日立製作所は、このたび、最大実効性能1,000万パケット*1／秒以上の超高速インターネット／イン
トラネット接続を可能とする日立ギガビットルータ「GR2000」を製品化し、１０月１５日より発売します。
 *1：ネットワーク上を流れる一かたまりのデータの単位。1000万パケット／秒：１秒間に３億2000万以
上の字数を送ることが可能。

  近年のPCおよびインターネット／イントラネットの普及に伴い、企業や社会のネットワークは、ますま
す大規模、大容量化しています。音声や映像などを多用したアプリケーション、コンテンツ、サービスが
増えている現在、ネットワーク間をつなぐルータには、大容量、高速化と、リアルタイム通信や基幹業
務への適用のため、通信サービス品質（QoS）管理機能のサポートが求められています。データトラフィ
ック量は、2000年には電話を追い越し、マルチギガビットルータの世界市場規模は、2000年に
17億6,480万ドル、2001年には、35億8,459万ドル*2と予測されています。

*2：出典 米国データクエスト。マルチギガビットルータ：多様な高速WAN回線をサポートするギガビット
     ルータ。

  当社は、従来から、高性能、高信頼な企業ネットワーク構築を可能とするルータ「NPシリーズ」やATM
スイッチ「ANシリーズ」、LANスイッチ「HSシリーズ」などを発売してきました。また、昨年６月には、次世
代インターネット通信手順「IPv6」対応ルータ「NR60」を業界に先駆けて製品化するとともに、本年８月に
はIPv6への変換ソフトウェア「Toolnet6」の無償配布を開始するなど、常に先端技術を採用した製品の
提供しています。 
  また、単に機器、ソフトウェアのみならず、ユーザのネットワーク構築、運用、保守を一手に引き受ける
企業ネットワーク・アウトソーシング・サービス「Compassport」を提供し、多くのユーザのネットワーク化を
支援しています。

  今回発売する「GR2000」は、大型の「GR2000-20」、中型の「GR2000-10」、小型の「GR2000-4」の３モ
デルから構成され、最先端の高速回路技術や大規模LSIをはじめ、これまで当社がメインフレームや基
幹サーバの分野で培ってきた先進技術の採用により、最大1,000万パケット／秒以上の世界トップクラス
の実効性能を実現しました。これにより、大容量、大規模化するネットワークでの高速通信を可能としま
す。
また、データの優先制御や帯域制御など多様なQoS管理機能により高機能化を図り、リアルタイム通信
や基幹業務にも適用できます。さらに、ギガビットイーサネット、OC-12*3（622メガビット／秒）などの超高
速ネットワークはもちろん、ＬＡＮ／ＷＡＮなどにもつながるインタフェースを装備し、企業のイントラネット
やエクストラネット、インターネットプロバイダのインターネット接続用バックボーンネットワークなどさまざま
な分野で利用できます。また、次世代のインターネット通信手順「IPv6」もサポートする予定で、将来インタ
ーネットがIPv6に移行する際にスムーズに対応できます。
  「GR2000」は今後３年間で10,000台の販売を目標としており、欧米をはじめとるする全世界への販売を
予定しています。

*3：Optical Carrier Level 12。光ファイバを使用した回線の国際規格。

  また、今回同時に日立ギガビットスイッチ「Summit(TM)シリーズ」と日立High Speed LAN Switch
「HSシリーズ」についても新モデルを追加し、ラインアップの拡充を図りました。

  なお、「GR2000」は、１１月１０日から東京ビッグサイトで開催される「COM JAPAN 1998」に出展する予
定です。

＜新製品の価格および出荷時期＞

日立ギガビットルータ「GR2000」

*1:10BASE-T/100BASE-TX×４ポート＋高速デジタル×８回線搭載時

日立ギガビットスイッチ 「Summit(TM)シリーズ」

*2:1000BASE-SX×１ポート＋10Base-T/100BASE-TX×２４ポート搭載時
*3:1000BASE-SX×２ポート＋10BASE-T/100BASE-TX×４８ポート搭載時
*4:マネージメントモジュール＋1000BASE-SX×４ポート搭載時

日立High Speed LAN Switch「HSシリーズ」

*5:10BASE-T/100BASE-TX×１２ポート搭載時


                                                                  以  上