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News Release

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平成10年4月21日

モジュール組み合わせタイプの「検体前処理システム」を 業界で初めて製品化

−モジュール組み合わせのシステム構成により、 平均で約40%の省スペース化を実現−

  日立製作所は、この度、血液や尿などの検体を分析する前に必要な遠心分離、仕分け分注等の
前処理機能を7種類に標準モジュール化し、これらを組み合わせることで、各医療施設のニーズに
応じた最適なシステム構築を実現するモジュール組み合わせタイプの「検体前処理システム」を業
界で初めて製品化し、5月6日より販売します。
  本システムは、モジュールを組み合わせるだけのシステム構成であるため、搬送ラインが不要と
なり、平均で約40%の省スペース化(当社従来比)を実現しています。

  近年、医療技術の急速な進歩に伴い、病院や検査センターなどの医療施設の臨床検査室におい
ては、医師の診断に必要な血液や尿の成分を測定する分析装置が必要不可欠となっています。一
方で、医療施設を取り巻く環境は、国家的な医療費抑制策などの影響もあり、非常に厳しいものと
なっています。そこで、ランニングコストの低減、業務の効率化、コストパフォーマンスの向上、ダウ
ンサイジングなどが大きな課題となっています。中でも検査業務に対しては「迅速検査・迅速報告」
が強く求められているとともに、検査業務従事者の検体前処理時の感染防止が必要不可欠な課題
となっています。

  当社では、こうしたニーズに対応するため、分析や検査の処理機能を標準モジュール化し、これら
モジュールの組み合わせによって、顧客ニーズに応じた最適なシステムを構築する「モジュラーコン
セプト」に基づき、製品開発を進めています。
  昨年4月には、体液中の特定成分の濃度を自動的に測定する生化学自動分析装置として、2種類
の分析モジュールの組み合わせにより顧客のニーズに応じた最適なシステム構築を実現する
「7600形シリーズ」を業界で初めて製品化しました。
  今回の「検体前処理システム」も、この「モジュラーコンセプト」に基づき、検体を分析する前に必要
な処理機能(遠心分離、開栓、仕分け分注等)を7種類に標準モジュール化しました。これらの標準モ
ジュールをフレキシブルに組み合わせることにより、各医療施設が必要とする検体の処理能力、効
率性、経済性、設置スペースに適したシステム構築を可能とするものです。

  今回は、検体の投入部、収納部をつかさどるコアユニットをベースに、検体の遠心分離を行なう「遠
心分離モジュール」、採血管の開栓を行なう「開栓モジュール」、分注した検体を作成する「オンライン
分注モジュール」/「オフライン分注モジュール」、分注した検体にバーコードラベルを貼り付ける「バー
コード貼付モジュール」、検体の蒸発防止に最適な「閉栓モジュール」、さらに分注検体を行き先毎に
自動仕分けする「検体分類モジュール」、検体収納部を増設するための「検体収納モジュール」といっ
た7種類の標準モジュールを開発しました。
  本システムは、検体前処理業務に必要な汎用性の高い、処理能力250〜400検体/時までの組
み合わせをあらかじめ10タイプのシステムにパッケージ化しました。これにより、各医療施設におけ
る導入時から運用開始までの効率向上を図ることが可能です。
 また、モジュールを組み合わせるだけのシステム構成であるため、搬送ラインでの接続が不要です。
これによって、当社従来システムと比較し、平均で約40%の省スペース化を実現しました。
 なお、今回の「検体前処理システム」は、昨年製品化した生化学自動分析装置「7600形シリーズ」
との組み合わせにより、より一層の臨床検査室の自動化および検体受付から報告までの時間短縮を
図ることが可能です。

<標準システム価格>
製品名検体前処理システム (タイプC) 中規模病院向け
システム構成・コアユニット(検体投入部,検体収納部)
・開栓モジュール
・オンライン分注モジュール
・オフライン分注モジュール
標準価格9,970万円〜

                                                                         以  上


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