びXilinxはXilinx, Inc.の保有する商標です。
 ・その他の社名、製品名は各会社の保有する商標です。



                                                                   以  上


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