日立製作所は、このたび、当社のUNIXサーバ「HITACHI9000Vシリーズ サーバ」で、光チャネル
「ACONARC」(＊)をサポートし、当社のメインフレーム「HITAC Mシリーズ」「Mパラレルシリーズ」との間
で、最大17メガバイト／秒の高速データ転送を実現する「ACONARCチャネルアダプタ」やソフトウェア
等の新製品を、平成10年12月16日より販売します。
  これにより、従来のLAN接続の場合と比べ、約2〜14倍の高速化を実現し、当社のメインフレーム
「HITAC Mシリーズ」「Mパラレルシリーズ」の膨大なソフトウェア資産を「HITACHI 9000Vシリーズ サー
バ」で快適に利用することが可能となります。 (＊):Advanced COnnection ARChitecture

  UNIXサーバは、信頼性、拡張性、さらには多くの先進的なISV(独立系ソフトウェア会社)のソフトウェ
ア製品に支えられ、ERPやデータウェアハウス分野を中心にシェアを伸ばしています。
  一方、企業の基幹システムとして利用されてきたメインフレームには、膨大な資産が蓄積されていま
す。最近では、UNIXサーバで、このメインフレーム上の資産を活用したいというニーズが高まっており、
サーバとメインフレームの接続についても、より高速なデータ転送を実現する光チャネルなどのサポー
トが求められています。

　当社では、ISVの豊富なソフトウェアを利用できる「HITACHI9000Vシリーズ」を平成7年7月より販売し
ています。また、当社がメインフレームの分野で培ってきた技術、ノウハウを活用し自社開発した同シ
リーズのハイエンドモデル「VT800」を昨年10月より発売しています。
  「9000V シリーズ」では、「VT800」が国内で初めてSAP R/3の稼働環境として認められるなど、オープ
ン性の向上に努める一方で、ソフトウェア開発環境の共通化を図るなど、企業基幹システムとの融合
にも取り組んできました。

  今回「HITACHI9000Vシリーズ」では、「Mシリーズ」「Mパラレルシリーズ」との間で、新たに最高17メガ
バイト／秒のデータ転送が可能な「ACONARC」チャネルをサポートしました。これにより、データウェア
ハウスなど大量データの高速なやりとりを必要とする業務でも十分に対応します。
  また、最大64キロビット／秒の高速回線での接続を可能としたことにより、メインフレームの既存のネ
ットワーク環境のままで「9000Vシリーズ」と「Mシリーズ」「Mパラレルシリーズ」の連携機能が実現します。
さらに通信回線をLANのバックアップとして構成できるなど、従来より柔軟なシステム構築が可能になり
ました。併せて「ACONARC」チャネルや回線を利用するのに必要なソフトウェア「XNF」も提供するなど、
高速・高信頼で、セキュアなデータ転送が実現します。
  さらに「VT800」では、CD-ROMやDAT、ハードディスク、拡張I/Oスロットなどを基本筐体に収容するこ
とで設置スペースを従来の約半分とした「VT800コンパクト構成」を実現しました。これにより、低コストで
ハイエンドサーバ導入が実現するとともに、業務拡大等によるシステム拡張も、既存の設置場所で行え
るなど優れたソリューションを提供します。

*：1CPU、メモリー256MB、HDD 4GB、DAT、CD-ROM、コンソール、HP-UX10.20 2ユーザ使用権

＜商標表記＞
・ＨＰは、米国Hewlett-Packard Companyの会社名称です。
・ＨＰ−ＵＸは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。
  ＰＡ−ＲＩＳＣは、米国Hewlett-Packard Companyの商標です。
・SAPは、ドイツSAP Aktiengesellschaftの登録商標です。
・ＵＮＩＸは、X/Open Company Limitedが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における
  登録商標です。

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